アイちゃんってなんでこんなに可愛いんだろう 作:ppが足りない
キラッとプリ☆チャン楽しいねんな…
3000円以上使ってキラチケやっと1枚とか確率どうなってんねん…
「お、君達若いねぇ。見ない顔だけど新人かい?それとももしかしてパルゥム?」
「…あ、いえ。えっと……ひ、ヒューマンです。一週間位だと思いますっ」
「なるほどねぇ。まぁ頑張って。応援してるから」
「あ、ありがとっございます」
数人の大人の冒険者が声を掛けてきた。
少しやり取りをした後に手を振りながらダンジョンに潜っていく。
ベルはそれを目で追いながら顔が赤くなっていた。
最後に噛んでしまったのが恥ずかしかったのかもしれない。
冒険者達が見えなくなるとベルは一息つきコートの前を内側から握りしめるようにして全身を覆っている少女を見る。
「えっと…行こっか?」
「…はい」
何とも言えない表情を浮かべながら先に歩き出すベル。
そしてそのベルを後ろから追い掛けるコートで全身を包んだ少女。
そんな二人はどんよりとした微妙な空気を纏っていた。
「え…あの……え?」
白髪の少年ーベル・クラネルーは戸惑っていた。
目の前には服を肌蹴させた白銀の髪をした少女。
その後ろには灰に変わっていくモンスターの塵が巻き上げられて、髪色と灰とのコントラストが絶妙なバランスをしている。
傍から見ればモンスターから助けた少女の素肌を拝んでいるラッキースケベな少年だけれど、今のベルはそんな事を考える余裕もなかった。
その理由は少女の、正に素肌にあったから。
襟元から裂かれた服は腹部までさらけ出していてその前面を惜しげも無く露出されている。
しかしそこにあったのは素肌ではなく、限りなく素肌に近く見えるものだった。
素肌の様に見えているそれはよく見てみれば繋ぎ合わされた様になっており本来の皮膚では有り得ない、金属光沢に似た輝きを放っている。
更にふと目に付いた方にベルが視線を向けてみれば、コートに包まれていない腕は紫色と金色の金属で作られていた。
これが装備だったとしても余りにもフィットし過ぎている。
二の腕と同じ細さの小手など存在するのだろうか?
そんな疑問を抱けば人としては考えられない様な箇所が幾つも出てくる。
「あ、あの…人に造られた…ってどういう…」
いきなりの現実に混乱していたベルはアイが言った人に造られたという言葉に反応する事しか出来なかった。
それを聞いて少し訝しげな表情を浮かべたアイは一つ思い至った様に、なるほどと得心がいった風に微笑を浮かべて疑問に答えるべくその口を開いた。
「そうですよね…ここにはロボットといった概念が存在しないんですから。……んーと、簡単に言えば人は男性と女性で行為をして子供を産みますよね?」
「こ、行為っ!?え、ちょ、あう…」
「…ごほんっ!……ベルさんが今着ている装備。それは人が造り出したものですよね?」
「へ……あ、うん。そうです」
「ならどうやって造っていますか?」
「どうやって……どうやってだろう…」
「………」
気まずい空気が流れる。
ベルから答えを聞き出してその流れで話を進めようと思っていたアイは、ベルが答えられなかった事にどうやって話を進ませようか分からなくなってしまった。
表に出さないまでも内心ベル同様に動揺していたアイは取り敢えず話を続けようと一つ咳をしてから視線を向けた。
「…私はその武器や防具と同じ様に思ってくれれば幸いです。要するに人の為に…人の役に立てる様に設計し造られた存在と認識してくれれば理解したと思ってくれて構いません」
「武器や防具と同じ…」
「……はい、私の製造理由はそれと」
「っ…同じな訳ないだろ!」
「…え?」
何となくでも分かってくれたかと考えたアイはこれで話を進ませる事が出来ると安堵し、同意を示そうとするとベルの怒声がそれを搔き消した。
「君は…アイちゃんは…ボクを助けてくれた…笑ってボクを気遣ってくれた…そんな子が武器や防具と一緒な訳ない」
「けっけれど…」
「アイちゃんには意思がある。自分で考えたり動いたり出来るじゃないか。それがアイちゃんが人間である事の何よりの証拠だよ」
「…話を聞いてましたか?私は人に造られて」
「人は人から産まれるんだ。だったらアイちゃんだって人って言っていい筈だよ!」
「なっ…」
正直…正直な話…この身体になってから人である意識はどんどん薄くなって行った。
…うぅん、違う。
そうでも思ってないと見えない何かに押し潰されそうになるから。
人であった頃の記憶と今の身体は何もかもが違っていた。
このまま人であろうとしたらオカしくなりそうだったから、自分はロボットであろうとした。
人間である事を諦めようとした。
……でも…
「…ベルさん」
「…?どうしたの?」
「私は…人のままでいいんでしょうか?」
何故だろうか?目の前が霞んでいく。
ベルさんの姿がハッキリと見えなくなる。
まさか故障?この世界で壊れたらどうすればいいんだろう…
「っ…アイちゃん!」
ベルさんが目に涙を浮かべながら抱き着いてくる。
男に抱き締められても嬉しくはないけど、人の体温に包まれるというのは存外気持ちいいものかもしれない。
「…?ベルさん。肩がぬれ…て…」
あぁ…そっか。そうだったんだ。
目の前が霞むのは故障かと思ってたけど…違ったんだ。
これは…ベルさんと同じだったんだ。
私は…人でいて…いいのかもしれない。
大声を出していたのにモンスターは寄ってこない。
まるで2人だけの空間の様になっていたダンジョンは静寂に満ちている。
こんな状態でモンスターが来ないのはありがたい事だろうけど、その分この時間が長くなってしまうのならばそれは少し…気恥しいかもしれない。
「…ベルさん」
「ど、どうしたの?アイちゃん」
ダンジョンを出て家に戻っていく帰り道。
もう大通りは出て細道に入り、暗がりでお互いの顔は見えない。
そんな中でアイがベルに声を掛ける。
大分落ち着いてきたのか少し吃るがアイの顔があるだろう方向に顔を向けるベル。
「…言っておきたい事があるんです。とても大切な事です」
歩き続けながらも言葉を紡いでいく。
淡々と、ゆっくりとしたペースで。
それに合わせて雲も形を変えていき、細道も出口が見えてくる。
「今日1日いろんな事がありましたけど…私はベルさんと一緒にダンジョンに潜れて…嬉しかったです…だから」
細道から出る。
それと同時に雲が流れていき月が顔を出す。
その光は今まで見えなかったお互いの顔を照らし、ハッキリとその表情を伺う事が出来た。
「…ありがとうございます…ベルさん」
その顔に微笑みを浮かべたアイだけれど、雲がまたすぐに月を隠し見えなくなる。
ベルは残念に思ったけど、それ以上に安堵が大きく勝っていた。
「じゃ、じゃあ行こっか!ほら、早く早く!」
「ちょ、ベルさん待って下さい!」
ベルがアイの手を引きながら早足で歩き出す。
こんな…こんな赤くなった顔は見られたくなかったから。
自身の顔を隠してくれた雲に心の中で感謝をするベルだった。
「(何で顔赤くなってたんだろう…それにしてもこの身体便利だなぁ…暗くても良く見える)」
アイにとってはそんなもの関係なかったけど。
誤字とか下手くそ文章とかは許して欲しいぷり。
暫く書いてなくて一気に書いたから下手くそになったぷり。