「ぼさっとするな! 手ぇ動かせ!」
「は、はい、す、すみません!」
今、俺こと伊藤秋広は工場のひたすら
日雇いの斡旋場でここを紹介されたのだが言葉に出来ぬ程の酷い所である。今までのワースト1、2位を競う酷さだ。自分たち監督している工場の男は常に自分たち日雇いの粗探しをしている。些細なことでも必要以上に怒鳴ってくる。さっきも自分が手を抜いたと勝手に判断して怒鳴ってきた。まあ、手を抜いたと見えても仕方がないかもしれない。自分たち日雇いは朝の9時から今の時刻の18時まで休み無しぶっ続け働いている。作業の効率が落ちてもいてそう見えても仕方が無いと思う。だが「効率が落ちているのは休みをくれないあんたらが原因だ。」と言ったところで認めないだろうな。
(だけど、こんな状態だといずれ誰か・・・)
ガシャーーーーーン!
(やっぱりな)
自分とは二人隣の初老の老人が倒れた。体力の限界が来たのであろう。すると、監督している男が倒れた初老の老人の前に立ち老人を見下ろしながら言葉を放った。
「誰が寝ていいと許可した立て」
「無理ですだんなぁ・・・休ませてくれ・・・」
「うるせぇ!」
監督している男は倒れた初老の老人の腹にいきよいよく踏みつけた。
「誰もテメーの言葉なんて聞いてねぇーんだよ!」
踏みつけられた老人は体を丸めた。それに対して男はさらに踏みつける。
「テメエら社会のゴミを雇っているのありたがく思えゴミが!」
今度は腹に蹴りを入れる。
「働けオラ!」
「休・・・ま・・・」
「口を開けと言ってねえんだよ!」
今度は顔に蹴りをいれた。すると老人の鼻から血が流れた。鉄板入りの安全靴で蹴られた。下手すると鼻が折れたかもしれなかった。
「このゴミ!」
ズガッ!
「クズ!」
ゴスッ!
「カスッ!」
ガスッ!
「オラ!」
ドスッ!
「オラァッ!・・・」
監督をしている男は、よの中にあるすべての罵声の言葉を言い尽くす勢いで、丸まって抵抗が出来なくなった老人を何度も何度も蹴りをいれていた。
それに対して自分を含めて周りの人間はただずっと見ているだけであった。ここで介入した所で次の被害者になるだけであると全員わかっているのだ。
数分もすると監督の男は、気が済んだのか老人に対しの暴行を辞めた。しかし、老人はピクリとも動かなかった。
「ちッ、またか。」
監督の男は舌打ちをすると、自分の隣にいる男に運ぶように指示をした。男は動かなくなった老人を引きずり何処かへと運ばれて行った。
「何を見ている! 今のゴミと同じことにないたいかぁ!」
『は、はいぃぃぃ!!』
その場にいる全員がすぐさま作業に戻って行った。
それから3時間後、工場から解放された。
「いち、にい、さん、しぃー・・・・・・六千円か」
俺は橋の下ダンボールハウスへの帰り道にて工場から貰った給料袋の中身を確認していた。街灯の乏しい光量でなんとか入っていた金額を確認してみる。給料袋には野口さんが6枚入っていた。あれだけ働いてこれだけというの不釣り合いとしか言いようがないが、働かせてもらうだけありがたいとしか思うしかなかった。
今日のような雇用者が日雇い労働者への暴行、特にホームレス労働者への暴行は今の日本では珍しいものではない。
マスコミはこういう事こそ報道すべきだと思うのだが、一切報道はする気配はない。報道するとものといえば芸能人のスキャンダルや政治家の不祥事のばかりでホームレスなどの社会的立場が低い人たちの現状を伝えようとしないのである。
マスコミが報道しない結果、大多数の人たちはこの現状を知らないままである。いや、国民自体が知ろうとしてないかもしれない。
では、このような存在を取り締まる公的機関はどうしているのかと言うと、黙認しているのが現状である。
