猫又さんの異世界旅 作:猫と竜が好き
ステータス
名前 シオン(仮)
種族 精霊
種類 猫又
Lv:3
HP56/56
MP162/162
物攻35
物防26
特攻106
特防83
敏捷169
スキル
火の玉術Lv1 変化術Lv1 狩猟術Lv4 精霊共通言語 異世界言語(日本語)Lv4
称号
【異世界へ渡った者】
言われた通りに"ステータス"と言ったら出てきたなんか羅列された透明な板。だが、
「……読めない」
『えっ?! まさかの文字が読めないの?!』
そう、私は文字なんか読めない。読もうと思わなかったから。それを伝えると呆れたような、仕方ないというようなため息をつかれる。
『……あーそう。なんかすごい猫族らしい、やる気がなかったからやってない的な理由だなぁ……。
……仕方ないなあ。ちょっとステータスを僕に対してだけ見せるって意識しながら"ステータスオープン"って言ってみて』
理由はわからないが言われた通りに目の前のシルフィを意識して"ステータスオープン"と言ってみる。シルフィは私の隣に飛んで来て、透明な板を浮かびながら覗き込むように眺める。
『えーと、あーはいはい…………………………うん、読めない理由はわかった。とりあえずこれは僕らの文字に書き換えようか』
透明な板にシルフィが指でチョンと触るとそこから波紋が生まれた。その波紋が板全体に広がると書かれていた文字はぼやけてその形がわからなくなる。
波紋が消え、文字が再びはっきりとしてくると、どうだろうか。文字の形は変わっており、その文字は私にも理解出来るものとなっていた。つまり、その文字は読めるのだ。
そのことに私は酷く驚く。だって、その文字は見たことは無かった。なのに、読めているのだから。
『うん、これでちゃんと読めるよね?』
そう言われて、私は頷いた。そうして読み始めたが、よくわからない。特にスキルと称号。これは意味が不明だった。
「シルフィ、このスキルと称号は何?」
『んー?それかー。
スキルっていうのは、個人が持ってる技量や技術のことかなー。例えば、そこに書いてある異世界言語。それは元々君が居た世界の言葉だね。そして、スキルのLvは1〜10でどれだけそのスキルが上手く扱えるかを表す。10に近いほど上手。君の異世界言語のLvは4。大体、言葉は理解できても文字はわからないっていうことを表すかな。だから、君はステータスの文字は読めなかった。さっきまでのステータスはそこの文字で書かれてたようだから。』
「……なら、今の文字は?」
『今の文字は精霊共通言語。君のスキルにLvが無いスキルがあるでしょ?それ』
言われて見ると、確かに精霊共通言語という"れべる"が無いスキルがある。
『Lvが無いっていうことは、そのスキルは完全に扱えるってことさ。そして、そういうスキルは言語系だけ。精霊共通言語がそうやって完全に出来るってことは、意思疎通には困らないと思うよ。大体の精霊は精霊共通言語をLv10で持ってるから。他の言語は別のスキルで言語翻訳というものがあるから、それを取るように頑張りなよ』
ひらひらと手を振りながら頑張れと言われても説得力のようなものは皆無な気がする。だが、大体スキルと"れべる"については理解した。
『あと、次は称号かー。説明するけど、その前にちょっと儀礼的に言わなきゃならないことがあるから、言わせてね。その称号に関することでもあるし』
よくわからないが、とりあえず言うならば大人しく聞いておこうと思う。すると、今まで隣にいたシルフィは改めて私の前に来ると
『ようこそ、祖なる龍が愛した世界アルトアルネシアへ』
そう、言った。
とりあえずまだツッコミどころがありますが、それは次回へ。