漫画読んでたらふと書きたくなった、そんな理由で始めた見切り発車な当店、あらすじのところに書いた注意書きを読んだという前提で接客をさせていただきます
「面接だと。なんで私がそんなことを」
「あんた店長だろうが」
北海道某所にあるファミリーレストラン『ワグナリア』は、そこまでお客さんも来ないがそこまでお客さんが来ないほど暇という訳でもなくそれでも他の店に比べるとお客の来ないフツーのファミレスである
「いや、私は面接なんてした覚えないぞ。現に本編だってそんな描写一回も無かっただろ。他の店では初っ端でやってたけど」
「いやいや、俺は受けましたよ。でないと俺この店で働いてませんよ」
「いやいやいや、本編で私と小鳥遊は1話で初対面のような感じだったはずだが」
「いやいやいやいや、これは本編ではなくて二次創作なんですよ。そんな言い訳が通じるとでも思ってるんですか」
「杏子さん!そんな変な話してないではやく面接行ってよ!!」
……フツーのファミレスである
「あー…私が店長の白藤杏子だ。面接を始める……面接ってどうやるんだっけ」
「あなた本当に店長ですか?」
「すみません…この人あまり働かないもので…。自分は小鳥遊宗太です。バイトですが、この人よりは面接とかは出来ると思うので、補助というかほとんど自分がやりますのでこの人は置物と思ってください」
「は、はぁ……」
「履歴書は受け取ってますけど、とりあえずまず名前と年齢をお願いできますか?」
「あ、はい。えーっと……孫田啓次郎。そんだけんじろうです。すみません、ルビの振り方忘れちゃって…」
「あぁ、そのちょっとの間はそれだったんですね。大丈夫ですよ。読者は読みづらいと思いますけど。まぁいるかもわかりませんが」
「あぁ、年齢もでしたっけ。28歳です」
「孫田啓次郎さん、28歳…はい、大丈夫ですね。では面接を始めますね。孫田さん、まずここで働こうと思った理由は何ですか?」
「あぁ、はい。実は僕、前までフツーの会社で働いてたんですけど、辞めたので…」
「えぇ、それは履歴書にも書いてありますが…」
「というのも、妻と息子に捨てられましてね」
「えっ」
「普通に働いて普通に過ごして普通にしてたはずなんですけど、どうやら妻は浮気をしてたみたいなんですよ。しかもその相手と子供ができてたみたいで、妻はその事実を隠そうにも隠せないから逃げたと思うんですよ。あぁ、ちなみに僕と妻の息子を連れてですよ。凄いですよ元ですけど妻は。普通こういう時って子供捨てて自分だけ行っちゃいません?いや、漫画だとそういうのが多かったから実際はどうなのかは分かりませんけど」
「いや、あの」
「仕事から帰ったら家がぐっちゃぐちゃだったから空き巣に入られたのかと思ったら、テーブルの上に離婚届が置いてありましてね?あぁ、ぐっちゃぐちゃって言いましたけど、妻は自分と息子の服とかそれぐらいしか持ってかなかったんですよ。お金とかは全然…いやぁ、いい人でしたよ。僕にはもったいないぐらいの」
「えっと、あの、ちょっと」
「数日経ってからかな?なんかもう何もかもがどうでもよくなって、会社の屋上から飛び降りたのは。僕って前からバンシージャンプしてみたいなとは思ってたんですけど、1週間前の僕からしたら考えもつかないでしょうね。まさか紐なしバンシーやってるなんて。まぁ、何の奇跡か知りませんけど、偶然落ちたところに発泡スチロールの山が置いてありまして、いくらか衝撃を吸収してくれたんですよ。まぁそんなんで無傷とはいくわけもないんで、2週間入院してましたけど。それで社長、事情は知っててまぁまぁな退職金?でいいのかは分かんないんですけどそれをくれて僕をクビにしたんですよね。というのも妻とは職場結婚だったんで、そこで働いてるとどうしても妻のことを思い出しちゃうからそこんところ気を回してくれたんでしょうね」
「待ってください孫田さん。雇います。雇いますからもうその辺に」
「でもお金があるにしても、やっぱり生きてるんだったら働かないといけないから、ふとその辺を歩いてたらバイト募集の張り紙を見つけて、そこに書いてあった地図を頼りにしてここまで来てみたら、ちょっと前に息子と一緒に来たファミレスだったんですよね。妻を思い出しながら働くか息子を思い出しながら働くかの2択しか僕には無いのかと思いはしたんですけど、いやそんなこと思ってないで他のところ探せばいいだろとも思いましたけど、なんかここにしなかったらまた飛び降りそうな予感がしまして、とりあえず面接だけ受けてみるかとか、もしダメだったら飛び降りそうな予感もするけどとりあえず受けてみるかとかそんな不純な理由なんですけどね、あははははは」
「雇いますから!!雇いますからもう止めてください!!いいですよね店長この人雇っても!!というか雇わないとその内死にますよ!!」
「あぁもう雇うからとりあえず小鳥遊はそいつを止めろ。私だってもう聞きたくない」
北海道某所にあるファミリーレストラン『ワグナリア』は、どうやらフツーじゃない店員をまた増やしたようで
ふと書きたくなった小説ではありますが、主人公の名前は本当に直前に3秒で決めたそんなクオリティで仕上がってあります。そして主人公の境遇もほとんど勢いで決めました。止まるんじゃねぇぞ
では、次の開店はいつになるかは分かりませんが、またのご来店を