一人の男とガールズバンド達   作:AZAZEL

4 / 50
これでいいのか、これでいいのか(困惑)

幸貞くんのキャラが自分の中で安定しない、良い奴なのか屑なのか……頭の中では駄目人間にするつもりなんですが

取り敢えず本編どうぞ


3話

かれこれ沈黙を保ちながら歩くこと数十分、矢張り欲というのは我慢出来ない

道のり的に駅前通りが帰り道から見えてしまう…そして自動的にゲーセンが目に入ってしまうのだ

 

「……なぁ、やっぱゲーセン行ってきていい?」

 

「え?あ…う、うん…そう言えば校門でそんな事言ってたもんね」

 

「悪いな、どうもゲーセンが目に入ると欲が抑えられないもんでな」

 

「いいよいいよ、無理言ったのはアタシだし……あ!そうだ!アタシもついて行っていい?」

 

はい?何を仰ってるんだねこの娘は

何が楽しくて俺と一緒にゲーセンへ行こうと思ったんだよ

 

「何言ってんだよお前、俺は音ゲーしかやらないから来ても詰まらんぞ」

 

「いいのいいの!一回幸貞がその音ゲー?って言うのをやってるところ見たいし!」

 

「それは私も少し興味があるわね」

 

何を仰ってるんだね友希那さん、貴女そんなタイプじゃないと思ってたのは俺だけなのか?

 

「ほら〜、友希那も興味あるって言うし…いいでしょ?」

 

「……はぁ、この時間帯は馬鹿な奴等が多いから気を付けろよ…特にお前ら周りと比べりゃ綺麗なんだから」

 

「へぇ〜………へ?…うぇ!?」

 

「…っ!?」

 

「何急に、どうした」

 

「い、いいいいいま…き、綺麗って」

 

「おう、言ったけど」

 

「………貴方、鈍感よね」

 

え、ああ…まあよく周りからは「鈍いな〜お前」と言われるけど

 

何せ肺気胸やってかなり進行してたにも関わらず剣道・水泳と肺に負担かかる運動ばっかりやってたからな

医者行ってビックリだよ、あと一歩で死んでたかもしれないってさ

 

本当笑い事じゃないよねハハハハハ

 

「何かよく分からんけど、取り敢えず行くぞ」

 

妙に顔の赤い二人に首を傾げながらゲーセンへ向かう

 

「幸貞って唐突にああ言うことサラッと言うから狡いよね」

 

「まぁ、それが彼だから」

 

「ん?何か言ったか?」

 

「ううん、な〜んにも」

 

「ええ、別に何も」

 

何か白々しいんだが、まあこういう話を根掘り葉掘り聞くのは良くないと思うから聞かないが

 

という訳で着いてC〇UNIT〇Mに直行、この時間帯は空いてるからレンコンし放題だぜ

てな訳でやりまショウタイム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お〜!凄いね幸貞!!」

 

「ああああああ1missったァァァァァァ……もう最悪だよべらんめェ、こん畜生が」

 

「何か幸貞が情緒不安定なんだけど、大丈夫?」

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

「そ、そう…」

 

最悪だろ全く、まあ今のやつはそこまでフルコンしたい曲って訳でも無いし別にいいけど

 

「お前らなんか飲むか?付き合ってくれた礼に奢るけど」

 

「え、でもアタシが勝手に付いてきただけだし悪いよ」

 

「リサの言う通りよ、別に奢ってくれなくても…」

 

「まあ黙って奢られろ、男が気前張ってんだから大人しく聞いとけ」

 

「…はぁ、じゃあアタシは紅茶で」

 

「しょうが無いわね…私はお茶でいいわ」

 

「はいはーい、じゃあちょっと待ってロッテのトッポ」

 

自動販売機は確かあの角だよな……紅茶か、午〇ティーでいいか

お茶は△鷹でいいか、あれ美味しいし……あ、でも確か友希那って苦いの駄目だっけ

しゃーないな、〇ーい〇茶にするか

 

………はっ、俺の面倒センサーが反応した

これはまさかリサと友希那が馬鹿共に絡まれてるとみた、置いてこなきゃよかった

 

角から出ると案の定、頭の悪そうなDQN(偏見)に絡まれていた

 

「なぁイイだろ姉ちゃん達、俺達と遊ぼうぜ?」

 

「いやあの、私達友達待ってるんで」

 

「それってもしかして男友達?そんな奴より俺達と遊んだ方が絶対楽しいって」

 

「そうそう、俺の音ゲー見てるより遊んできた方が楽しいよ」

 

「……ねぇ、何でサラッとそっち側にいるの?」

 

「え、だって面倒だし…こっちの方が楽だと思って」

 

「幸貞、最低よ」

 

「ちょ、友希那さん酷いッス」

 

