アイちゃんってなんでこんなに可愛いんだろう   作:ppが足りない

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これを書けたから僕はもうこの作品に満足したゾ


へスティアファミリアのホーム

 

 

 

 

 

 

「これからよろしくお願いします」

 

「よろしくね、アイちゃん」

「よろしくお願いします」

 

 

目の前の二人に頭を下げる。

すると二人もニコニコしながら返事を返してくれた。

いやぁ〜一時期はどうなる事かと思ったけど何事もなく終わって良かったなぁ。

これで今日の寝床が確保できるぞ!

 

ほんとどうしようかと思っていた時のこれである。

外で寝るのは俺の身体なら良かったんだけどアイちゃんの身体だし変な奴らに襲われないとも限らないしな。

そんな事があったら自分で自分をボコボコにしたいのに出来ないという無限地獄に陥って仕舞うのでそうならなくて良かった良かった。

 

 

「あの……二人はいつもここで……その、寝てるんですか?……寒いとか……雨の時とか……どうしてるん……ですか?」

 

 

うーん、中々上手く喋れないぞ。

ふとした瞬間に男言葉になりそうになるから一々何言うかを考えて喋らないといけないのがほんまめんどくさいな。

 

 

「ん?この廃教会で僕達は寝ないよ?」

「そうなんですか……へ?」

「こっちについてきておくれよ」

 

 

ん?ここがホームだよな?

え?だってこんなか入ってったし。

うーん、全然分からん!考えるのが面倒くさくなってきたしまぁついてきゃ分かるか!

 

 

へスティア神は俺の横を通り過ぎて祭壇の方へ向かって歩いて行く。

ベル君は俺の後ろをついて行くようだ、俺が先に歩いて行くのを待ってる。

これは後ろから襲うつもりなのか背後を守る為なのかどちらなのだろうか?

取り敢えずへスティア神の真後ろについとこ。

 

へスティア神の後について歩いていると何を思ったのか急に祭壇の後ろで立ち止まり下にしゃがんだ。

何か忘れ物でもしたのかと思いきやガゴっと何かが外れる音がすると同時にギィーという音と一緒に床が引っペがされた。

へスティア神は俺の驚いている様子が顔を見なくても分かるのかニヤニヤしてる。

覗いてみるとそこにあったのは下に続く縦穴だった。

 

 

「……ごくっ」

「ふふん、そんなに緊張しないで大丈夫だぞ?さぁ、僕に付いてきたまえ」

 

 

へスティア神は言うが早いか縦穴の手摺に捕まり下に降りていく。

これは……ついて行くべきなのだろうか?

後ろのベル君を見れば物凄く驚愕した表情で突如開いた床を見ている。

そういえばベル君も今日初めて来たんだよな。

じゃあ俺の後ろをついてきたのも特に理由があった訳じゃないのか。

ちょっと安心する。

流石に男に襲われるなんて展開嫌だからな。

 

 

「それじゃあ……行きますね」

 

 

覚悟を決めて床に開いてある縦穴に身を潜り込ませる。

落ちたら大変だからちゃんと手摺に捕まる。

なんかドキドキしてきた……下はどのくらいあるんだろうか……ちょっとだけ見てみようかな?……よし、いざ!……あれ?

 

 

「……着いちゃった」

 

 

いざ下を見ようとしたら地面に足がついた。

上を見上げるとすぐそこにベル君が見える。

 

 

「あの……へス……あっ」

「こっちだよ」

 

 

へスティア神は俺の目の前にいた。

正確には斜め下に。

どうやらここは階段になってるらしく壁には灯りが設置されていて下が良く見える。

……何かワクワクしてきたな……。

 

 

「はい、今行きます」

 

 

秘密の地下室……これってとても浪漫に溢れてないかい?控え目に言って……興奮してきたよおれぁ。

 

 

「ここだよ」

「ここが……」

 

 

へスティア神は俺達に見える様に壁を指さす。

そこにあったのは他の壁とは違い丁寧な装飾が施されていて俺の胸の辺り……ベル君のお腹の辺りに取っ手が付いてる。

そこにあったのは扉だった。

 

 

「ここに入るのは君達が初めてだ。さらにさぁ、ようこそ!ここが僕のホーム。そしてこれから僕達のホームになる場所!へスティアファミリアさ!」

 

 

