仮面ライダーリリカル   作:朱神優希

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第十話 宇・宙・来・店

]※なのは視点

 

「いらっしゃいませ―」

 

お店の中に入ってきたお客様に笑顔で挨拶をして近づいて席までご案内して一息つく。今日、私はお母さんに頼まれて喫茶翠屋のお手伝いをしています。一昨日、フェイトちゃんとの戦闘の時にレイジングハートが壊れちゃって、ユーノ君が直してくれている間は何も出来ないのでこうしてお手伝いをしているのです

 

「はあ」

 

何もすることがないと無意識でため息が出てきてしまう。一昨日、私はフェイトちゃんと話をしたかったのに、全く聞いてもらえなくて、それどころか戦闘になってレイジングハートを壊しちゃってジュエルシードも持っていかれちゃった。うぅ、悪いところしかないよ

 

チリンチリン

 

その時、またお店の入口が開いた。暗い気持ちを振り払って笑顔を作って入口の方を見ると8人の男女の学生さんが立っていた。その中のリーゼントに短ランとゆう、ひと昔前の不良のような格好をした男の人が私を見つけると近づいてきて、右腕を上げ

 

「よう、なのは。久しぶりだな」

 

握手をするように私の前に出した

 

「うん。お久しぶりです、弦太郎さん」

 

弦太郎さんの手を握って握手をすると共にお互いの拳を数回打ち合わせるとゆう弦太郎さん流の「友情のシルシ」をする。

 

この人は如月弦太朗さん。隣町にある天ノ川学園高校の生徒さんで、仮面ライダーフォーゼとして、ゾディアーツと呼ばれる怪物から学校を守る為に戦っています。そして、弦太郎さんと一緒に入って来たのは仮面ライダー部とゆう弦太郎さんのお友達さん達。1人知らない人がいるけど、新しいお友達かな?

 

「今日は店の手伝いをしてるんだな」

 

弦太郎さんの言葉で、そういえば今はお手伝い中だったことを思い出す。私は苦笑いを浮かべると弦太郎さんと仮面ライダー部の人たちを席へと案内して注文を受け厨房へと持っていく。そこで、お父さんが近づいてきた

 

「なのは、今日はもう上がっていいよ。お駄賃代わりにケーキを1つあげるから弦太郎くん達と一緒に食べてから帰りなさい」

 

お父さんは私の手から注文を書いた紙を取るとそう言った。私はお言葉に甘えることにして控え室に行って着替えると弦太郎さん達が座っている席へと駆け寄った

 

「弦太郎さん、今日はもう終わったから一緒にケーキ食べてもいいですか?」

 

「おう、構わねーぜ。ダチが沢山居たほうが美味く食えるってもんだ。なあ、皆?」

 

弦太郎さんの問に皆さんが頷いてくれたので椅子を持ってきて弦太郎さんの横に座る

 

「なんか今のなのはちゃんの台詞、好きな人と一緒にいたいみたいな感じだったよ?」

 

「ふぇ!?」

 

ニヤニヤと笑いながらそういったのは派手な服装をした男の人JK(ジェイク)さん

 

「こら、JK、こんな小さな子をからかわないの」

 

JKさんを怒ってくれたのは風城美羽さん。天ノ川学園のクイーンと呼ばれていたほど綺麗な人で今は大学生をされている

 

「そうだぞ、JK。それになのはちゃんには他に好きな人が居るだろうが」

 

美羽さんに同意して発言したのが大文字隼さん。天ノ川学園のキングと呼ばれていた人で、アメフトとゆうスポーツをしていたらしく、弦太郎さんやJKさんに比べて体つきががっちりしてる。

 

……って、今、キングさんなんて言った?私に、す、すす好きな人!?

