カカシの憂鬱 作:睡眠不足です
火影室の扉をノックの音もなしに開ける音がした。杖をつきながら入ってきたのは体の半分を包帯で隠している「根」の創設者かつ暗部の長である志村ダンゾウであった。
「なにようじゃ」
このタイミングで入ってくるとは何やらヒルゼンは嫌な予感がした。この男は自分からは動かず暗部を通してやり取りすることが常であり、ダンゾウとは意見の対立ばかりである。
「ヒルゼンお前の考えは読めている」
ヒルゼンは眉間にシワを寄せ訝しがる表情で声をかけた。
「うずまきナルトのことか」
それとも、うちはサスケか。
目的は、九尾の排他的対処か。
うちは一族の復讐の目を詰むことか。
どちらにせよ、また意見が対立することは目に見えていた。
「はたけカカシを暗部の任に戻す事で上層部は合意した」
「なんとっ勝手なことを」
「勝手だと?可笑しいなヒルゼン」
はたけカカシの暗部解任の話に強く反発したのは上層部だった。しかし、何を言うでもなく暗部の長であるダンゾウが否定しなかったため認められたのだった。どんな意図があれど、はたけカカシが第七班に就任することは合意であったはず。
「何故じゃ、お主も」
「どう語ろうとも甘い考えに違いない。
『どう足掻こうとも火影様は解任してくれない』と意見を述べた者がおってな。助力したまでのこと」
なぜだ。何故、ダンゾウがカカシに手を貸す事態になるのだ。
想定外の出来事にヒルゼンは唇を噛み締め声を絞りだす。
「どういうことじゃ」
「説明が必要か?簡潔に言おう。はたけカカシは暗部の復帰と班の上忍を兼任する。既に決定事項だ。お前が今から何を言おうとも、御意見番の意見は変わらんだろうよ」
ダンゾウはヒルゼンの目が険しくなるのを見て、うっすらと口元に薄暗い笑みを浮かべた。
「だからお前が画策している再試練も必要ない」
カカシの意に反し、第七班に再試練を与える計画を建てていたことを知られていたか。
兼任するということは班の上忍を務めるということだ。確かにこれでは再試練の必要がなくなる。
ヒルゼンはそこまで考えて第七班の存在を思い出す。
暗部に回収の任を与えてから、しばらく立つ。そこまで時間が過ぎたわけではないが、それでも遅いんではないだろうか。まさか
「どうしたヒルゼン。浮かない顔をしているが...。あぁ、お前が派遣した暗部には眠ってもらっているぞ。誤報を伝えてはいけないからな、こちらから正しい内容を伝えるよう指
示を出しているから気にすることはない」
流暢に喋りだすダンゾウはヒルゼンの困惑が手に取るようにわかり機嫌が良いようだ。
「ダンゾウなにを考えておる」
わからない。ここまでダンゾウが手を貸す理由がカカシにあるのか。それとも真の目的は九尾か写輪眼か。
ダンゾウは問いに何も答えず火影室を出ていった。残されたヒルゼンはしばらく頭を抱えていたが、深く椅子に腰掛け煙管を深く吸い込んだのだった。
暗部が音もなくヒルゼンの前に姿を現す。
「任を授かった暗部三名が死亡している事を確認。うずまきナルト、うちはサスケ、春野サクラの姿は確認できず。随時、詳細を追っています。」
「よい。追うのを止め」
第七班の殺害はダンゾウ自身の首を絞めることになるはず。そこまでの動きはしないだろう。後日、ダンゾウが手引した暗部がナルト達に何を言ったのか探れと令を出し報告に来た忍はその場を去った。
自体はともかく、良い方向に進んでいると思っていいはず。あとからでも、カカシの思いを聞き出し調整することはできるはず。
なのになんじゃ、この嫌な予感は。
何もかもが見透され道を示すかのような..。
いや、考えすぎだ。
後日カカシに任を与える際に釘を差しとくか。ダンゾウと関わるのは止したほうが良いと。
次の日カカシは火影に呼び出されD任務を受けると共に暗部復帰の件や第七班の扱いについて小言を言われるが、受け流すばかりで撃沈する火影の姿があったとかなかったとか。
その顔がどことなく疲労にまみれて見えたのは気のせいではないだろう。
これを書き上げる前に4つ程話があって考えてたらデータが消えて絶望を味わいました。もういいやって投げやりに書き上げたので、ダンゾウの口調ってそんなんだっけ?え?え?っていう思いは心に閉まってください.....。読者さんのコメントが鋭くてドキマギしながら書いてます(笑)
ちなみに火影様、考えすぎです←
無事に第七班は家の前で目を覚まします優しいね!ダンゾウ様!
ダンゾウとカカシの間に何があったのかは今後わかります