アイちゃんってなんでこんなに可愛いんだろう 作:ppが足りない
コロプラの事これからクソプラと呼んでいいですか?
「ん……考えてなかったけど……黒ウィズの世界の魔法ってどうなってるんだろう?」
あの後、何だかんだあってへスティアが眷属の増えたお祝いという事でじゃが丸君と他に何か買ってくると言い、出掛けていった。
ベルが買ってきたのは冷えるという事でへスティアと食べようってなったが、お腹が減っていなかったので全て食べて貰った。
二人が帰ってきた所で軽いお祝い会みたいなのをして今はその翌朝、ベルは一人でダンジョンに行ってへスティアはバイト先に出掛けた所だ。
余談だがお祝い会の時の話によればダンジョンに出掛けていったベルは結局ダンジョンに潜らずに帰ったらしい。
そのせいか今日は一段と張り切ってダンジョンに出掛けていった。
「確認したい事があるって残ったのはいいけど……割かし難題じゃないかこれ?」
黒ウィズの世界に魔法があることは知っている。
けれどストーリー上では使い方も何もないしそもそもあったとしてもアイちゃんの世界線とは魔法の形態も何もかも違うんじゃないか?
というかアイちゃんは魔法が使える?うーん……ゲームの演出とかSSでは使えてたし恐らく雷魔法とか水魔法とか使えると思うんだけど……それもなぁ……
彼はうんうんと悩んでいる。
傍から見れば美幼女が顔を顰めて腕を組みながら椅子から投げ出された足を振っているという構図だ。
人が見れば思わず声を掛けてしまうような光景でもここには他に人はいない。
誰も彼を助けてくれる人はいなく、答えを導き出せるのは本人の頭脳だけだった。
「……サンダーボルト!」
勢いよく手を突き出し壁に向かって呪文を唱える。
キリッと引き締められた顔は真剣で本気になっているのが伝わってくる。
その状態で何秒経っただろうか。
彼は一つ溜息を吐くと椅子から立ち上がり地面に座り込み、まるで土下座の様な体勢になると顔を両手で抑えて叫び出した。
「うおおおおお!!!恥ずかしいいいぃぃぃぃ!!!!」
狭い室内にはその声が山彦の様に反響し暫く音が響き続けた。
「ギルド……冒険者の集う場所……ごくっ」
目の前に鎮座するそれはとても大きく、前世の……何だったか、黄金比率のあれにそっくりな気がする建物だ。
その……なんだろうな……やっぱり俺がこんな所に入っていいのだろうか?その……もっとこう……冒険者に相応しい人が入るべきなんじゃないか?……うん、きっとそうだ。
あの時はファミリア探しで必要だったから入れたんだ。
今は大義名分がないから入るのは難しいかもしれない。
ここは一つ出直そう、そうしよう。
目の前のギルドに背を向けて反対方向に歩き出す。
短い歩幅でトコトコと歩きギルドから離れていく。
このまま歩き続ければへスティアファミリアのホームがある所まで行けるだろう。
……が、歩く足はピタリと止まり進まなくなる。
そして数秒立ち止まったと思いきやいきなり後ろに向き直ると走り出した。
その方向はギルドのある場所だった。
「……ふぅー……よし」
さっきは迷ったけどもう大丈夫だ。
よく考えれば最近は小さい子でも冒険者になってるじゃないか。
なら怖そうな大人達もそんなちょっかいなんて出してこない筈だ。
まずはエイシャさんを探そう。
話はそれからだ。
取り敢えずエイシャさんがいなかったら帰ろうという覚悟を決めた彼はギルドの扉を開ける。
中に見えたのは受付嬢達が座っているカウンターに広いホールに屯している冒険者達。
厳つい姿の人やまだ若そうな男の人達。
女の冒険者もかなりの数がいる。
けれど共通している事は全員が得物を所持している所か。
「はい、ありがとうございます。……ん?今アイちゃんがいたような……気のせいかな?」
「ふぅーふぅーふぅー……落ち着いて、落ち着いて」
ギルドの扉を開けてすぐに扉を閉めた彼は階段状になっている部分に腰掛けている。
人目があるからか粗野な言葉遣いから変えているがいつ本性が現れてもおかしくなさそうだ。
そんな彼の心境は今大いに荒れていた。
「(こ、怖ええええ!!!)」
何だよあの人達!?あんなでっかい剣持ってるとかおかしいんでねぇの!?あれ何か!?人殺しでもしようってのかよ!?