 

「き、キングさん。私にそんな人居ないですよ!」

 

「……左さん」

 

ボソッとお兄ちゃんの名前を呟いたのは野座間友子さん。目の下の黒いメイクが特徴的な無口で不思議な雰囲気を纏っている人。

 

な、なんでお兄ちゃんの名前が

 

「ち、ちがいますって!お兄ちゃんは私の恩人で」

 

「でも、傍から見てると……」

 

「その辺にしておけ。高町も困っているだろう」

 

更に何か言おうとしたのが城島ユウキさん。いつもニコニコしていて優しいお姉さん。宇宙飛行士を目指しているそうでよく宇宙船のこととかを教えてくれる。はやぶさ君の歌は微妙だけど

 

そして、ユウキさんを止めてくれたのが歌星賢吾さん。初めて会った時はキツイ口調の冷たい人とゆう印象だったけど最近は笑うところをよく見るようになった。少し身体が弱いらしい

 

賢吾さんが一喝してくれたおかげでどうにか今の話題は終わりました。

 

「あ、そうだ。そういや紹介してなかったな」

 

弦太郎さんがそう言うと席を立って友子さんの隣に座っている天ノ川学園の制服を着ていない初めて見るお兄さんの後ろに立つ

 

「こいつは朔田流星。天高に交換留学生として来てて仮面ライダー部の見習い部員だ」

 

「あ、初めまして。朔田流星です。……って、如月君。仮面ライダー部のこと言っていいの?」

 

弦太郎さんに紹介された流星さんは笑顔で自己紹介した。けど、なんだろう。凄く無理をしてるように感じる。まるで、お兄ちゃんに会う前の私みたい

 

「初めまして。この店の店長の娘の高町なのはです。弦太郎さんが仮面ライダーだってことは知ってるから大丈夫ですよ」

 

とりあえず、私も笑顔で返す。そうこうしているとお母さんがケーキを持ってきてくれたので、弦太郎さんは席に戻ってケーキを食べだす。他の皆さんもケーキの感想や今日の出来事を話しながらケーキを食べている。こうして見ると皆さん本当に仲のいいお友達だけど、最初は賢吾さんとユウキさん以外、特にキングさんと美羽さんとは仲が悪かったらしい。

 

……弦太郎さんならどうすればフェイトちゃんとお話できるかわかるかな?

 

「ねえ、弦太郎さん」

 

「ん?どうした、なのは」

 

「今、学校に顔を合わせたら喧嘩しちゃう子がいてね。でも私はなんとかお話したいって思ってるんだ。その子にお話を聞いてもらうにはどうすればいいのかな?」

 

弦太郎さんはお兄ちゃんから事情を聞いてるけど近くにはお父さんたちも居るから学校のことと言って相談をする。弦太郎さんもわかってくれたようで少しも迷う素振りを見せずに口を開いた

 

「そんなの簡単だ。まずは自分の想いと力を全力全開を相手にぶつける。で、相手の全力全開を受け止める。ぶつかってぶつかって、お互いの全力を出し切れば友情が芽生える。そうすればいくらでも話ができるぜ!」

 

弦太郎さんは胸を数回叩いて拳を突き出すとゆうポーズをして言い切った

 

「いやいや、弦太郎さん。それは弦太郎さんとか一部の人にしか無理っすから。てか、目的と手段が入れ替わってないっすか?」

 

「んなことはねえ!友情は心と心のぶつかり合いだ!それに、本当に話して分かり合うためには友情は不可欠だ!」

 

「まあ、弦太郎らしいといえばらしいわよね。それに、あながち間違いでもないんじゃないかしら?」

 

「ああ、俺達だって弦太郎とぶつかり合ったからこそ今こうしているわけだしな」

 

全力全開でぶつかり合う……そっか、そうすればいいんだ

 

「ありがとう、弦太郎さん」

 

「おう、友情のことなら任せとけ。なんたって俺は天ノ川学園高校の生徒全員と友達になる男だからな」

 

「あれ、もしかした今の方向性で行く感じ?」

 

「……さすが、弦太郎さんの友達」

 

「ファイトだよ、なのはちゃん!」

 

「Oops!がんばりなさい、なのはちゃん」

 

「はい!」

 

次はお話を聞いてもらうだけじゃない。お友達になれるように全力全開で頑張ろう

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