どもパッチェです。
意外と早く出来たので本日2話目投稿。
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もしも今、お前の苦しみが消せるなら、俺は喜んで自らの身を差し出す覚悟がある!
ヴァンガード by櫂トシキ
見渡す限り砂漠の土地
今そこで夜とヴィータは蒐集のために人型サイズのカマキリを狩っていた。
「ヨル!そっちに一匹行ったぞ!」
「…ん…了解…」
ヴィータが取り取り逃がした生物に夜は斬りにかかる。本人曰く峰打ちをする気だったが簡単にカマキリの首は地に落ちた。
「…殺っ…ちゃった」
手加減が苦手な夜は、思わず首を刎ねてしまい殺してしまう。非殺傷設定は?と言いたくなるが、あれは魔力ダメージを衝撃などに抑えるだけで、実際裂傷性は抑えることは出来ない。
「…ヴィータ…すまぬ…」
「構わねぇーよ。こいつら全然足しにならねーし」
十匹近く蒐集したが、一行も埋まらない生物にヴィータはイライラしている。
《夜様…手加減を…》
「…む……確かに……」
蒐集は殺しては出来ないために頑張って手加減を考える。
「ヨルの剣技は強過ぎだからなぁ〜例えば…捉える系の技とか無いのか?」
「……あ…っ!……あれ使って…みる」
ヴィータの言葉に何かを思いたのか、夜は一度夜刀を鞘に納める。
「……夜刀」
《どうなさいました?》
「……僕の…剣…成れ…たよね?」
《YES!私が管理を任されておりますので》
「う…む…氷結…のあれ…成る」
《了解しました》
ヴィータを後ろに下がらせ、夜は夜刀を抜きその刀の口上を述べた。
————霜天に坐せ"氷輪丸
そう解号を唱えると、夜の周りに冷気が漏れ出す。
「ウォオオオー、カッケェー!何だその刀!」
姿が変わった夜刀を見たヴィータが興奮する。
「これ……【氷輪丸】…僕が持つ剣の1つ……夜刀は僕が持つ全ての剣……能力…姿………成れる」
夜は大量の剣を持っているが、全てに非殺傷設定など付いていないため対人戦では使えない。しかし夜刀がその姿に成る事で、剣の能力を使いながら非殺傷設定ができるのだ。
「その刀はどんな能力があるんだ!」
「丁度…あいつ…狙う……
そう言うと、モグラの様な生物に氷柱が群鳥の様に飛んでいく。
ピギァーーーー、と悲鳴を上げるモグラは、氷柱が当たった所から凍りつき最後は氷像になる。
「スゲェー!氷を操れるのか!」
「ん……氷輪丸……斬魄刀系……種類…。……その中でも……氷雪系最強だ……から」
これ使い易いと、結構夜のお気に入りである。
「他にもあるのか?」
「…ほか…も使う…けど…8割…は使えない…」
何でだ?とはヴィータは聞かなかった。
一度レヴィが言っていたのだ、夜の持つ剣達はその力の強さに大体が封印されていると。
(ぜってぇヤバイのばっかだろうな…)
そんな話をしながらモグラの蒐集を終える。
「も…う帰る……」
「…そうだなぁ………チッ全然足りねぇー」
「仕方ない……魔力……持った大物が……いない」
「そこはシグナムたちと相談だな」
あまり収穫は無かったと、なるがすぐに切り替えるしかない。夜がスキマを開け、2人は八神家に帰った。
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「帰ったッスよ〜」
「はあはあ……疲れた…」
蒐集から帰った二人がリビングに入ると先に帰っていたシグナムから声が飛んでくる。
「む!やっと帰って来たか。予定の時間は過ぎているぞ」
ソファーに座って新聞を読んでいるシグナムに、犬モードで(犬では無い!狼だ!)寝ているザフィーラ。
「シャマルさんが遅過ぎて…」
「レヴィちゃんが……速すぎる…のよ」
