はぐるまfgo   作:夢ノ語部

3 / 11
感想を投げてくれた奇特な人がいたので。
かるくゆるくガバガバ二次創作です。


ふゆき そのに

 私はアンティの事を「アーチャー」のような英霊なのだと思っていた。骸骨は遠距離から倒しているし、マシュを守ったのも吹き飛ばされた先からやってのけたのだから。

 対して紫髪の敵は、武器からするとランサー、あるいは理性が薄そうだからバーサーカーなんだと思う。

 アンティを思いっきりぶっ飛ばした辺り、筋力も相当高い事が伺える。

 だから、遠距離vs近距離といった戦いの流れを予想していたのだ。

 まさかアンティから距離を詰めて、紫髪を思いっきり殴り飛ばすなんて考えてなかった。

 

「よぉし、一発返したぁぞぉ!」

 

 ……すご。

 一般人たる私には今のがきちんと見えたわけじゃない。アンティが急加速して、アンティが右腕でぶん殴ったのだけが分かった。それで、今度は紫髪が瓦礫に着弾した。まるまるやり返したような形だ。

 マシュ、見えた?

 

「は、はい。信じがたい光景ですが……」

 

 アンティが急接近した時、紫髪はアンティを迎撃しようとした。その槍をアンティは右腕一本で弾き飛ばした(・・・・)だという。そしてそのままぶん殴ったのだとか。

 

 ええぇ、紫髪はマシュの大盾をかち上げていたのよ。決して力が弱い訳じゃない。その相手に、両手で持っていた武器を弾いて飛ばすって……。

 アンティが一番腕が細っこいのに、一番力持ちなんだ……うわぉ。

 

 ……ベッドで襲うときには搦手やな。

 

『>>>こらこら、冗談言ってないで集中して。骸骨も今の音で集まってきてるからね。ほら! クラウンちゃんもマスターにストーンスタンプしようとしないで!』

『―――敵対意思を感知しました。クルルカン、何故止めるのですか』

『>>>襲うってそういう意味じゃないからね!』

 

 ストーンスタンプってなんや。嫌な予感しかしないので言われたとおり冗談は自重しよう。確かに骸骨もワラワラ群がってきているしね。

 距離は遠いけど、迎撃する心持ちでいたほうが良さそうだ。

 

 マシュ。

「はい、先輩」

 

 うむ、頼もしい。

 数が多いから所長も援護を……腰が抜けているようだ。戦力になりそうにない。

 まじかー。

 私は援護できるような魔術なんて使えないし、アンティは……。

 

『>>>さっきの奴、瓦礫の中でこっちの隙伺ってるからね。負ける気はしないけど、そっちの援護まではちょっと厳しそう』

 

 おぅふ、あれで倒せてないのか。

 見たところアンティもダメージあんまりなさそうだし、英霊って丈夫なんだなぁ。

 

 えーっと、ロマニ。

『へ、な、なんだい?』

 

 骸骨の数教えて。

 

『あ、ああ、って何だいこの数! 動態反応は、㊻体!?』

 

 ロマニ、ちゃんと仕事して。

 まぁ『クルルカン先輩』の声は私にしか聞こえてないんだけど、こっちでも視認できてるんだから、敵の反応ぐらい気付いてほしい。

 

 しかし、マシュだけだとちょっとこの数は厳しいかな。

 

「大丈夫です。先輩は私が守ります」

 

 マシュ自身も守ってほしいなー。

 ま、私もちょっと頑張りましょー。

 

「せ、先輩?」

 

 投石とか囮ぐらいなら出来るんだゼ。

 

「だ、駄目です! そんな」

 

 大丈夫、マシュが守ってくれるからさ。

 

「で、でも」

 

 じゃあ、そんなマシュにおまじないをしてあげよう。

 令呪を以て命ずる――――

 

 

◆◆◆

 

 

「令呪を以て命ずる――――」

 

 向こうは何とかなりそうだね。

 問題は、こっちかな。

 

「よ、良かった、生きてるんだ……」

『>>>アンティ、あれは敵だし、幽霊と同じなんだよ。骸骨と同じでとっくの昔に死んでいる存在だ』

「わ、分かってるわよ」

 

 ……アンティは、あの敵が瓦礫から全然出てこないから、やり過ぎたかもって心配し始めた。

 向こうで色々な戦いをしてきたアンティだけど、対人経験は驚くほどに少ない。そして、英霊は人にしか見えないのが問題だ。

 さっき殴った時も、トドメをさそうと思えばさせた。今も飛び道具でも打ち込めば倒せるかもしれない。

 

 でも、アンティはそれをしない。

 

『――――アンティ』

「分かってる、分かってるのよ……」

 

 これは、乗り越える必要のある壁だ。

 カルデアが今どこまで理解しているのか分からないけれど、この人理を巡る戦いはこの特異点だけに留まらない。長く続く戦いになる。

 それはきっと、人との戦いが多くあるのだろう。

 その時に戦えないなんていう甘いことは言えない。

 

 人理は崩壊しているのだから。

 

『>>>くるよ』

 

 アンティにとってこの戦いは必要なのだ。




主人公の心の壁が出てくるとエタるフラグだ。俺には分かる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。