ゆみへいさんは きょうてきでしたね !
「いやいや、戦う前からめちゃくちゃ満身創痍だったろ。あいつ、何があったんだよ」
さぁ。
……包丁さんが、覗き魔を懲らしめたとか言ってたけど、何をしたのか知らないのは本当ですよ。
弓兵さん、「食材の貯蔵は十分か」とか言ってたし、精神汚染はされてそうだったなぁ。何をしたんだろう……。
尚、キャスターさんが、弓兵をメドゥーサみたいに取り込むんだとノリノリだったが、アンティと私が「やだ、きもい」と拒否した。
四六時中覗き魔の声がするとか何の悪夢だ。覗き魔死すべし慈悲は無い。
さて。
キャスターさん曰く聖杯はもう少し先にあって、聖杯はセイバー、かのアーサー王が守っているそうな。
んで、ビームを撃ってくるらしい。
ビーム。
言い間違いかと思ったが、ビームはビームなのだという。
何だそれ。
「いいか、作戦はシンプルだ。あいつは盾の嬢ちゃんを見たら必ずその
作戦って、ただの力勝負じゃないか。
「力で勝ってるならそれが一番だろ」
実にケルトである。
まぁマシュとアンティなら大丈夫でしょ。最悪令呪ブーストもある。
さぁ、さっさと終わらせよう。
おー。
◆◆◆
めっちゃビーム。
あかんあかんアレはあかん。
ただいま聖杯前。
反転したアーサー王が、マシュを見て試すだ何だって言って、剣を振りかぶった所。
そしたら凶悪な魔力の濁流が剣の先から、ゴォッと。
もうね、聖杯ブーストがあるからってね、自重してくださいな。
振りかぶってるのに余波だけでぶっ飛びそう。マシュの後ろにアンティ、私、所長と、4人で固まって余波を耐える。
「こわ、こわぁ……」
とガクブルしているアンティと違い、キャスターさんは離れて一人悠然と構えている。
正規クラスの英霊は格が違うということか。
「いや、その盾の嬢ちゃんを狙って
あ。
「卑王鉄槌。極光は反転する」
やばばばばばば
「光を呑め!『
ちょ――――
「れ、令呪! マシュ守って!」
「は、はははい!宝具、展開します!」
「クラウン!ちょ、お願いぃぃ!」
『――――レディ、アイテムストレージ機能を、上限解放します』
マシュの盾から、巨大な壁のようなものが幻視できた。
その壁の先に、巨大な歯車が五枚、花弁のように打ち出される。
そこに
ギィイイイイイギャリギャリギャリギャリ―――
等間隔にずれて高速で回っていた歯車が、勢いに押されて歯車同士がぶつかる。
擦れ悲鳴を上げ、段々と歯車の回転速度が遅くなっていく。
「クラウン! ちょぉやばいってー!」
『――――状況変則更新中。
────アナライズスキャニング
────▽対象宝具の流路構成を補足中。
────▽バッグ歯車を高密度流路で補強。修復実行中。
────▽“
────▽予測実行を開始。
――――▽格納完了まで一ビョウです』
ギュウゥゥゥ、すぽん。
…………は?
『――――アイテム名"
待って。ねぇ待って。
ほら、マシュとか出番無くなってちょっと泣きそうだから!
マシュが盾を支えてる所に、私が合法的に手を重ねて「信じてる」なんて言うシーンとか全部なくなったんやけど!
アーサー王さん項垂れてんじゃんよおおおおお!
「え、何? アイテムって“カーディフの火”みたいに、出せんの?」
『――――是』
マジか。ええ……
えくすかりばーもるがーん、はは、なーんちゃっ
『――――展開します』
ゴォッ!
あ。
『――――敵性反応の消滅を確認。
――――英霊との流路融合が確認されていた聖杯の切り離しを確認。
――――特異点の修復が開始されます』
……所長のように素直に「やったわ!やったのよ私達!」なんて喜べるメンタルがほしい。
さくさくガバガバ行こう。