「あん?…うおお!?いつの間に!?」

 

DQN達(偏見)の後から援護射撃していたのがバレた

友希那様がまるで養豚場の豚を見る目で俺を見てくる、やめてくれ…何か目覚めそうだから

 

スっと二人の後ろへ回り込む

 

「いやー悪いね君達、コイツら俺の連れなんで」

 

そう言いながら二人の肩を掴み、自分の方へ寄せる

俺の方が背が高いので頭の上から顔が出る

 

そして心做しか二人の耳が真っ赤なんだが…何かごめんね

 

「おいおい独り占めはズリーんじゃねえの?」

 

「そうだぜ、一人貸してくれよ」

 

「何言ってやがる馬鹿共、コイツらは高ぇぜ?」

 

二人の肩を引き後ろへ下がらせる

 

「貸してもらいたきゃ手前の身体で払いな」

 

五人の内、真ん中に立っている男の顔面に俺の足がめり込む

瞬間…鈍い音と共にその男は後ろへ吹っ飛んだ

 

「な、何しやがる!!」

 

「ちょっと幸貞!!」

 

「まあまあ黙って見てんしゃい、何の問題も無いから」

 

「何の問題も無いって貴方、そう言う問題じゃないわよ」

 

「んー?学校にバレるってか?まあ取り敢えず見てなさいって」

 

前に視線を戻すと一人が殴り掛かって来ていた、馬鹿は単調で扱いやすい

本当に助かるね

 

「主は言いました、自分の右頬が打たれそうになったら…右手で受け流し相手の右頬へ左ストレートを打ち込み、すかさず右脚で相手の左頬に蹴り込みなさいと……なんてね」

 

また一人顔面に蹴りを受けてダウン

コイツら弱過ぎじゃねぇか、何かこっちが虐めてるみたいじゃねえかよ(煽り)

 

「ほらほらどうした、もう尻尾巻いて逃げんのか?詰まんねぇな」

 

「嘗めてんじゃねえぞテメェ!!」

 

また一人突っ込んでくるので顔面へ大振りの蹴りをお見舞する

また大きく吹き飛び、地面へ伸びる

 

「俺は手前らの事を嘗めちゃいないさ、嘗める価値なんか微塵にも無いからな」

 

残り二人の顔を鷲掴みにし、力を加えていく

若干ミシミシと嫌な音が聞こえるがそれは気の所為気の所為

 

「いだだだだだだだ!?」

 

「ぎゃああああああ!!あ、頭が割れるぅ!!!」

 

「情ねぇ声出しやがって、男ならもっとシャキッとしろ馬鹿野郎」

 

一発づつ膝蹴りを鳩尾へとブチ込み、床へ放り投げる

それと同時に店内へ怒号が響き渡る

 

唖然としていた二人は唐突の大音量に肩をビクッと揺らす

 

「おいゴラァ餓鬼共!!店ん中で喧嘩するなって何回……ん?なんだ幸貞か、何奴ボコしたんだ?」

 

「ようおヤッさん、コイツら」

 

「あ!コイツら前に当たりクジの商品が入ってるショーケースブチ壊した奴らじゃねえか!お手柄だな幸貞!」

 

「ん〜、まあ喧嘩ふっかけたのは俺だけどね」

 

「ンな事はどうでもいいんだよ、結果的に良けりゃな……そんでそこで腰抜かしてる嬢ちゃん達は?お前のコレか?」

 

そう言いながら小指を立てる、おヤッさん…表し方が古いぜ

 

「そんな訳ないだろ、幼馴染みだよ幼馴染み」

 

「随分と別嬪な幼馴染みを持ってんな幸貞、この幸モンめ!」

 

「はいはい、それより自己紹介でもしたらどうだおヤッさん」

 

「それもそうだな、俺は鬼牆(おにがき) 玄四郎(げんしろう)ってんだ宜しくな!」

 

見た目はどう足掻いてもヤッさんなおヤッさん、このゲーセンの店長である

大柄で声もデカく野太い上に顔まで厳ついときたもんだ、初対面の人は確実に「あ、この人ヤバいお人だ」と思うかもしれない

 

が、おヤッさんは普通に気前のいいオッサンである

そして俺の通うこのゲーセンには世間一般で言う不良(馬鹿共)と言われる奴等が沢山いる

 

だから人は余り近寄らない、まあいつも音ゲー台空いてるから不良様々なんだけどね

 

「よ、よろしくお願いします」

 

「宜しくお願いします」

 

「いやーにしても幸貞にこんな別嬪な幼馴染みがいるなんてなぁ、しかも二人もよお」

 

「その話はもういいだろ、てかもうそろそろ帰るぞお前ら」

 

「あん?もう帰んのか?なら今度来た時に500円分奢ってやる」

 