ちょっと隣を横切った拍子に当たっちゃうかもしんないだろが!
大剣使ってる奴らはちゃんと鞘に入れろよ糞が!
「はぁー……はぁ……」
取り敢えず……どうしよう。
ズレて座ってるから出入りしてる人達の邪魔にはなってないけどチラチラこっちを見てる。
人の目も集まってくるかもしれない。
どうするか考えよう。
まずは何事もなかったように入っていってエイシャさんの所までいって話を聞いてもらう。
よし、完璧な作戦だ。
よーいドンで行こう!よーい……
「あ、やっぱりアイちゃんだ」
「ど、ゲホッゲホッ!」
「きゃっ!あ、アイちゃん!?大丈夫!?」
「……はい、大丈夫です。すいません」
……ビクッたぁ……急に出てくんだもんなぁ……この人。
驚いて変な声出したじゃねーか…………けど、俺ってやっぱり人じゃないんだなぁ……今気づいたけど呼吸してねーじゃん、俺。
ははははは……行こ。
連れられてギルドの中に入っていく。
心做しか彼の足取りが重く見えた。
「はい、それじゃあこれで冒険者登録は全て完了しました。ダンジョンの事については昨日教えたし大丈夫かな?」
「はい、大丈夫です。ありがとうございます、エイシャさん」
「うんうん、そんな事ないよ。只でさえアイちゃんは幼いんだから、この位は当然よ」
エイシャさんは今日も優しかった。
めんどくさい人だけどそれは気遣ってしている事だということは分かったから文句をいう訳にいかない。
「それじゃあこれね。初心者冒険者セット。一人で着けれるかな?」
「えっと、はい。大丈夫だと思います」
「そう?難しかったらすぐに呼んでね?手伝うからね?」
「ありがとうございます」
話が終わるとエイシャさんに冒険者セットなるものが渡される。
借金してこれを貰うのか……何か弱そうだし大丈夫かなこれ?
まま、ええか。
多分だけどこの装備よりこの身体の方が強そうな気がするし。
「アイちゃんはこれからどうするの?もうダンジョンに行く?」
「はい、今から行きたいです」
「そっか、ならちゃんと約束を守って行くのよ?まずは一階層目だけにするの。基本的にモンスターは一体だけだけど二体以上いる場合は逃げて。約束だからね?」
「はい、分かってます。気をつけますね」
「そっか、それじゃあ気を付けて行ってきてね?」
「はい、終わったらここにまた戻ってきますね」
身体を翻して出口に向かう。
……何だかドキドキしてきた。
いや、心臓はないんだけど……そう、心がドキドキする感じ。
何だかんだいって怖いけどそれ以上に楽しみなんだな……俺。
「あ、アイちゃん。一つ言い忘れてた事があったわ」
「?はい、何でしょうか?」
「私の名前はエイシャじゃなくてエイナだからね?ちゃんと覚えておくように。覚えにくかったらお姉ちゃんでもいいからね?寧ろそっちの方がいいかな?」
「……はい、すいません。それじゃあ行ってきます。お姉ちゃん」
「!……ふふふっ行ってらっしゃい、アイちゃん」
ぺこりと頭を下げてギルドの出口から出る。
空は青く透き通っていて正に快晴といった所だ。
澄んだ空気が美味しい。
「……うわあああああ……」
走る。
兎に角今は走りたい気分だった。
人とぶつからない様に気を付けてダンジョンまで走っていく。
あぁ、今日はいい教訓になったなぁ……
俺……これからあの人の事お姉ちゃんって呼ぼう。
彼は固くその事を心に刻みつけたのだった。
誤字報告ありがとうございます!
あの死ぞの所は実は誤字じゃなくて狙って書いた物だったんです。
紛らわしくてすいません。
他は完全にこちらのミスだったのでありがとうございます!
最後に誰でもいいからダンまち×リヴェータもの書いて♡
黒ウィズのキャラなら誰でもいいから黒ウィズとのクロスオーバーもの……増えろ!