Fate/Alice Lie   作:ゆゆチョコ

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第4話

「えーと…本は触媒になりました…と?」

「そうです。おそらくそうでなければ

私は『不思議の国のアリス、鏡の国のアリス』

としてではなく『童話の集大成』

だったでしょう。」

 

話を聞く所によると…

狙ったサーヴァントを召喚する為に触媒を

用意する事もあるのだとか。

 

その為の触媒がたまたまアリスの本だった。

それだけの事のようでした。

 

「そっか…」

「ものすごい落ち込みようですね?」

「そりゃあね…

しかもキャスターはそこまで強くないと見た」

「肉弾戦はね!!魔法ですよ魔法!!」

 

まぁ、もちろん例外もありますがとアリスは言う。

例外とはと聞き返せば、案外単純な答えが

返ってきた。

 

「詠唱噛むとか、面倒とか、

肉弾戦の方が強い…とかですかね?」

 

単純。

意外に単純。

いや、単純なんだけどキャスターの意味とは。

 

ピンポーン

 

突如鳴る、インターホン。

 

「…行ってくる。アリスは魔法陣消して」

「はいはーい!気をつけてくださいね!」

「インターホンに出るだけなんだけど…」

 

そう言い、階段を降りて下の階へ行く。

適当なサンダルを履いて扉を開ける。

 

開けたら。

 

そこに居たのは。

 

「やっほー彩葉。友梨だよ!

稲見 友梨(いなみ ゆり)だよ!」

「…お帰りくださいませ」

「まぁまぁ。そう言わずに。ね?」

 

帰って欲しい。

そんな言葉には耳を貸さずに家にズカズカと

入ってきたこれ。稲見友梨。

 

従姉妹である。

私の。

私の従姉妹である。

 

「ってさぁ!なんでさ!!」

「なんでさって、なんでさ?」

「どうして連絡無しに来る訳!?」

「えっ、メール送ったよね…?」

「は?」

 

そう言われスマホを確認する。

 

…新着のメールが、1件。

 

中身を確認する。

そうしたら、あらビックリ。

 

『今からそっち行くからね♥』

 

これだけ書かれたメールが、30分前に。

気づくかよボケ。畜生。

 

悪口を口から垂れ流す。

ノンストップ悪口。マシンガンである。

ただそれをものともせずに彼女はお菓子を

貪り食っている…しかもあたりめ。

 

…待て。

あたりめ?

 

「どうしたの?そんはに固まっへ」

「……ぁ………め」

「なになに?」

「あたりめ返せぇぇぇ!」

 

今日は厄日だ!

変な戦争には巻き込まれる、

従姉妹が勝手に来る上、あたりめを食われる!!

なんて悲劇!なんて厄日!!

 

涙が出てきた。

 

「ちょっともー泣かないでよね!

あ、アンタの部屋に物置くわ」

「うんおっ…ダメ!!」

「どうして?」

「いや、ちょっと!ね!?」

 

何時も以上に部屋が汚れている。

それでなんとか通す。

そもそも私、今は家主のようなものだし。

拒否したって許される…よね?

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