扉がゆっくりと開かれていく。

中に入るとそこには……別世界が広がっていた。

 

 

 

部屋の中は案外広くて窮屈な印象を感じさせない造りになっている。

そんな床には本やゴミが散らかっていて脚の踏み場もない。

壁は本棚や時計台や色々なものが置かれていて壁が見えない。

全体的に物が多いのか机や台所にも物が置かれていて広さなんてもの関係ないと言わんばかりに窮屈に感じる。

あ、ベッドとソファもある。

けど物が沢山置いてあるし唯一無事なのはトイレの扉くらいだ。

 

 

「ベル……さん……これは……」

「うん……凄く……」

 

 

ベル君に声を掛ければベル君も顔を驚きに染めていた。

これはベルさんからベル君呼びにかかるのはもうすぐの事かもしれない。

 

 

「「凄く……」」

 

「ワ……」

「散らかってますね……」

 

「……そ、そですね……」

 

 

……ワクワクしないのかよぉ……ええやん!めっちゃ秘密基地っぽくてええやん!何かこう!秘密の賢者の住処みたいな感じがこう、ええやん!

 

 

「そ、そんな散らかってるかい?」

「神様……はい、凄く散らかってると思います!」

「ガガーン!!!」

 

 

ベル君の容赦のない一言に神様は崩れ落ちる。

ベル君も言うのを躊躇ってたっぽいけどこのままじゃ駄目になると思ったのか拳を握りしめて叫んでいる。

 

 

「あの……だから、僕も手伝うので一回片付けませんか?そっちの方が気持ち良く過ごせると思います」

「……手伝ってくれるのかい?」

「当たり前じゃないですか!僕は神様の眷属になるんですから当然です!それに目の前で困っている人をほっとくことなんて出来ませんから」

「べ、ベル君〜!!」

 

 

神様は泣き崩れてベル君にタックルしてる。

ベル君はベル君で顔を真っ赤にして慌てている。

それはそうだ、あの胸にタックルされたら誰だってそうなる、俺だってそうなる。

 

 

「それじゃあまずはお片付けタイムだー!」

「おー!」

「……おー」

 

 

二人と同じ様に手を挙げてみるけど中々恥ずかしいな……こら、そこの二人。

微笑ましいものを見る様な目でこちらを見るんじゃありません!

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの……ごめんなさい」

「大丈夫大丈夫。片付けって言っても今回は軽くだからさ、気にしないでおくれよ」

「……すいません」

 

 

いざ片付けに入ろうかと思ったら何故か俺だけベッドの空いてるスペースにいてくれって言われた。

三人で動くと窮屈になるとか軽く片付けるだけだから休んでていいって言われたけどこういう時一人だけ参加しないって結構精神にダメージ負うんだからな!片付ける側が好意でやってるから余計にタチ悪いんだぞこの野郎!

 

 

「よし、それじゃあ早速例のアレやっちゃうよ?」

「例のアレ……ですか?」

「例のアレ…………………………」

 

 

へスティア神はベッドの方に歩いていって手でポンポンとベッドを叩きながら例のアレと言い出した。

例のアレ……ベッド……地下室……ここから推測出来るのは一つしかないけど流石にそんな事はないだろうな、だってへスティア神は女の人だし。

 

 

「ふふふっ……今から君達に授けるのは…………っう〜〜〜〜神の恩恵(ファルナ)だぁ!!!」

「お、おおー!!!」

「……はっ!おーー」

 

 

まずいまずい……ちょっとトリップしてた……えっと、何だっけ……ファルナ?だっけ……確かそれって……

 

 

「今から君達の背中に神の恩恵を刻んでいくんだけどそれを行って漸く眷属の仲間入りになるようなものなんだ。それにこの神の恩恵を刻めばダンジョンにも潜れるようになるから楽しみにしといておくれよ!」

「神の恩恵……おじいちゃん、僕……頑張るからね」

「……」

 

 

自慢げにふんぞり返って説明するへスティア神にいきなりおじいちゃんに誓い出すベル君。

なるほどなぁ……神の恩恵ってのは背中に刻んでつけるのかぁ……そっかそっかぁ…………………………ダメじゃん。

今の俺の背中見られたらアウトだよ!

てかコート脱いだ時点でアウトだよ!