息を切らすながら喋るシャマルに軽く呆れる。シャマルは息を戻して辺りを見回すとロリとショタが帰ってないのがわかる。
「あら?夜くんとヴィータちゃんはまだ帰ってないのね」
「まぁいい。夜達はもう着くそうだ」
その言葉と同時に虚空にスキマができ、ヴィータと夜が出て来る。
「…やっと着いたぜ」
「うぅ……お風呂……入りたい」
「…どうしてお前達は、血塗れなんだ…」
「いや…ちょっと手加減が……」
ヴィータは目を逸らし誤魔化す。流石に血の匂いが臭いので風呂場に催促する。
「ほら二人とも、このままじゃあ家が汚れちゃうからお風呂入って来なさい」
そう言われ、夜は自分とヴィータを重力を操る程度の能力で床が汚れないように宙に浮きながら二人でお風呂に向かう。その2人の様子にやれやれと言うしか出てこない。
「相変わらず夜さんとヴィータさんは手加減が難しそうッスね」
「二人とも容赦が無いからな」
「でもヴィータちゃんがちょっと羨ましいわ〜最近夜君と仲良しだし、私なんてみんなから近づくな!って言われているのよね〜」
「それは自業自得だろう。ヴィータと夜は見た目的に同世代に見えるから、何かあるのだろう」
夜とヴィータの仲の良さは周知の真実だった。蒐集も二人でしておりはやてを除くとヴォルケンリッターの中で一番の仲が良いのだ。
「まぁ見た目的に騙されたら痛い目見ますけどね…」
「全くその通りだな」
最近のヴィータ達はと、二人が上がるまで駄弁る4人であった。
★☆☆★
「それでは今日の成果を聞こう」
今のリビングにさっきまでの楽しい空間は無い。
今日の成果…それは簡単に何も無かったでは済まない1日でも大事な時間だ。
「悪い。こっちはダメダメだ……魔力を持った生物が少な過ぎる」
「こっちもッスね。中々いないッス」
「お前達もか………このままでは効率が悪いな…」
実際のところ闇の書は全然埋まっていなかった。まだ始めて5日だが、十ページも行かずこのままでの計算だと全然間に合わないのだ。
「やっぱり管理局員を狙った方が良いんじゃ……」
「それはダメ……今…襲ったら……後が…キツイ…ある程度集まってからの方が……良い」
「私も夜の意見に賛成だ。今バレると後々が面倒だ…」
夜達は、一度シグナム達に管理局の事を聞いたため管理局がどの様な組織か夜は知っているのだ。時空管理局の事を説明聞いたところ、夜達が嫌いな組織だったため物凄く警戒をしているのだ。
「もう少し環境破壊生物を狩るッス」
環境破壊生物とは、外来種や増え過ぎによるその星の生態系を破壊する生物達のことである。人を殺さないと言うはやての約束があるので最悪殺しても大丈夫な迷惑生物を狩っている。
「それしかなかろう」
ザフィーラもそれに同調する。
「今日はもう一度行こう。早く666頁集めなければ!」
シグナムの言葉に皆が頷く。シグナムとザフィーラ、レヴィとシャマル、夜とヴィータ、に別れて彼等はもう一度蒐集に向かう。
———彼等は傷付きながら戦い続ける
はやてを助ける為に……ただそれだけの為に
そして裏でも思う者が………
「ああ!また始まってしまった!」
闇の中で彼女は叫ぶ
「また繰り返すのか!?」
脳裏に絶望が浮かぶ
「守護騎士達よ………そして主の家族たちよ!」
彼女は望むしかない
「お願いだ!……」
———— 止めてくれ!
「この悲劇を終わらせてくれ………『 』の主を救ってくれ…」
———彼女は望む。
悲劇が終わる事を、家族の救いを、一番近くで見守ることしかできない彼女は望んでいた。
———自らが死ぬ事を
【あとがき】
夜が扱う剣達の能力はこんな感じだね。
まぁ、色々と手を加えるけどね。
感想、お気に入り、高評価等々おなしゃす。