仮面ライダーリリカル   作:朱神優希

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第九話 衝突するR/意地と拳と守るべきもの

煌々と輝くビル群から離れた場所にあるとある廃ビルの屋上。そこで男が2人対峙していた

 

「よう、映司。久しぶりだな」

 

「ええ。お久しぶりです、翔太郎さん。待ってましたよ」

 

「お前から呼び出すなんてな。あの子はどうしてる?」

 

映司は翔太郎の問には答えず俯くと数瞬の後突然翔太郎に殴りかかった。翔太郎は咄嗟に飛び退くと同時にダブルドライバーを取り出す

 

「何のつもりだ!映司!」

 

「……ごめんなさい、翔太郎さん。どうしてもジュエルシードが必要になったんです。だから、フェイトちゃんの邪魔をされないためにも」

 

映司もオーズドライバーを取り出して腰に装着してメダルを装填してオースキャナーでスキャンする

 

『サイクロン・ジョーカー』

『タカ・トラ・バッタ』『タ・ト・バ、タトバ、タ・ト・バ』

 

同じタイミングで走りだし振り上げた拳がクロスカウンターでお互いの顔に決まる

 

「ぐっ。何があったんだ映司!」

 

「つっ。プレシアさんを助けるためにジュエルシードが必要なんです!」

 

お互いに短く言葉をかわすとバックステップで同時に距離をとり、オーズはメダジャリバーを取り出し斬りかかり、Wはそれを躱しながらパンチやキックで応戦する。

 

『ルナ・トリガー』

『ライオン・トラ・チーター』『ラタラタ、ラトラーター』

 

一進一退の攻防が続くと、お互いに決め手に欠けると感じたのかWはメモリチェンジで『ルナトリガー』に、オーズはコンボチェンジでコンボの『ラトラーター』へ変わる。Wはルナの力で軌道が変わる弾をトリガーマグナムで連射する。だが、オーズはチーターレッグによるスピードでそれを全て回避していき、Wの背後へと回りこむとトラアームを振りかぶる

 

「そこだ!」

『サイクロン・トリガー』

 

オーズの攻撃が当たる直前、Wは『ルナ』のメモリを『サイクロン』へと取り替え背後に向かってトリガーマグナムを撃った。オーズは予想していなかった反撃に怯み後ろへと後ずさるがその直前、何とかWの背中へと一撃をいれる。その衝撃にWは前方へと転がる

 

「まさか、ラトラーターのスピードについてくるとは思いませんでしたよ」

 

「んなの、無理に決まってんだろ。照井に頼んで速く動く相手を上手く背後に誘導する特訓してたんだよ」

 

Wの言葉に、オーズは仮面の裏で苦々しげな顔をしながら、コアメダルを入れ替える

 

『シャチ・ウナギ・タコ』『シャ・シャ・シャウタ。シャ・シャ・シャウタ』

 

水棲系生物の力を宿したコンボ『シャウタ』へとコンボチェンジしたオーズは両肩に装備されている鞭状の武器ウナギウィップと八本のタコの足のようになったタコレッグを使って上下左右様々な方向からWを狙う

 

『サイクロン・メタル』

 

『メタル・マキシマムドライブ』

 

それを見たWはジョーカーメモリをメタルメモリにメモリチェンジすると、更にメタルメモリをメタルシャフトへ差し込む。

 

「「メタルツイスター!」」

 

メタルシャフトの先端に緑色の旋風を纏い、緑色の竜巻を発生させる様に回転しながらウナギウィップ、タコレッグを弾き飛ばしながら素早くオーズへと駆け寄り振りぬく。だが、その攻撃は液状化したオーズの胴体を虚しく通り抜けた

 

「てめ、それは反則だろ!」

 

「ルールなんて決めてましたっけ?」

 

Wの批難にオーズは悪びれることなくそう言うと液状化したまま距離を取り赤い3枚のメダルを取り出してオーズドライバーに装填している青いメダルと交換してオースキャナーでスキャンする。それを見たWは鳥型の機械『エクストリームメモリ』を呼び寄せ閉じたWドライバーへと装填して再び開く

 

『タカ・クジャク・コンドル』『タージャードルー』

『エクストリーム』

 

オーズの姿が鳥系の力を内包した赤い姿『タジャドル』へ、Wの姿が緑と黒に加え真ん中にクリスタルサーバーと呼ばれるものが現れた『サイクロンジョーカーエクストリーム』へと変わると、オーズはオースキャナーでコアメダルをスキャンしてスキャニングチャージを、WはWドライバーを開閉してマキシマムドライブを発動して跳躍する

 

「「ダブルエクストリーム!」」

 

「はぁぁぁ、せいやぁぁぁ!」

 

Wの蹴りとオーズの蹴りがぶつかり合い衝撃波で屋上の手すりはひしゃげ床には亀裂が走る。数瞬の拮抗の末、2人の仮面ライダーは吹き飛び変身が解除される

 

「はぁ、はぁ。映司、本当にこれしかねーのかよ」

 

「俺にもわかりません。けど、俺はプレシアさんを信じたい」

 

その時、遠くのほうで光の柱が上り地面が微かに揺れた。光は少しすると収まった

 

「火野映司、今ユーノから念話が来た。なのはちゃんとフェイト・テスタロッサの戦闘がジュエルシードを暴走させたらしい。そのせいでデバイスが破損。ジュエルシード事態はフェイト・テスタロッサが封印したそうだがデバイス無しで暴走するジュエルシードを封印したせいで負傷したらしい」

 

「そんな。フェイトちゃんが」

 

映司はそれを聞くとまだダメージの残っている身体を無理やり動かして立ち上がりタジャドルへと変身する

 

「おい、映司。これからどうするつもりだ」

 

「……ジュエルシードを見つけた時にあなたと戦ってフェイトちゃんの邪魔をされないようにするだけですよ。幸い、フェイトちゃんの方がなのはちゃんよりも強いみたいですし」

 

それだけ言うと映司はどこかへと飛んでいった。翔太郎はただその姿を見送ることしか出来なかった

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