ど、どうする!?考えろ!この絶体絶命のピンチに対する最適解を!どうにかしてバレずに神の恩恵を刻んでもらう方法はないのか!

……ん?そもそもこの身体に神の恩恵って刻めるのか?

 

 

「楽しみですね!アイちゃん!って、ごめん。敬語使わなくていいって言われたのに。この口調が癖になっててさ、すぐには治らないと思うけど……あ、そうだ。アイちゃんも僕に敬語使わなくていいから出来れば気楽にお願いしますね……じゃなくてお願い出来るかな?」

「…………」

「……えっと……アイちゃん?」

「……………………」

「あの……すいませんでした……」

 

 

「さてと、準備出来たからまずは先にベル君こっちに来ておくれ……って、ベル君は何で泣いてるんだい?」

「すいません……大丈夫です。ただ……やらかしちゃったので……すいません」

「え、えっとー……じゃ、じゃあ始めよっか!ささ、ベッドに寝るんだよベル君!さぁ!」

「……はい」

 

 

 

 

 

 

 

「……?」

 

 

ん?いかんいかん、少しボーッとしてたな。

考え込むと自分の世界に閉じこもっちゃうのは俺の悪い癖だな。

自重しないと。

 

 

「さ、刻み終わったよベル君。これが君のステータスだ」

「これが……あの……これってどうなんですか?何も書いてないんですけど」

「大丈夫だよベル君。皆そこからスタートするんだ。どんな英雄でも最初のスタート地点は同じなんだから」

 

 

この声……今一体どうなって……え?

 

 

 

目の前にあるベッドには上半身裸のベル君がうつ伏せになって寝ていて、その上にへスティア神が馬乗りになって身体をベル君の背中に寄りかかってる。

……この人達子供の前で何をおっぱじめてるんだ?

 

 

「あの……」

「あ、アイちゃん。よし、それじゃあベル君は外に出てくれるかい?少し長くなると思うから……よし、これでじゃが丸君を買ってきてくれるかい?場所は分かるかい?」

「はい、分かりました。場所は知ってるので大丈夫です。えっと……アイさん、僕外に出てますので……その、失礼します!」

 

 

ベル君はへスティア神に返事した後に俺に対して何故か物凄く申し訳なさそうにしながら終いには頭を下げて部屋を出ていった。

……何かしたか?俺……凄く……何かこう……胸が痛くなってくるんだが……

 

 

「さてと、ベル君はここから居なくなったしアイちゃんも話しやすくなったと思う。だからね、アイちゃんに聞きたいことがあるんだ。いいかい?」

「……聞きたいこと……ですか?」

「うん」

 

 

へスティア神はベル君の足音が遠ざかっていったのを確認してから急に真面目な表情になって話しかけてくる。

その際に俺を机の椅子に座るように言ったのは今から話す事が長くなるからか重要だからか。

どちらにしてもそれが巫山戯ていいものだとはこれっぽっちも考えられなかった。

 

 

「アイちゃんは神の力(アルカナム)って知ってるかい?」

「……神の力?」

「そう、僕達神は下界ではこの力を使う事を禁じられてるけど、どの神でもいつも発動している力があるんだ。それが……人の嘘を見抜く力」

「……」

「神は人の魂を見る事が出来るんだ。それ故僕達は人の嘘を見抜く事が出来る」

 

 

 

……知っていた。

前世の友人からその事は聞いている筈だ。

確かにその記憶がある。

これからへスティア神の話す言葉は大体予想できる。

この身体になった時から薄々考えていた事だった。

けど……それは聞きたくなかった。

へスティア神に初めてあった時から何回も違和感を感じるような動きをへスティア神がしていたのは気づいていた。

……いや、もっと前……ロキ神の時から。

あの人も最初に僕にあった時にほんの一瞬だけど顔に出ていた。

例えどんな性格でも神様だ。

その力に強弱も劣化も何もないだろう。

だから……これからへスティア神が言うことも真実なのだろう。

 

 

「なのに……だ。何故か君の言葉に何も感じない。それどころじゃない、こう言ってはなんだけど……君から()()()()()()()()んだ。……何か知ってる事があれば教えて欲しいんだ。話してくれるかい?」

 

 

何か知ってること?はははっ……俺が教えて欲しいくらいだよ……なぁ……()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 




後書きに20000文字も書く人っているんですかね
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