ミンミンとうるさいセミ。
暑い日にピッタリなかき氷。
私、
もっとも、まだ三日目なんだけども。
宿題は初日に終わらせた。
両親と弟は長期旅行。
つまり!私を縛るものを何もなーい!
家に1人で寂しい気もするが、そんなものは
ゲームでぶっ飛ばすのが1番と相場が決まっている。
ちなみにその相場は私が決めた。
扇風機をガンガン回し、
保冷剤を手に持ちベットへダイブする。
うん、気持ち良い。
そんな心地良い環境でゲームをしようとした時。
事件は起こった。
「…あいたぁっ!…なにこれ、チョーク?」
その時ぽっと出で思い浮かんだアイデア。
どうせ誰も居ないんだし厨二全開しようと。
頭の中に浮かんだ魔法陣と、言葉を連ねる。
「此処に有るは平凡な場。世に有るは三言の呪い。此処に有るは夢と希望也。降り立つ風には壁を。東西南北の門は閉じ、王冠より出で王国に至る三叉路は循環せよ。閉じよ閉じよ閉じよ閉じよ閉じよ。繰り返す都度に五度。ただ、満たされる時を破却する。
…セット」
思いの外、描くのに時間がかかった。
しかし、結構これをやるのは楽しいぞ?
さて、続行だ!
「汝の身は我の下に。汝の剣、我の命運を握る。聖杯の寄るべに従い、汝この意この理に従うなら答えよ。
…誓いを此処に。我は常世全ての善と成る者。我は常世全ての悪を敷く者。汝三つの呪いを背負いし英雄。抑止の輪より来たれ天秤の守り手よ!!」
瞬間、目の前に美しい光が…
光が収まり、次に見えたのは…アリス?
「キャスター!召喚に応じ来ちゃいました…真名はアリスです!ほら、不思議の国のアリスとか鏡の国のアリスとか!」
「…え?」
適当に描いたつもりの魔法陣。
…何かに憑かれていたかのように、綺麗で複雑。
適当な言葉。
…だった筈なんだが、
私があんなにセンスが良い訳無い。
「…マスター?どうかなされました?」
「…幾つか聞いてもいいかな?」
「はい!なんでしょう!」
目をキラキラさせている…うっ…なんとなく聞き辛い。
でも、聞かなければ始まらない。
腹を括ろう、そうしよう。
「君は不思議の国のとかのアリスだよね?」
「そうですよ!…詳しく言えば、物語がアリスの皮を被っただけですけどね」
「それについて詳しくお願い出来る?」
「え、は、はい!」
相手もどうしてそれが聞かれるかがわからない様子。
もしかして、さっきの召喚とやらは色々知ってる上での
が普通か。いや召喚なんてそんなものか。
「アリスは、アリスのままだと英霊にはなれなくて…
こうやってマスターの元へ現界できないのです。つまり幻霊です。」
「ふーん?ていうことは、英霊とやらになるには条件が有るの?」
「そりゃあもちろん!まずはですね…人である事、実在したとかされたと言われているって所ですね。偉人とか…後、神話上の人物とか」
「まて、実在なのに神話?」
「はい、厳密に言うとですね。その場所で英雄とかそんな具合に言われている必要があります。次に、人として死を迎えていること。もちろん例外もあります」
「アリスも例外なのかな?」
「はい、偉人でも無ければ神話でも無い…英雄とは程遠いです。その上、物語の中では死を迎えていませんし。ですけど、訳分からない所を歩き回る勇気とか。そういうので英雄だと祭り上げられて今に至ります。」
んん?
つまりつまり…うーん…
英雄と言われているのが絶対条件?
わ、わからなくなってきた…
召喚のアレ、所々アレンジしております。
なので真似しないでね!