それでは前回のあらすじ
妖夢と共に甘味処でみたらし団子を食べた裕太
そして幽々子はその事をデートだとからかう。
しかし妖夢はいつものように斬りかからずしおらしくなって様子が変なことに裕太は気がつく。
裕太は妖夢達を全力で頼る変わりに自分を全力で頼って欲しいと言うのだが妖夢の気持ちは…
それではどうぞ!
side裕太
平和だな。
あの事件が本当にあったと思えないぐらいに平和だ。
あの時斬られたがこれと言った症状はない。これも神様補正って奴か?
って言うか考えてみれば平和なのが一番なんだよな。
こうやって縁側で日向ぼっこしたり、妖夢と買い物したり。
でも俺は平和にいるだけじゃダメなんだ。異変を解決しないと。
その時
「裕太さん何してるんですか?」
と、妖夢が来た。
そして俺の横に座る。
「ただ日向ぼっこしてるだけだ」
暫くは鍛練も禁じられているので鍛練も出来ない。
つまりHIMAである。
しかしその時は突然訪れた。
「わーっ!落ちる~!」
ドカーン
「…平和だな…」
「あれをみてよくそんなことが言えますね」
と、妖夢にあきれられてしまった。
だってさ、空から人が降ってくるなんて思わないじゃねーかよ。
と、それよりも
「そんなところで地面に埋まってなにやってる?まさかそういう趣味に目覚めてしまったのか!?」
と、俺が言うと男はスポンと抜けて俺の方へ駆け寄り、頭をバシーンと叩いた。
「俺はそういう趣味は持ち合わせてない!」
「いやー今日もツッコミのキレが良いですな~時雨さん」
「やあやあ今日も盛大なボケを噛ましてくれたな。空頼さん」
と、他人行儀で喋る俺達。え?なんか一瞬顔が怖くなって口調が強くなったような…
まぁ、いいか。
「それよりなんで京哉がここに?」
「裕太こそ」
なんと落ちてきた人物は時雨 京哉だったのだ。
「そこから先は私が説明するわ」
と、紫がどこからともなく現れた。
この時点で察せてしまっている自分が居る。
「辻斬りの事よ」
やっぱりな。
そして紫は辻斬りの事について簡潔に説明する。
やはりいつ聞いてもヤバい能力だよな。
「へぇ…つまり裕太は幻想郷を救うために」
そう言うことだ。
「で、あなたには裕太のストッパーになってほしいの」
「ストッパー?」
どういう意味だそれは
「つまりは裕太が無茶をしないようにストッパー。つまり無茶することを防いで欲しいの」
おい!俺がいつ無茶したってんだよ。
『思いあたることしかないよ』
精神世界の女の子にすら言われた。
俺はもうだめだ…
「そうですね。私もその方が安心です」
妖夢まで!?
「俺はもう無茶はしないって言っただろ?」
「裕太…信用されてないんだな」
そしてその言葉は俺にクリティカルヒットした。
そして膝をつく。
俺は京哉にとどめを刺されてしまったのだ。もうおしまいだぁ。
「それにしてもこの世界はカラフルな髪色だな。良かったじゃねーか裕太。この世界だとお前
「でもは余計だ。でもは」
でもって失礼だぞ。それじゃまるで俺は一般人じゃないみたいじゃないか。
「まぁ、とりあえずこっちに来たなら先輩として色々と叩きこん「俺に霊力やらなんやら色々教えてください!妖夢さん」ってオーイ!」
こいつ。意図的に無視しやがった。
こうなったら銀髪さんの本当の実力をみせるしかない。
「妖夢さんに聞いたよ。実体にはなまくらなんだってねその刀」
忘れてた~!
斬れないことはないが、これじゃ脅すことが出来ない。
「ま、無茶しない程度に頑張れよ銀髪さん」
こいつ…いつか痛い目に会わせてやる。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「よ、俺が稽古をつけてやるよ」
と、ポキポキと指を鳴らす。手加減しない気満々だ。
ふふふ。俺を無視したり俺に対してあんなことをした罪を償ってもらおう。
「裕太さん。顔が怖いです」
あれ?俺そんなに怖いか押してるか~?
これにはさすがの妖夢も苦笑い。
すると、妖夢が近づいてきた。
「なんだ?」
「あの、あまり厳しくしないであげてくださいね」
勿論だ。
みっちりと鍛えてやる。
「当たり前ですよ。まぁ、こいつには借りがあるから少しは優しくしてやっか」
だけどこいつに調子に乗られるのも癪だな。
「まずはこれもて」
そして鞘に入れた幽斬剣を渡す。
その前に取り合えず放り投げて軽々とキャッチするのを見せてどや顔をする。
「そんなこと、俺だって!っておもぉっ!」
と、落としてしまう京哉
まぁ、そうなるよな。わかってて持たせたからな。
「んじゃ、それを自由に振り回せるようになるまで素振り。はじめ」
そうして俺は京哉を放置して縁側に座ってお茶を飲む。
はぁ…。京哉が苦しんでる姿を見ながら飲むお茶は格別だな。
「あなた、以外と鬼畜ね」
と、真横に幽々子が来た。
まぁ、ここまでのは冗談ですよ冗談
「おい、京哉~!」
そして妖夢に教わった刀の持ち方や、構え、そして振り方などを手取り足取り教える。
ちょくちょく妖夢に間に入ってもらって詳しく教えてもらいながらも少しずつ刀を持てるようになってきている京哉
「そう言えば京哉は武器どうすんだ?ここにはもう刀は余ってないぞ」
と、疑問をぶつけた。
実は少し前に自分が使いたい武器を選んでおけと言っておいた。
え?この刀の練習?ただの筋トレですね。はい
「実は、この間空飛ぶ感覚を覚えるためにお前に人里に連れていってもらったろ?」
あー。そんなこともありましたね。
若干高所恐怖症のこいつの反応を見るためにな。
最後の方はなれたみたいでつまんなかったけどな。
「そのときに見た銀髪のメイドさんの投げナイフがカッコいいと思っちゃったんで、ナイフおねが」
「はいよ」
と、俺は食いぎみにナイフを渡した。
ナイフって戦いにくいと思うんだが大丈夫かな?
はい!第21話終了
ちょっと京哉の扱いが雑に
次辺りに次章行けたら良いと思ってます。
それでは!
さようなら