実際に前回あったことであるが、今日の様のことに直面して何を考えたのかヒーロー心を燃やして警察と労働局にこのことを通報したのだ。しかし、帰ってきた言葉は「そのような現状は確認できませんでした。」「証拠不十分で捜査はしません。」というものであった。仕方がなく諦めることにした。
その後、何処から・・・というかだいたい見当がつくのだが自分が通報したということを掴んだ連中が俺に対して執拗な嫌がらせをしてきたのであった。初めはダンボールホウスを破壊される程度であったが、エスカレートしていき、集団で取り囲んで襲い掛かってきたのであった。多分、ホームレスたちに見せしめとしての行動であったと考えることができた。それに対して流石にやられるだけではいかないので、相手の手足を2、3本へし折ってやった。しかし、その後にきた警察は俺が完全に悪いとして書類送検したのだ。しかも、訳も分からん人物が自分と共闘して複数人を暴行してケガを負わせたそいうことに捏造してあったのだ。訂正を求めて警察署に乗り込んだのだが警察署内の個室に入れられたとたん、公務執行妨害として拘束されてしまったのだ。不当な拘束であったが、俺は警察の作り話の罪を認めた。すると、その日のうちに解放された。
なぜ認めたのか? それは、手を引かざるえなかったからである。
まず、あの場で警察に俺の無実を言葉で認めさせることは不可能であった。ホームレスであるこの身が何と言おうが、警察の力は絶対で勝てるはずがないうえ、弁護士を呼ぼうにもホームレスの無罪を本気で擁護してくれる人なんているはずがなかった。また、アーマードコアを振り回して警察やその他諸々を屈服させて不当な行為であると認めさせる方法もあったのだが、その場合はこの日本が地球から消えることになるので却下した。いまの日本なんて滅んじまっても問題ないのだが妹のことを考えると最低でもあと70年は持ってもらわなければならない。結果として俺は罪を認めることとなった。
結構極端な考えであるが、もしかするとメルツェルやテルミドール、セレンのあたりならこの場を打開するもっといい方法を考えたかもしれない。だが、悔しいことに自分にはそこまでの力はなかった。
悔しいが俺は負けたのだ。
「なんか振り返ってみるとだんだん腹が立って来た。」
現状が改善しない理由も、ある意味このことも原因であった。書類送検されてしまい自分の履歴に前歴がついてしまったのだ。ホームレスで前歴ありの男を嫌煙しない人がこの世にいるだろうか、おかげで日雇いから抜け出せないのだ。
「ホントあの時、暴れたほうがよかったかもしれない。いっそグラインドブレードで・・・んっ? 」
暗い道を愚痴りながら歩いていたら、ここらでは見知らぬ男がソワソワした面持ちで立っていた。何かを警戒してしているのかひたすらキョロキョロと首を動かしていた。
「なにを持っているんだ?」
男の腕には、大き目のボストンバックが抱かれていた。
(なるほどスリか。)
男の言動と大切に抱いているバックを見てスリだと推察した。ここらではスリが出ることは珍しくなく、ホームレスが溜まるこの場所に来て警察を振り切ろうするヤツが結構いるのだ。多分、目の前の男も同類であると考えれた。
「いたぞー!!」
「っ!!」
追手らしき人たちが現れた。すると男は持っていたバックを放りなげて逃げていった。追手の人たちバックに気付かなかったのかバックに構わず男を追いかけていった。
「おいおい、いいのかよバック」
放り投げ捨てられたバックを拾った。するととずしっとする重さが腕に伝わった。中身は結構入っているようであった。
「中身はなんだろうなー」
自分は興味本位でバックの中身を見てみようと、バックのチャックを開いた。人の物を勝手に開けるのは抵抗があるが興味心にはかてなかった。すると・・・
「なっ!!!!!!」
開けたカバンの中身は、札束がギッシリと詰まっていたのであった。
私が初めてプレイしたのはLRでしたが、途中で挫折してしまい。最後までクリアすることが出来たのはfaからでした。