たーんぺーんしゅー   作:to110

8 / 11
しばらく描けないみたいなこと書いておきながらの投稿です。
なんか、急に描きたくなりました。

今回、キャラ崩壊が凄まじいですねたぶん。はいそこ、今までもそうだったとか言わない。

では、どうぞ。


雪ノ下雪乃、寝る

すー。すー。

 

そんな一定のリズムで寝息がすぐ近くに聞こえる。そして、それは俺から発せられたものではない。では誰からか。

………雪ノ下雪乃さんなのです。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「いや待て、待ってくれ。落ち着けばわかる。きっとそうだ。だから話し合おうそうしよう。まだ解決するべきではない。ブレインストーミングでもっとエフェクティブにパワフルでよりグッドなプルーブをエイムとしてディスカッションすることがマストだ」

 

いやもうなんだろうなこのセリフ。俺の言った言葉ではあるんだが、こんな言葉が本当に出たのかが怪しい、というか出て欲しくないと願いたい。

 

俺が今いる場所は居酒屋。お酒の席にいるわけだ。

大学生活も半分終わり、友人に誘われて来た。来てしまった。異性も混ざるとか聞いてない。同性と話すならともかく、異性と話すとか無理。酒の席での女の人の言動怖いもん。

そしてなにより、俺は聞いてない。その場に、

 

「比企谷く〜ん、次入れて〜」

 

俺の知り合いがいることなんぞ。

 

〜〜〜〜〜

 

適当に、できる限り適当に、その場でごちゃごちゃしていた俺だが、いや正確に言えばしようとしていた俺だが、そこに声がかかった、女の人から。避けようとしていたのに。くそっ。

なんなんだよ、誰だよ女の人たちと連絡取ったの。なんでそんなことしたんだよ。いやまぁ楽しいからなんだろうけどさ。

 

「比企谷君、かしら?」

 

「えーっと。え?」

 

比企谷?ひきがや?ヒキタニじゃなくて?いや間違えた。俺はヒキガヤだ。こんな間違いをするのも戸部のせいだ。あいつが悪い。あとでたかっとこ。

しかし、どこが懐かしいように感じる声で呼ばれたため、頭では他のことも考えていた。誰かということの検索である。とりあえず言っておくが、俺の友人に比企谷という名前の人はいない。

 

「雪ノ下、か?」

 

「ええ、久しぶりね」

 

雪ノ下雪乃。俺と同じ高校で元部活メイト(こんな単語あんの?)。地方の大学に行き一人暮らししている俺は高校の知り合いにはなんやかんだで卒業してから会っていなかった。みんな残ったからな千葉に。

 

「どしたのお前、こんなとこで」

 

雪ノ下も千葉に残り、どこぞの国公立に行っていたはずだ。一応言っておくが、今は別に長期休みでも、土日や祝日でもない平凡な日だ。

 

「大学間の交流でこっちに来たのよ。あと2週間ほどいるわ」

 

ほーん。そんなのあるんか。

んで、

 

「なんで居酒屋にいんの?」

 

「彼女たちに押し切られたのよ………」

 

そう目をやった方では、数人の女の人と、俺の友人たちが楽しそうに喋っていた。お前の誘った女の人たちはその人たちでしたか。はぁ。

 

「比企谷君はどうして?ここは独りで来るようなところではないと思うのだけれど?」

 

独り、という変換に悪意しか感じられない。

というかこいつ、俺が友人の1人や2人作れないとでも思ってんの?なめてんの?ちなみに俺は作れないと思ってました。はい。なんか知らんが仲良くなってたんだよなあいつらと。悪いやつらではないしよくつるんでる。

 

「お前んとこの連れが話してるやつらのグループなんだよ、俺は」

 

そう告げてやると、たいそう驚いた顔をして雪ノ下は言った。

 

「あなた本当に比企谷くんなの?」

 

………なんなのこいつ。ひどい。

んまぁそんなこともあり、俺と雪ノ下はもろもろと話し合っていた。

俺としても懐かしい人に会えて、まぁそのなんだ、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、楽しかった、のかもしれない。

