仮面ライダーリリカル   作:朱神優希

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今回はいつにも増して短いです


第十五話 謎の男S/進化した力

※フィリップ視点

今、僕は『地球の本棚(ほしのほんだな)』へとアクセスしていた。以前翔太郎が持って帰ってきた緑色の端子のガイアメモリ。最近はジュエルシードの探索や火野映司の事で忙しく調べることが出来なかったが、リンディ・ハラオウンら時空管理局が来たことでジュエルシードの捜査はそちらに任されることとなり、暇が出来た。翔太郎はなのはちゃんとユーノを鍛えると言っていたので今頃はアースラの訓練室だろう。

 

「さて、検索を開始するか。キーワードは―――」

 

「キーワードはミッドチルダ、デバイス」

 

突然、僕の背後で声がした。『地球の本棚』がその声に反応して動き出す

 

「誰だ!」

 

突然のことに一瞬混乱するが、すぐに切り替え振り返る。そこには紫の髪と金色の目が特徴的な白衣の男が立っていた。男の手には今のキーワードで検索されたのであろう本が握られていた

 

「お前は一体……」

 

「ふむ、私のことはJ・Sとでも呼んでくれたまえ。捻りが無い気もするがわざわざ考えるのも面倒なのでね」

 

男――J・Sはニヤニヤとした笑いを浮かべながらそう名乗った

 

「どうやってこの空間に」

 

「簡単なことだ。君のお姉さん同様、私の体にガイアプログレッサーを融合させただけさ」

 

「な。ありえない。何故お前がそのことを知っている!」

 

「そんなことは今、問題ではないのだよ。私が今日ここに来た理由はそんな瑣末なことを議論するためではない。君の進化を祝いに来たのだよ」

 

「僕の……進化?」

 

J・Sは狂気を含んだ笑みを浮かべながらそう言うとその手にあった本を僕へと投げた

 

「その本の中にはミッドチルダのデバイスの基礎理論が収められている。君の知識欲を刺激するもののはずだ」

 

渡された本をパラパラとめくると確かにこの世界のものとは違う技術が書かれているようだ。だが……

 

「ありえない。これは地球の記憶にはないものだ。何故そんなものがここにある」

 

「言っただろう、君の能力が進化したのだと」

 

突然、本が僕の手から飛び出し、どこからともなく現れた本棚に収まると、僕たちの周りをすごいスピードで本棚が飛びまわり集まっていく

 

「図書館には様々な本が種別ごとに纏まっているだろう?『地球の本棚』とはそれと同じだ。地球とゆう種別を一纏めにした一角にすぎん。これが本来の姿『次元の図書館(せかいのとしょかん)』だ」

 

本棚は一目見ただけでも今までとは比べ物にならないほどの量となっていた。これが、『次元の図書館』

 

「君が次元世界を知ったことでここへアクセスすることが出来るようになったのだよ」

 

「なるほど。それで、お前はなんの目的でそれを伝えに来たんだ」

 

「なに、君が今関わっている事件な関係する重要なキーワードを教えてあげようと思ってね。まあ、検索するかは君に任せるがね。ああ、何故知っているのかなんて聞かないでくれよ?私は答える気なんて無いからね」

 

「……聞かせてもらおうか」

 

言おうとしていた言葉を制されたせいで一瞬言葉に詰まったが、先を促す

 

「キーワードは『プロジェクト「F.A.T.E」』、それに君がここに来た本来の目的であろう緑の端子のガイアメモリは『T3ガイアメモリ』だ。先ほど言った通りどうするかは君に任せるとするよ」

 

J・Sはそれだけ言うと踵を返して歩き出した

 

「ああ、ついでに『アルハザード』とゆう言葉も調べてみるといい。面白いことがわかるかもしれないよ」

 

何かを思い出したようにこちらを振り返って新しいキーワードを告げると、その姿は忽然と消えた

 

「………」

 

奴が何者なのか、どうやってガイアプログレッサーを手に入れたのか、考えることは沢山あるが

 

「今は、検索をしようか。キーワードは、『T3ガイアメモリ』」

 

『地球の本棚』……いや、『次元の図書館』がキーワードに反応して本棚が移動していき一冊の本が残る。それを手に取り読む

 

この本によると『T3ガイアメモリ』とはガイアメモリの精神汚染を利用し使用者の思考を製作者が設定できるようにしたものだ。それは使用者の意志には関係がなく、メモリブレイクされるとその影響は消える。照井竜の話によると、木月宥は未だに自分が行ったことに対して混乱を見せているらしい。つまり、木月宥が動物の虐待に快楽を得ていたのは『T3ガイアメモリ』のせいということだ

 

「こんなものが出来ていたとは」

 

これは後で照井竜に連絡しなくてはいけないな

 

「次の検索に移ろう。キーワードは、『プロジェクト「F.A.T.E」』」

 

T3ガイアメモリの検索を終えて次の検索に移る。一瞬にして無数の本棚が辺りを飛び交い、今度は一冊ではなく数冊の本がその場に残った

 

「やはりこれだけでは絞り込むことは出来ないか」

 

だが、もう一つのアルハザードとゆうキーワードはこれには関係がないのだろう。……そういえば、火野映司と共にいる少女の名前は確か、フェイト・テスタロッサ。これは偶然か、それとも

 

「……キーワードは『フェイト・テスタロッサ』」

 

追加のキーワードを行った瞬間、残っていた数冊の本が動き、一冊の本が残った

 

「ビンゴ……か」

 

僕は本を取って開いた

 

 

そこに書かれていた内容は僕に衝撃を与えるには十分なものだった

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