Fate/Alice Lie   作:ゆゆチョコ

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第2話

ミンミンとうるさいセミ。

暑い日にピッタリなかき氷。

 

私、崎宮(さきみや)彩葉(いろは)は悠々自適に夏休みを満喫している。

もっとも、まだ三日目なんだけども。

 

宿題は初日に終わらせた。

両親と弟は長期旅行。

つまり!私を縛るものを何もなーい!

 

家に1人で寂しい気もするが、そんなものは

ゲームでぶっ飛ばすのが1番と相場が決まっている。

ちなみにその相場は私が決めた。

 

扇風機をガンガン回し、

保冷剤を手に持ちベットへダイブする。

うん、気持ち良い。

 

そんな心地良い環境でゲームをしようとした時。

事件は起こった。

 

「…あいたぁっ!…なにこれ、チョーク?」

 

その時ぽっと出で思い浮かんだアイデア。

どうせ誰も居ないんだし厨二全開しようと。

頭の中に浮かんだ魔法陣と、言葉を連ねる。

 

「此処に有るは平凡な場。世に有るは三言の呪い。此処に有るは夢と希望也。降り立つ風には壁を。東西南北の門は閉じ、王冠より出で王国に至る三叉路は循環せよ。閉じよ閉じよ閉じよ閉じよ閉じよ。繰り返す都度に五度。ただ、満たされる時を破却する。

…セット」

 

思いの外、描くのに時間がかかった。

しかし、結構これをやるのは楽しいぞ?

さて、続行だ!

 

「汝の身は我の下に。汝の剣、我の命運を握る。聖杯の寄るべに従い、汝この意この理に従うなら答えよ。

…誓いを此処に。我は常世全ての善と成る者。我は常世全ての悪を敷く者。汝三つの呪いを背負いし英雄。抑止の輪より来たれ天秤の守り手よ!!」

 

瞬間、目の前に美しい光が…

光が収まり、次に見えたのは…アリス?

 

「キャスター!召喚に応じ来ちゃいました…真名はアリスです!ほら、不思議の国のアリスとか鏡の国のアリスとか!」

「…え?」

 

適当に描いたつもりの魔法陣。

…何かに憑かれていたかのように、綺麗で複雑。

適当な言葉。

…だった筈なんだが、

私があんなにセンスが良い訳無い。

 

「…マスター?どうかなされました?」

「…幾つか聞いてもいいかな?」

「はい!なんでしょう!」

 

目をキラキラさせている…うっ…なんとなく聞き辛い。

でも、聞かなければ始まらない。

腹を括ろう、そうしよう。

 

「君は不思議の国のとかのアリスだよね?」

「そうですよ!…詳しく言えば、物語がアリスの皮を被っただけですけどね」

「それについて詳しくお願い出来る?」

「え、は、はい!」

 

相手もどうしてそれが聞かれるかがわからない様子。

もしかして、さっきの召喚とやらは色々知ってる上での

が普通か。いや召喚なんてそんなものか。

 

「アリスは、アリスのままだと英霊にはなれなくて…

こうやってマスターの元へ現界できないのです。つまり幻霊です。」

「ふーん?ていうことは、英霊とやらになるには条件が有るの?」

「そりゃあもちろん!まずはですね…人である事、実在したとかされたと言われているって所ですね。偉人とか…後、神話上の人物とか」

「まて、実在なのに神話?」

「はい、厳密に言うとですね。その場所で英雄とかそんな具合に言われている必要があります。次に、人として死を迎えていること。もちろん例外もあります」

「アリスも例外なのかな?」

「はい、偉人でも無ければ神話でも無い…英雄とは程遠いです。その上、物語の中では死を迎えていませんし。ですけど、訳分からない所を歩き回る勇気とか。そういうので英雄だと祭り上げられて今に至ります。」

 

んん?

つまりつまり…うーん…

英雄と言われているのが絶対条件?

わ、わからなくなってきた…




召喚のアレ、所々アレンジしております。
なので真似しないでね!
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