東方魂愛想   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 妖夢と抱き合っている所を幽々子に見られたことで妖夢の殺意が膨らみ幽々子大ピーンチ

 そして妖夢との買い物。相変わらずすごい量で食費が足りるのか不安な今日この頃

 そして妖夢と甘味処に…あれ?これってデーt



 それではどうぞ!


第20話 言えない気持ち

side裕太

 

「美味しかったですね」

 

 と、妖夢は満足げに微笑む。

 

 まぁ、俺もみたらし団子を食ってみたが絶品だった。

 

 また来ても良いかもな

 

 でも俺一人で来ることなんて無いだろうよ。

 

「あ!少し長居し過ぎましたね」

 

 と、外を見るともうすでに辺りは茜色に包まれていた。

 

 確かに長居し過ぎたかも知れないな。

 

 そろそろ帰らないと幽々子にどやされる可能性があるな。

 

「じゃ、帰ろうか」

 

 そう言って立ち上がる。

 

「そうですね」

 

 この時、若干妖夢の顔が残念そうに見えたのは俺の勘違いなのだろうか?

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 俺達は白玉楼に帰ってきた。

 

「ただいま帰りました~!」

 

 と、大声で幽々子に報告する。

 

 すると、奥から幽々子が歩いてきた。

 

「あら妖夢。お帰り」

 

 すると、口元がニヤッとしたような気がした。

 

「ところで妖夢ちゃん。今日のデート(・・・)どうだった?」

 

 幽々子…妖夢をからかうことに命をかけてるな。でも本当に死にかねないからやめた方が…って幽々子は亡霊だったな。

 

 そして妖夢を見る。

 

 すると、硬直したかと思ったらボッと一気に顔を赤くさせて俯いた。

 

 あれ?斬らないんですか?

 

 俯いて一切動こうとしない妖夢

 

「あ、あのー。裕太さん」

 

 と急に呼ばれた。

 

「なんでございましょうか?」

 

「あれってデート(・・・)なんですかね?」

 

 うーん。ちょっと難しいですね。

 

 一般的には付き合ってる男女で出掛けたり一緒に遊ぶことを指すのだろうが、

 

 でもまぁ

 

「男女で出掛けることをデートと言うならデート(・・・)なんじゃないか?」

 

 と、俺は考えを口にした。

 

 ってか妖夢本当にどうしたんだよ。いつもと違うような。

 

「そう…ですか」

 

 いや、何か狂暴さが抜けてしおらしくなってんだけど?

 

 幽々子も同じような事を考えてるみたいで調子狂ってるみたいだ。

 

 ってかいきなりどうしてしおらしくなってんだ?

 

「あ!そうだ。夕食を作ってきますね。裕太さん手伝ってくれますか?」

 

「勿論だ!」

 

 そう言って夕食の準備を始めた。

 

 相変わらずの手際でやっぱり妖夢ってすごいなと思った。

 

 しかもこの品数。

 

 だけど妖夢は手間がかかるものを作ろうとしたことが無い。

 

 理由はすぐ出来て量がある料理じゃないと幽々子を満足させられない。だとか

 

 苦労してるな。

 

 そう言えばなんであんなしおらしくなってたんだ?

 

 いつもなら『斬れぬものなどあんまり無い』とか言いながら幽々子に斬りかかってると思うんだけど

 

 とりあえず聞いてみっか。

 

「なあ、妖夢」

 

「うひぁっ!」

 

「どうした!」

 

 俺が話しかけると大声を出して驚いた。

 

「い、いや。裕太さんが急に話しかけてくるからです」

 

「え、あ。それはごめん」

 

 いや、だからってその反応は過剰すぎるんじゃ?

 

 俺は少し不審に思いながらも話を続けた。

 

「ところでさ。今日の妖夢、いつもと違うけどどうかしたのか?」

 

「えーと」

 

「何かあったのか?」

 

「な、なにもない」

 

 なんで顔をそんな赤くしてんだ?

 

「い、良いから早く作りましょう!」

 

 そう言って話をそらされた。

 

 一体どうしたってんだ?

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side妖夢

 

 食後

 

 私は今現在縁側に座って星を見てます。

 

 ふぅ…焦りました…急に変なことを聞いてくるんですから。

 

「何かあったのか?」

 

 そんなこと…言えるわけが…

 

 大体最近自分でもおかしいとは分かってるんです。

 

 裕太さんと居るとドキドキして鼓動が早くなって…

 

 幽々子様にデートと言われてからは余計にドキドキしちゃって

 

 この感情ってどういう事なのでしょうか…

 

「教えてください」

 

 そして意味もなく握手を求めるように手を出す。

 

 すると、その手が暖かいものに包み込まれた。

 

 前を見るとそこには

 

「何を教えて欲しいんだ?言ってみろよ。俺も全力で頼らせてもらうんだから妖夢も俺を全力で頼ったって良いんだぜ」

 

 と、笑う裕太さん

 

 その瞬間、私の鼓動が早くなってドキドキし始めました。

 

 言えるわけが無いですよ…だって私の悩みの種はあなたなのですから。裕太さん

 

 本人に相談できる訳が無いじゃないですか。

 

「顔赤いが大丈夫か?」

 

 と、自分の額と私の額に片手づつ手を当てました。

 

 すると、裕太さんは悩んだような表情になって

 

「ちょっと熱いような気がするな」

 

 ドキドキして体温が上がってるだけですから。

 

「熱あんじゃないのか?」

 

「大丈夫です。ちょっとなら誤差の範囲内です」

 

 と、私は即答した。

 

 すると、裕太さんは私の見幕に押されたのか「お、おう。それなら良いけど」と言ってそれ以上は聞いてきませんでした。

 

 そして私の隣に座る裕太さん

 

 それからはどちらからもと声を発っさない無言の時間が続きましたが、私はそれを心地よく感じていました。

 

 そしてだんだん私は眠くなってきて

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side裕太

 

 妖夢本当に大丈夫かな。

 

 俺は今、妖夢の隣に座ってんだが顔が赤いんだよな。

 

 俺は熱の可能性も考えたが妖夢に否定されたためそれ以上は口を出さないことにした。いつか話してくれることを祈って

 

 そして暫く無言が続いた。

 

 だが、そんな静寂も今は心地よく感じられた。

 

 妖夢はどう思ってんだろ

 

 そう思って妖夢を見るとこっくりこっくりしていることに気がついた。

 

 そしてこっちに倒れてきた。

 

 そしてそれを俺は優しく受け止めた。

 

 きっと疲れてたんだな。

 

「お疲れ」

 

 そして俺は妖夢を妖夢の部屋に運んでから俺も自室で眠りについた




 はい!第20話終了

 今回は妖夢ちゃん可愛い回でした。

 次回は何にしようか…まだ話数を引き延ばしたいお年頃

 それでは!

 さようなら

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