カカシの憂鬱 作:睡眠不足です
inサクラ
「今日の任務はー」
「ねぇねぇナルトこの間のこと覚えてる?」
サクラはカカシ先生の様子を伺いながら、ナルトにそっと近づき声をかけた。
「んー気づいたら家の前にいたってばよ」
「やっぱり?私もなのよ!」
あの演習の後、気づいたら家の前で寝ていたようで家に帰ったまでの記憶がまったくない。ナルトも同じってことはサスケくんもかしら?
「って、君ら話聞いてる?」
「き、聞いてます!」
サクラの目の前にカカシ先生の険しい顔が突然視界に映り込む。
「ほー、じゃあなんて言ったか言ってみ」
「えっえっとー...猫探し?」
「んー...」
やばい間違えた?!
ドキドキしながらカカシ先生の反応を疑うと、正解と言い元の位置に戻った。
「というわけでお前らぶちの猫探してこい。見つけたらここまで報告に来ること。以上」
そういうとカカシ先生は気に寄りかかり、腰の忍具ポーチから本を取り出し読み始めた。
「げっ、またカカシ先生。読書かよ」
「サスケくん!この間の演習後なんだけど..
あっと、やっぱりなんでもない...」
サスケはサクラを一瞥し、怪訝そうな表情で顔を背けた。
演習後からサスケくんの態度はどこか冷たい。ふとサスケくんを盗み見ると、カカシ先生に殺意を向けているような怖い顔をすることが増えた気がするのだ。
前途多難...。このままで第七班やっていけるのかな。
サクラは言い知れない不安を覚えた。
演習だって、誰一人カカシ先生を倒せた者はいないと聞いていた。普通なら不合格ということになるんじゃないだろうか?いや、不合格になったら困るんだけど....。こうやって任務が与えられているってことは忍として認めてくれたってことでいいのよね?なにネガティブになってんのよ私!せっかくサスケくんと同じ班なんだし、アタックあるのみ!!
「うぎゃ!」
サクラは自然とガッツポーズをしていた手を下げながら、ドサッという音とナルトの声がした方を向いた。
ナルトはひとりでスライディングを決め込んでいた。何やってんの、あいつ。
急激に気持ちが下がるのを感じながら
サクラはシラけた目で一歩下がった。
「くっそぉ!カカシ先生避けるなよ!」
「いや、避けるでしょ。なに見ようとしてんの」
「その本の中身を見せろってばよ!」
会話から察するにナルトはこっそりカカシ先生の背後に回り込み、中身を盗み見ようとしたようだ。そして見事に避けられたと。
「はぁ」
「なっ違うってばよ!サクラちゃん!」
「何が違うのよ!くだらないことして!私が馬鹿みたいじゃない!」
「サクラちゃん馬鹿なのか?」
「あーもう!だから!」
「サクラ、ナルト」
あっやばい
恐る恐るナルトとサクラは顔を向けると、
それはいい笑顔でニッコリと...
「ひっ!いい行くわよ!ナルト!サスケくん!」
おい!離せというサスケくんの声を聞き流しながら二人の手首を掴み全速力でサクラは駆け抜けた。
その後ろ姿を眺めながら、カカシは手元のイチャイチャタクティスを閉じため息を吐いた。
「そっちに行きたかったなぁ」
今の目標は、とりあえず書く。書く書く書く。