そういえば被害者夫婦は毎日のように喧嘩していたんだよな?原因は?まさか被害者夫婦も不倫か?
だとしたら不倫相手が怪しいよな……。何か引っかかっていたのはこのことか!
俺は一番安いのにくそ高いおにぎりを頼みさっさと食べて交番に情報収集に行った。
交番に行くといつもの警官ではなくローズ刑事がいた。
「あら、やだ。あたしに愛に来てくれたの?」
会うの漢字がおかしいぞ。まぁ華麗にスルーして本題に行く。
「あの……被害者夫婦に不倫とかそういうややこしい関係ってあったのですか?」
「んも~!なんでそゎなに勘が鋭いのよ!夫は不倫してたそうだわ。男として最低ね。恥ずかしいわよ!」
いや、あなたは男じゃないでしょ、というツッコミは置いといて。
夫は不倫か……。不倫相手について調べてみるか。いや、警察がもう調べたか。
「不倫相手はシロなんですかな?」
「それがさぁ~不倫してる相手の人ってすんごいその人のこと愛してた訳でしょー。死んだなんて伝えられないわっ!」
「………え。」
「あはーん。だからまだ何も言ってないのよ!」
「不倫相手って誰なんです?」
俺は刑事から不倫相手の電話番号を聞き交番で電話した。
そこから聞いた話では薄々、死んだことは知っていたらしい。というのも刑事が突然現れ不倫をすると新しく近々出来る法律で罰せられると言ってきたらしい。もちろん、そんな法律等ないと知ったのは別れてからで事件が起きたその日に縁は切ったという。
不倫相手もシロか……。ただ何かおかしい。そもそもその刑事が何故現れたんだ?被害者夫婦の妻が雇った偽物の刑事か?謎は残るな。
俺はアパートに帰った。
明朝。
俺は既に事件の解決を諦めたい気分だ。だが諦めるわけにもいかない。警察の捜査は適当だし事件の真相は俺も気になる。こうなれば被害者の友達など少しでも疑わしきは調べるしかないな。
毎度お馴染みの交番に行ってみる。
「誰か被害者の関係者で何かありそうな人っていますか?」
ちなみに今はいつもの警官だ。
「ふぅーむ。また君かね。事件の捜査はありがたいが犯人は見つかるのか?本当は君が犯人じゃないのかね」
「失礼なことを言うな。で、いるのか?」
「本官もそこまで把握しているわけではないからなぁ……。あ、不倫の件でか……じゃなくてローズ刑事から聞いた話なんだが最近では妻は夫の不倫に愛想尽かせて離婚も考えていたそうだ。そのために実は弁護士と相談していたらしい。だがその費用がすぐには用意できなかったらしく友達に借金してたそうです。」
「金銭トラブルか……?」
「金銭トラブルがあったか分からないのですが……調べてくれると助かります。」
俺はその金を貸した友人とやらに会いに行き話を聞くことにした。金銭トラブルは事件の動機としてありそうだしな。
その友人とは狂乱施篥亜さんと言うらしい。
「なんかあまり聞き慣れない名前だな……」
そう思いながら俺はその方の家で話を伺った。
ほんの少しよもやま話をしたあと俺は本題に入った。
「被害者の方にはいくらほど貸していたんですか?」
「二百万円貸してました」
「それって結構な額じゃ……トラブルとかもあったのでは?」
俺は表向きは貸した金が消えたことに同情するような感じで相手がボロを吐くのを待つことにした。
「大きなトラブルはおきていません」
「……!どうしてですか?」
「友人が殺されてしまって、私も子供が居るのでお金が必要になってしまい……どうしようか迷っている時に刑事さんが友人に貸していたお金を返してくれました」
「は?ケイジさん?」
「はい。『事件を未然に防げなかった警察の責任だ』と……。」
「その刑事さんはどのような……」
「名前覚えてないんですけど黒髪で短髪の男の方でした。」
ローズ刑事ではないようだ。だがなぜ刑事がそんなことにまで首を突っ込んでいるんだ?一握の疑問を残し狂乱施さんに別れを告げた。どうやら彼女もシロらしい。
弱ったなぁ……。どの証言も本当ならば事件のヒントが見つからない……。
いや待て。何か重要なワードがあったような……?気のせいか。ここまでの証言で何か共通するような事を見落としている気がする。何だ?俺は何を見落としているんだ!?
一人目、いつもは現場近くにいたホームレスの証言では事件の晩には追い出されて事件は知らない。
二人目、被害者夫の不倫相手は関係が事件当日には切れていた。
三人目、被害者妻が金を借りていた友人は事件を知ってすぐに金が返ってきた。
誰も怪しくないと言えば怪しくない。
アリバイは調べようと思えば警察が調べてくれるだろう。
ん?今のまとめに何か抜けてるような気がする。なんだろう。確か、一人目、二人目の時にちょっと気になったような気がするんだが……。
まぁそのうち見つかるか。