仮面ライダーリリカル   作:朱神優希

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第十二話 乱入するK/友達作りと執務官とスリッパ

※なのは視点

 

今回ジュエルシードが見つかったのは風都区の海辺にある船着場のコンテナがいっぱい置いてある場所。そこで私はフェイトちゃんと対峙していた。今回もお兄ちゃんと映司さんは少し離れた所で戦うみたい

 

「あの……フェイト、ちゃん。私はフェイトちゃんとお話したいだけなんだ」

 

「ジュエルシードは、譲れないから」

 

そう言って、フェイトちゃんはバルディッシュを構える。フェイトちゃんの言葉に少し悲しい気持ちになるけど、それを振り払って私もレイジングハートを構える。大丈夫。今日はお話を聞いてもらうだけじゃない。全力全開でぶつかって、友達になる!

 

「そっか。なら、私は今日、自分の全力全開を出し切る。だからフェイトちゃんも全力で来て。そして私が勝ったら友達になってもらうよ!」

 

「……え?」

 

「友達ならどんなことでも話せるよ。だって、色んなことを相談して一緒に悩んで解決するのが友達なんだから!」

 

私はそこまで言い切ると胸を2回叩いて前に突き出した。フェイトちゃんは口を開けてポカーンとしてる。うぅ、勢いで弦太郎さんの真似をしてみたけどやっぱり駄目だったかな?

 

『なのは、今のはちょっと無理やり過ぎない?』

 

「やっぱりそう思う?」

 

「……分かった」

 

「ちょっ、フェイト!?」

 

ユーノ君にも突っ込まれてやっぱり無理かなー、と思っていたら驚いたことにフェイトちゃんは同意してくれた

 

「でも、勝つのは私だ!」

 

そう言ってフェイトちゃんが走りだす

 

「っ!負けない!」

 

それに続くように私も駆け出す。そして、レイジングハートとバルディッシュがぶつかりそうになった瞬間

 

「そこまでだ」

 

水色の光が私達の間へと割って入った。そして、光が収まるとそこには私と同い年ぐらいの黒い服を着た男の子が立っており、気がつくと私達の両手両足は水色のバインドで縛られていた。これは、この人が?

 

「時空管理局、クロノ・ハラオウンだ」

 

男の子―――クロノ、君?―――はそう言って腕を掲げると映像のようなものが現れた。字は読めないけど身分証明書みたいなものなのかな?

 

「さて、事情を聞かせてもらおうか?」

 

クロノ君は私とフェイトちゃんの顔を交互に見ながらそう言う。その時、クロノ君に向かってオレンジ色の魔力弾が飛んでいった。クロノ君はそれをシールドで防ぐ。魔力弾が飛んできた方を向くとコンテナの上にアルフさんが立っていた

 

「逃げるよ!フェイト!」

 

アルフさんはそう叫ぶと更に魔力弾を撃つ。って、私にも当たりそう!そう思った瞬間、ドーム状のシールドが私とクロノ君を守った。私のことを守ってくれたんだよね?

 

魔力弾が地面に当たって砂煙が舞う。その向こうでフェイトちゃんらしき人影がジュエルシードに走って行くのが見えた。クロノくんはデバイスを人影に向けると魔力弾を容赦なく撃った。

 

「きゃあ!」

 

「フェイト!」

 

フェイトちゃんの悲鳴とアルフさんの叫び声が聞こえた。砂煙が晴れると倒れたフェイトちゃんとそれを抱えるアルフさんが居た。男の子は更に数発、トドメとばかりに魔力弾を撃つ

 

「っ、駄目!」

 

私の声は遅すぎて、クロノ君が撃った魔力弾はまっすぐフェイトちゃん達へと向かって飛んで行った

 

けど、その魔力弾はフェイトちゃんに当たる直前、横から飛んできた緑色の弾と赤い火の玉にぶつかってかき消された。飛んできたほうを見ると、緑と青のWと赤一色のオーズが立っていた

 

「おいおい、警告もなく女の子を狙って撃つなんて男のすることじゃねーぜ?」

 

「くっ、新手か」

 