だからこそ気づかなかったのだ。あの悲劇を、そこに行き着くまでの過程を。

 

〜〜〜〜〜

 

雪ノ下雪乃という女は、とてつもなく、

 

「比企谷く〜ん。はやく〜」

 

酒に弱い。

 

「その子お前の知り合いなんだから付き合ってやれよ。俺たちはみんなで遊んでくるからさ」

 

お、お前たち、なんでそのみんなに俺が含まれてないんだよ。いやまぁ俺は遊びに行かないから普段のこういう場でのみんなについてはよかったんだが、しかし、今現在において、これに付き合えというのはおかしいんじゃない?

ほらなんかもう俺の袖ぎゅっと掴んで引っ張ってくるし。なんだかわいいなお前ゲフンゲフン。言い切ってから誤魔化すとかおかしいな。次は頑張ろう。………次?

 

「雪乃ちゃんがこんなにお酒飲んでるところ初めて見ましたし、きっと嬉しかったんですよ」

 

「ということでその子と仲良くやってけ」

 

彼女は温かい目で、彼は爆発しろという目で、俺にそう言ってきた。とりあえずお前明日覚えとけよ。

 

「じゃあ行きましょうかー」

 

ということで置いて行かれた。これまでの勘定は済ましてくれたことはありがたかった。でも、俺明日朝から講義受けるんですよ………。

 

「ほら雪ノ下、帰るぞ」

 

「まだ飲みたいのに。でも、仕方ないな〜」

 

いやもう、なんだお前、ほんとにあの雪ノ下か。顔を朱く染め、ニコニコと笑って、ちょこちょことついてくる。どうしたんだ雪ノ下、かわいゲフンゲフン。今度はちゃんと誤魔化したぞ。

………なんか俺もそうとう酔ってるっぽい。

 

「比企谷く〜ん、おんぶ〜」

 

「はいはい」

 

いや待て、なんで俺は自然な流れでおんぶしているのん?

 

「お前家どこだ?」

 

「今日は比企谷君の家で寝ます〜」

 

「は⁉︎」

 

そんなことあってはいけない。いや、ほんと、ねぇ?年頃の、男女が、ねぇ?

 

「………だめ、かしら?」

 

やめて。

そんなこと耳元で言わないで。なんでお前そんなに甘いの?酒臭さが一切ないんだけど。なんなのそのマジック。

しかしこいつの頑固さを知っているため、きっと引いてはくれないだろうという結論を出し、俺の家へと運ぶのだった。

………なんで俺、雪ノ下の言に従ってるのん?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「どうしてこうなった」

 

雪ノ下をおぶって家につき、ベッドに運び終わったときにこいつはしでかした。

なんと、俺を巻き込んでベッドに倒れたのだ。解こうとしたんだが、こいつ締め付け方がやばくて、なにしても無理だった。こんなところで合気道使わないでほしいです。

そうして仕方なく寝たわけだが、起きたら雪ノ下の顔が目の前にあるんですよね。腕は解かれていたんですけど、その、なんなんでしょうね。ものすごく心臓に悪い。

現在の時間は5時、もちろん朝のな。講義には8時にここを出れば充分間に合うわけだから急ぐ必要はないんだが、雪ノ下の起こし方を考えるために時間がかかりそう。

とりあえず揺らすとまずい。あのね、その、服のはだけ具合があれで。ちらっと下を見たときに見えてしまいまして、これ以上揺らすとまずいのですよ。というわけでどうしよう。

 

「はち、まん………」

 

それで呼んだことないだろお前、夢で俺になにしてんだよ。

 

「好き、よ。はちまん………」

 

………。

 

今日の講義は諦めようと、そう決めました。




短いんですけど、なんか、すごく落ち着きますね、これ。
途中、ゆきのん実は酔ってないシラフ状態でわざとやってる、みたいな方向にしようともしたんですけど、今回はそのまま行きました。

ということでたぶん故意にゆきのんが甘えまくるようなものをそのうち描きます。
その前に他の人の描きますけども。

では、次回もよろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。