東方魂愛想   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は言うことが特にない。思い付かない…

 と言うことで

 それではどうぞ!


第11話 練習

side裕太

 

 障子から朝の心地よい光が入ってくる。

 

 何度寝ても覚めてもやはりこれは夢ではない。

 

 刀を握ったのも事実だ。

 

 チラッと部屋のすみになぜかある鏡を見る。

 

 するといつも以上に寝癖が酷い事に気がついた。

 

「これは酷いな…まず洗面所に行くとするか…」

 

 そして自室から出て洗面所に向かう。

 

 洗面所で寝癖を直し歯を磨く。

 

 紫の奴、俺の部屋に有ったものと私物をそのままこっちに持ってきたからこう言うのだけは充実してんだ。

 

 そして磨き終わった俺は洗面所から出る。

 

 そこに妖夢が通りかかった。

 

 朝は弱いのかやはりポワポワしている。

 

 妖夢の半霊は妖夢の頭の上でお休みしている。

 

「んあ?裕太さん?…って裕太さん!?」

 

 と、驚いて妖夢は俺から急いで飛び退き距離を開けてぶつぶつと何かを呟き始めた。

 

「裕太さんに恥ずかしいところをまた見られてしまった…見られてしまった…」

 

 まぁ、良いや。

 

 それより妖夢を正気に戻して早く朝飯を作らなくちゃな。

 

 それにしても正気に戻すって何したら良いんだ?

 

 悩んだ挙げ句、俺は普通に声をかけてみることにした。

 

「妖夢?どうしたんだ?」

 

 すると、大袈裟に妖夢は肩をビクッと跳ねらせた。

 

 どうしてそんなに驚く必要があるんだ?俺はここにいるのに

 

 数秒してから妖夢は「ふぅ…」と息をはいた後、こちらに向いてから「何でもありません。今日も一緒に作りますか?それなら行きましょう」と言って足早に厨房に向かった。

 

 一体何なんだ?

 

 と、俺は思いながら妖夢の後をついて行った。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

朝食後

 

 俺は部屋に戻って刀を手に取り庭に出た。

 

 どうしてこんな行動をしたかだって?そんなの決まってる。

 

「オーイ!妖夢!」

 

 と、声をかけながら駆け寄る。

 

 すると妖夢は驚いたようで「えっ?裕太さん?」と、驚いた声を出した。

 

 そして俺は妖夢の前で立ち止まってこう言った。

 

「俺に剣術を教えてくれ!」

 

 そして俺は頭を下げる。

 

 すると妖夢は慌てて「あ、頭を上げてください!」

 

 と、言ってきた。

 

 だから俺は素直にしたがって頭を上げた。

 

「ど、どうして急に?」

 

 まぁ、確かに急だったかな?

 

「いや、これからこっちの世界で暮らすなら戦いとかもあるかもしれないから戦えるようになりたいと思って」

 

 俺がそう言うと妖夢は「なるほど…」と言ってから「分かりました」と言った。

 

「では基本から始めましょう。初めは刀が重くて振りにくいかも知れませんが慣れると思います」

 

 そして俺と妖夢の鍛練が始まった。

 

 確かに最初は刀が重くて振り回しにくかったが、持っている内にこの重みに慣れてきたのかだんだんと振り回せるようになってきた。

 

 まぁ、さすがに模擬戦をしてもまだ一撃も当たらないだろうけど…

 

 そしてだいぶ刀の扱いを覚えたところで、

 

「そろそろ技を使ってみましょう」

 

 技?

 

 あらかた妖夢からざっと剣術は教わったんだが?

 

 そう言うと妖夢は刀を構えて森を向いた。

 

 そして妖夢の刀がキラリと光る。

 

 そして妖夢は息を大きくはき、刀を振り下ろす。

 

 すると、俺の目には驚きの光景が映った。

 

「妖夢さん。今、斬撃が飛んでったように見えたんですが?」

 

 そう言うとさも当然のように「そうですよ?」と言った。

 

「この技は霊力斬と言う技です。人間なら皆が持っている霊力を刀に込めて放ち、遠くの敵を斬るために使う技です」

 

 霊力って…俺は外から来たんだが、本当にあるのか?

 

「まず刀に力を込めるイメージで霊力を込めます」

 

 と、言われ疑心暗鬼ながらもイメージをしてみた。

 

 すると、妖夢が霊力斬を放ったときのように刀がキラリと光った。

 

 そしてそのまま振り下ろす。

 

 すると、

 

 ドダダダダ

 

「え?」

 

 森の木々を斬り倒してしまった。

 

 さすがの妖夢も驚きが隠せないようで

 

「初めてでこれですか?」

 

「そうだけど?」

 

「まさか、予想を超越えしてくるとは思いませんでした。まぁ、この威力だとそこらの自我の無い妖怪程度なら余裕なんじゃないですか?」

 

 おー。少しは力が付いてきたってことだよな?

 

「まぁ、まだまだ私には勝てませんけどね。私に斬れぬ物などあんまり無い!えっへん」

 

 と、胸を張る妖夢。

 

 まぁ、そりゃ勝てないだろうな。

 

 今、不意打ちしてもあの時のように軽々とかわされるだろうな。

 

 だけど確かに強くなるのならやって良かったと思える。

 

 というかあんまり無いって…そこは無いって言い切ろうよ!

 

 でも、飛べないとこっちでは話にならないんだろうな…

 

「妖夢、次は飛び方を教えてくれ」

 

「分かりました」

 

 そう言って妖夢は刀をしまう。

 

 そして数秒したらふわあっと俺の目の前で数センチ浮き上がった。

 

「おおー」

 

 と、俺は歓声を上げる。

 

 やはり、今まで人が自由に空を飛ぶことが出来ないのが常識だったら感動するね。

 

「飛ぶのには二つの方法があります。一つは霊力で体を支える方法。もう一つはあまりお勧めしないけど霊力を飛ぶ方向と逆に霊力を噴射して飛ぶ方法。これは小回り効かないからお勧めしません」

 

 もしかして魔理沙のあれがそれなのか?

 

 確かにあれはいつか死人が出るぞ…

 

「魔理沙のは何も考えずに噴射しているだけです。なのでたまに博霊神社が半壊しています」

 

 半壊!?恐ろしい威力だ…って!読まれた!?

 

 そんなこんなで途中休憩がてら昼食を取り、午後は慣れていない霊力の操作を練習した。

 

 まずは弾幕を作るところから始めるらしい。

 

 そしてその後も練習が続いた。




 はい!第11話終了

 今回はどうでしたか?

 それでは!

 さようなら

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