もういいやって言わないで。   作:かるーてる

1 / 1
主人公 佐藤竜也視点で流れていく物語



誰もいない。

おはよう。

いつからだろう。

誰も返事をしてくれないこの部屋に、家に、俺が挨拶をするようになったのは。

 

竜也「今日から応援練習が始まるんだっけ.....こわー」

 

俺の名前は佐藤竜也。

好きなものは肉とダラダラする事とゲームとバスケ。

いきなり自己紹介してどうしたって?

 

自己紹介しないとみんなには何も伝わらないじゃないか!

とまあ掴み方が中々分からないんだけれども....

 

因みに高校1年生。

入学してまだ1週間とまだ間もないのである。はっはっは。

さあ今日も元気に勉学に励みますか。

 

 

ー学校ー

竜也(おはよー。と心の中で挨拶をしてみたり)

1週間。他のクラスの奴らはもう打ち解け合ってるみたいだが、俺たちのクラスはまだお互いが手探り状態。

何人かの派手な男女がきゃっきゃ言って周りに話を振るが.....

 

竜也(.......このクラス........暗すぎやしないかいっ?!)

 

まあいつか仲良くなれるだろう。

昼飯とか1人なの辛いけど....

みんな寂しく1人飯だから話しかければ一緒に食えそうだけどさ....

そんなの無理っ!そんなにコミュ力ないものっ!

 

 

バシッ! バシッ!

廊下から何か音が聞こえる......

 

音が近づいてくるな....と思ったら教室の扉が勢いよく開かれた。

 

ガラッッ!!!!!

 

「立って目つぶれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

 

 

 

各学校で違うかもしれないが俺の高校では応援歌練習はこんな感じだった。

教室に入る時間になるまで廊下で、自作?と思われるハリセンを使い床、壁、至る所を叩くのだ。

教室に入ってからは目をつぶらせ、声出し。

声が小さければ机を、椅子をハリセンで叩かれる。

 

あれ目つぶってると怖いんだよなあ~.......

 

~応援歌練習終了後~

 

竜也(つかれた.....めちゃくちゃつかれたぞ.....)

 

担任「おいおいおい!あと4日残ってるんだぞ?元気よくいけよー」

 

無茶言うなよ......てかなんだあれ怖すぎだろハリセンならまだしも机蹴りやがってヒザに当たっちゃったよメチャ痛いから

 

担任「よーし。先週は校内案内、教科の説明がメインだったと思う。でもよく考えたらまだ君たちお互いのこと知らないんじゃないか?だから1.2時間目は自分自身の自己紹介だ!!!どうだ?仲良くなれるチャンスだろ??」

 

 

竜也(タイミング的に遅すぎる気する.....)

 

俺は8番目だった。

 

竜也「佐藤竜也です。中学の時はバスケットボール部でした。部活はまだ決めていません。これからよろしくお願いします。」

 

決まった....無難に決めきったぞ.....

 

「ねえねえねえ!ねえねえねえ!竜也くん!竜也くん!」

 

ん?こっち見て俺の名前呼んでるから俺のことだよな....?

 

竜也「どうかした?」

 

「竜也くんバスケしてたんでしょ?ならなんでバスケ部ないここ選んだの??」

 

 

竜也(.............)

 

竜也「いやあね?聞いてよ?それがさーバスケ部ない事知らなくてさー」

 

「なにそれ!ヤバイじゃん!笑っちゃう.....そーだウチと同じ中学の子もバスケ部でね! ほらっ今から自己紹介する子っ」

 

まあ別に珍しくないだろ。中学やってたから高校もやるとは限らない。

 

~ ~ ~高校では必ず県大会行くから見にきてねっ~ ~ ~

 

忘れろ。忘れるんだよ俺。

 

そしてふと教卓を見た。同じバスケ部の子を。

 

「刈谷知佳です!よろしくお願いします!」

 

この時は全然気付かなかったんだ。

大事な物は中々手に入らなくて、そして気付かない。

そして気付かないとどんどん自分から離れていくことに。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。