男の子が二人に向かって魔力弾を撃つ。けど、緑から黄色の変わったWの弾丸が全て撃ち落とす

 

「映司、今日は一旦引け。ここは俺達でなんとかする」

 

「すみません!」

 

映司さんはフェイトちゃん達へと近づいて2人を抱えると、翼を出してそのまま飛び去った。その間もお兄ちゃんとクロノくんの攻防は続いていた。いつの間にか緑と銀に変わっていたお兄ちゃんの武器とクロノ君の武器がぶつかって火花が散っていた

 

「まさかこの世界にもガイアメモリの所有者が居るとはな。違法所持者か、財団Xの人間か?」

 

「はっ、なんで財団Xを知ってんのかしらねーがあんな奴らの仲間と思われんのは不愉快極まりねーな」

 

お兄ちゃんはそう言うと後ろに飛んでクロノ君から距離を取ると、銀色のメモリを……って、まさかマキシマムドライブ使うの!?

 

「お兄ちゃん、それは駄目だよ!」

 

『メタル・マキシマムドライブ』

 

ああ、駄目だ聞こえてない。今まさにマキシマムドライブが発動されそうとゆうときお兄ちゃんの後ろに接近する人影が見えた。あ、あれって

 

「なに、子供相手にムキになっとんねん!」

 

スパーン

 

人影は大上段に何かを振り上げるといい音を響かせてお兄ちゃんの頭を叩いた。その、突然の出来事にお兄ちゃんが慌てたように振り返った。そのおかげで私にも人影がはっきりと見えるようになる。そこに立っていたのは『なんでやねん』と書かれた緑色のスリッパを持った女性だった

。彼女の名前は鳴海…じゃない、照井亜樹子さん。お兄ちゃんの居る鳴海探偵事務所の所長さんで照井竜さんの奥さん。大阪の人らしくて、照井さんと結婚する前はあのスリッパでお兄ちゃんを叩いているのをよく見かけました

 

「あ、亜樹子!?なんでお前がここに」

 

「事務所に行ったらフィリップくんが倒れてるからドーパントが出たのかと思って探してたの!そしたらなんかオーズと戦ってるしそうかと思ったらいきなりオーズに掴まれてどこかに飛んで行っちゃうから探すのが大変だったし、見つけたと思ったら翔太郎君が子供相手に本気出そうとしてるしなのはちゃんはなんかコスプレして縛られてるし、もう、なにもかも私、聞いてない!」

 

スパン、スパン、スパン、スパン

 

「痛っ、ちょ、やめろ、亜樹子」

 

亜樹子さんは相当混乱しているようで一息にそう叫ぶとスリッパでお兄ちゃんを連打しだした。よ、よかったぁ。とりあえず険悪な雰囲気はなくなってくれた

 

クロノ君の方を見るといきなりのことに呆気に取られたような顔をしている。そういえば、いつの間にかバインドも解けてる。その時、クロノ君の前に突然画面のようなものが現れた

 

『クロノ執務官、お疲れ様』

 

画面の中の女性がクロノ君にそう声をかける

 

「すみません、艦長。片方逃しました」

 

『ま、大丈夫よ。詳しい事情を聞きたいわ。その子たちをアースラへ連れて来てくれる?』

 

「ですが、男の方はガイアメモリを所持しています。財団Xの人間の可能性も」

 

『あれを見る限りそれはないと思いますよ?』

 

艦長さんの視線は未だに亜樹子さんに叩かれているお兄ちゃんをみてる。確かにあれを財団Xと疑うのは無理がありすぎるよね

 

「……そのようですね。わかりました。そうゆうわけだ、少し場所を移動する。あそこの2人にもそう伝えてくれるか?」

 

「あ、はい。お兄ちゃんも亜樹子さんもその辺で止めてくださーい」

 

私はクロノ君に言われて、お兄ちゃん達の仲裁に入って事情を説明する。お兄ちゃんは渋々といった感じで了承すると変身を解いてエクストリームメモリにフィリップさんを連れて来てもった。そうして私たちはアースラへと連れて行かれた

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