「いつも悪いなおヤッさん、じゃあな」

 

「おう!」

 

因みに帰り際、入口付近に不良共が屯していたのだが俺が近づくと「「「あ!幸貞さんチィーーーッス!!!」」」と言ってどいてくれた

 

この前ボコした奴等だわ

 

「何か幸貞、番長みたいだね」

 

「今の時代に番長とかいるのかね、流石にもう時代遅れだろ」

 

「あはは、それもそうだね〜」

 

その後は二人と他愛もない話をしながら家へ帰宅した

家に帰ってからは特に無かった……いや、敢えて言うなら晶奈が「ねぇねぇ!!どっちが本命なの!?ねぇねぇ!!」と煩かったので蹴り飛ばした

 

てか何の話?

 

 

 

 

 

 

翌日(休日)

 

やっヴァイ、ゲーセン行き過ぎて金が無いや

これどうしようかな…あっそうだ(唐突)バイトでも始めようかな

 

コンビニは……あ、ダメだリサがいる…一緒の所はちょっと勘弁

後は〜…沙綾のところもいいかなって考えたけど、他の奴らに見られたら面倒だな

 

時給いい所は……お、Circle?ライブハウスか

……自分から音楽に関わりに行くあたり俺も馬鹿だよなぁ

 

「君が幸貞君で良いのかな?」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

てな訳で面接受けに来ましたよはい

やっぱ金には負けるよね、しょうがないね

 

このまりなさんって人、めっちゃ綺麗やな

 

「えっと、音楽の経験とかある?」

 

「いえ、無いですが幼馴染みが音楽をやっていまして…多少の事は分かります」

 

「機材とか扱えたりする?」

 

「扱えますね」

 

リサとか香澄とかあとピンク頭()とかがたまに頼んでくるからね

 

「……よし!君採用!」

 

「はい……え?早くないですか?」

 

「機材扱える人材は貴重だし、何より男手が欲しかったからね!」

 

との事で早速今日からお仕事が始まるそうです(現在9時)

それでいいのかまりなさん、まあいいんだけども

 

「取り敢えず今日は予約があるバンドがあるからセッティングとか頼める?」

 

「やる事さえ分かってれば問題ないです」

 

「うん!よしよし、やっぱり男手がいると楽だね〜」

 

上の話と全く関係ないがさっきまりなさんから聞いたんだがこのライブハウスはどうやらガールズバンドが多いらしい、というかブームらしい

そうなのかー、と思いつつセッティングを始める

 

このアンプ調子悪くないか?線とか接続関連じゃないとするとアンプ自体に問題があるのか

いま工具って持って来てたっけな、荷物の中に簡易工具があった筈だが

 

工具を持ってきて少し作業しているとまりなさんが来た

 

「どうー?上手くやって……ってうわ!!何してるの!?」

 

「あ、どうも…いやアンプの調子が悪そうだったので、少しメンテしてます」

 

「で、でもあと一時間で来ちゃうよ!?」

 

「十分で終わるんで問題ないです」

 

「え!嘘!?速すぎじゃない!?」

 

それから十分

 

「後はこの辺をチョチョイとして……はい、終わりました」

 

取り外していた部品を全てつけ直し、試運転をまりなさんにしてもらう

 

「す、凄い…前より音が綺麗になってる」

 

「よし、じゃあ取り敢えずセッティングは終わりですかね…次の仕事は…」

 

「幸貞君!!」

 

「な、何でしょうか」

 

「ウチで正式に働かない?」

 

「えっと、それはここに就職するという事ですか?」

 

「そう、勿論答えは急がないからしっかり考えて…それに高校を卒業してからでいいから」

 

「わ、分かりました…取り敢えず考えときます」

 

まりなさんの目がガチだった、ここに就職かぁ…バイトの時給から見るに正社員の給料は悪くは無いだろうけど

まあ、急がなくていいって言われたし…じっくり考えるか

 

「受付の仕方はこんな感じかな、まあ基本的に予約の人が確認して鍵渡すだけだから難しくはないかな」

 

「接客は出来なくは無いので、多分大丈夫です」

 

ていうか受付は基本的に暇らしい、楽な仕事もあったもんだな

てか本当に暇だった、予約のバンドが来るまで誰も来なかった……が、問題なのは来たバンドというのが

 

「えっ!幸貞君ここで働いてるの!?」

 

「香澄!あんまデカい声出すな…ってマジか!?」

 

おおジーザス、なんという事だ……いやてか完全コイツらがバンドやってんの忘れてた俺の所為だなうん




因みに肺気胸の話は作者の実話です

病院行ってレントゲン撮って先生の「これダメだね」その一言で入院が決定しました
手術して完治して今はバリバリ元気です
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。