はぐるまfgo   作:夢ノ語部

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イベントを走りたいけど周回辛い


f→1 まくあい そのいち

 がちゃーん ギィイン ギ ギ ギュゥイイン

 

 呆然とその様子を見るしかなかった。

 それはレフも同じで、妨害しようにも位相が違うから手出し出来ない。

 

 カルデアスが歯車で改造されていく。

 

「デタラメだ……あれを……カルデアス、だぞ」

 

 レフの呟きに、ブラックホールだの太陽だのと、カルデアスが形容されていたのを思い出す。

 知識がない私にはよく分からないけれど、かなり頭のおかしい事をしてるのだけは分かった。

 

 レフが放心している間に、気付けば特異点は完全に修復された。

 

 帰還直前、レフに、

 

 ざまぁああああ!

 

 と煽った後、私達はカルデアに帰還した。

 ふぃースッキリしたぜ。

 

 

 ◆◆◆

 

 そしてカルデア。

 この有様である。

 

 このよく分からない状況を対処しなければいけない私こそ、ざまぁをされる人間なのではないだろうか。

 おのれレフ、やってくれる。

 

 まずは説明を、説明が欲しい。

 ロマニ、説明を。

 

「いや、僕も何が何だか……」

 

 ちっ、使えねーな。

 

「立香ちゃん僕に冷たくないかい!?」

 

 美少女以外に何故、温かい対応をする必要があるのか。

 

「役にたたないロマニの代わりに、美女で天才たる私が説明しようじゃあないか」

「クラウーン!」

『――――じ:自力による離脱は不可能判定』

 

 モナリザが来た。

 確かに美しいが私の好みじゃないな。

 あとその手の中の王冠返してあげて。

 

「ふむ、今度立香ちゃんが喜びそうなボディも用意しておくよ」

『――――り:離脱を試みます。

 ――――トライ:エラー

 ――――トライ:エラー

 ――――トライ:エラー……』

 

 ……どうやらこの人、自分の外見をいじれるらしい。モナリザの英霊かと予想していたけど違うのかな。

 ちなみにクラウンを手放すつもりはないらしい。がっちょんがっちょん手の中で動いてるけど痛くないのかな。

 

「自己紹介からしようか! 気になっているようだからね。私はレオナルド・ダ・ヴィンチ。気軽にダ・ヴィンチちゃんと呼んでくれたまえ」

 

 イタリアに謝れ! 子孫に謝れ!

 

「私に子供はいないから全く問題はないのさっ!」

 

 ぐ、ぐぬぬ。

 そりゃあ子供はいないでしょうね、変態だもの。

 

 あ、新しいボディは12歳ぐらいでお願いします。

 

「……キミも業が深いねぇ」

 

 いえいえお代官様こそ。

 じゃあ説明よろ。

 

「そうだね、まずは最初にカルデアスの状態から説明した方が良いだろう。端的に言えば、カルデアスはアンティくんの霊基と同期している」

 

 ん? 同期?

 

「取り込んだ場合は、冬木のメドゥーサのようにアンティくんの霊基に組み込まれるが、同期はアンティくんの霊基と噛み合う(・・・・)んだ」

 

 よく分からん。

 パスみたいなもの?

 

「厳密には違うけど、その認識で問題はないよ。問題は……そうだね、カルデアスが完全にアンティくんの制御下にあるということさ」

 

 ……んん? 制御できてたら問題なくない? アンティがよく分からん英霊だから不安とか?

 

「よ、よく分からん、えいれい……」

『>>>向こうでも似たような扱いだった気がするけど』

『――――発言は:差し控えます』

「うわあああん」

 

「うむ、アンティくんは良い子だとも。レフの破壊工作によって壊滅的な打撃を受けたカルデアでは、カルデアスの制御どころか維持するのも四苦八苦するのが実情でね。アンティくん1人で制御して見せたことはまさに偉業、渡りに船と言ってもいい」

 

 はぁ。

 

「そう制御といえば、オルガマリーはカルデアスに飲み込まれたんだけど」

 

 え。所長飲み込まれたの。

 めっちゃそこでピンピンしてめぇめぇ泣いてるけど。

 

「うぅぅ……私のぉ、カルデアスぅ」

「同期してる真っ最中にズブっとね。いやーやっぱり誰も見てなかったんだねぇ」

 

 歯車派手だったからねぇ。

 

「止める手段は無かったから仕方なかったんだけどね。で、オルガマリーが飲み込まれたのに気づいたアンティくんが、慌ててこう手をズブっと」

 

 え、何、カルデアスに?

 

「カルデアスに」

 

 手を?

 

「手を」

 

 何をやってんの。

 

「それでオルガマリーを掴んで、ズルズルと引きずり出してだね」

 

 ……えぇ……。カルデアスにつっこんだら分子レベルで分解されるって私聞いた。

 

「その筈なんだけどねぇ」

 

 アンティを見る。腕、無事だ。

 所長を見る。めっちゃ生きてる。

 

 ……これ他のマスター候補をカルデアスにつっこんで、アンティに取り出して貰えば良いのでは。

 

「うーん、オススメはしないね」

『――――オルガマリーは:魂の情報がスキャニングしやすい環境にありました。その魂の情報を元に、カルデアスからサルベージに成功しました。

 ――――肉体があり、魂の欠損状況も不明な為、他のマスター候補ではサルベージに失敗する可能性大』

 

 よく分からんが、うまくいかないらしい。そういう物だと認識するしかないようだ。

 ……パスの影響か、私も腕を突っ込んで所長を引きずり出せる気がしたが、気の迷いだと思う。

 

 所長が泣いてるのは、歯車でがっちょんがっちょんなってるカルデアスと、「カルデアスぅ」って鳴き声で察せるから良いや。

 後は……さっき言ってた問題って?

 

「カルデアスがアンティくんの制御下に入る前は、カルデアで制御していたのは良いよね」

 

 うん。

 

「元々カルデアでは、

 事象記録電脳魔・ラプラス

 疑似地球環境モデル・カルデアス

 近未来観測レンズ・シバ

 霊子演算装置・トリスメギストス

 この四つを連動する事でレイシフトを可能にしていたんだ」

 

 れいしふと

 あ、もう嫌な予感しかしない。マイルームに引きこもって良かですか?

 

「キミに出来る事はないから、別に引き篭もって貰ってもいいんだけどね。察しの通り、今現在カルデアではレイシフトが不可能な状態にある」

 

 ピタリと

 音が消えた。

 

 ……どうやらこの情報、私以外の人も初耳だったようだ。

 息をする音すら聞こえない。

 

 ぎギギ

 と、油をさしてない機械のように、ダ・ヴィンチちゃんの腕に収まるクラウンを見る。

 

『――――ク:クラウンギアは:謝罪を申請』

「受理できるかああああああああああああああああっっ!!」




リリィ、多分使わないし宝具1で良いのではと、
俺の中の悪魔がささやく。

あ、謎のヒロインXが1万で不時着しました
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