東方魂愛想   作:ミズヤ

22 / 78
 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 なんと幻想入りした時雨 京哉。

 そして裕太は京哉に稽古をつけるが、なんとその内容はとてもハードなものだった。

 そして京哉の武器は本人の希望により、投げナイフとなった。



 それではどうぞ!


第3章 狂気
第22話 教え上手


side裕太

 

 京哉が幻想入りして数日後

 

 俺は鍛練の許可がやっと降りたので京哉とずっと稽古していた。

 

 俺は刀を使わないハンデだ。

 

 まぁ、妖夢から少しの体術は教わってたから初心者のナイフくらい簡単に捌ける。

 

「ちょっとは手加減してくれても良いじゃないですか!」

 

 これでも最大限手加減してるんだ。

 

 まず左手しか使わない。

 

 足元に書いた円からは出ない。

 

 京哉は飛べないので空を飛ばない等だ。

 

 これ以上どう手加減しろと?

 

 と言うかまず当てろよ。

 

 止まってる俺にすら当てれないとか。投げナイフの才能ないんじゃないのか?

 

「まずダーツしようか」

 

 と言って何故か白玉楼の倉庫にあったダーツを持ってくる。

 

 ちゃんと許可は貰ってるよ。

 

 ダーツでコントロールを学びましょう。

 

「わかった」

 

 そう言ってダーツをし始める京哉

 

 まず的にすら当てれなくて苦戦しているようだ。

 

 因みに妖夢は今日、有給を貰って里に出掛けていた。

 

 1ヶ月に一回だけ妖夢はこうやって有給を貰って人里に出掛けるらしい。

 

 まぁ、俺にとっちゃどうでも良いが…

 

 仮に妖夢に危険が迫っても妖夢なら護身位自分で出来るだろう。

 

「おーっ!」

 

 と、突然大声を上げる京哉

 

 見てみるとダーツの矢が的に突き刺さっていた。

 

「見ろよ!見ろよ!裕太!命中したぞ!」

 

 この短時間でそこまで上達するものなのか?

 

 あの俺に向けて投げても明後日の方向に飛ばしていた京哉が?

 

 あ!そうか。まぐれだなまぐれ。まぁ、これだけ数投げてたらそりゃまぐれの一つや二つ

 

 ポスッ

 

 また遠くで突き刺さるような音が聞こえた。

 

「見ろよ!センターだぜ!センター」

 

 …まぐれ…なんだよな?

 

「また当たった!」

 

 そんなバカな…

 

 まぐれが三度続くか?

 

 となるとこれは必然?

 

 頭が痛くなってくる。人ってこんな何時間かで上達するものだったっけ?

 

 となるとこれはもしかして

 

「能力か?」

 

 そう呟くと突然脳内に声が響いてきた。

 

『うーん。半分正解で半分不正解かな?』

 

 と、精神世界の少女の声が聞こえてきた。

 

 そしてそれになれてきたのか俺は驚くこともなかった。

 

「どういう意味だ?」

 

『この前、君を助けたときにステータスを上乗せしたんだよね。その時に教え上手って言うステータスも上がったんだよ』

 

 なんだよそのステータス。

 

 まぁ、つまるとこ。その高いステータスを利用して俺が教えたから京哉の成長スピードも早かったのか。

 

 と言うか教えたと言うか…ただ見てただけなんだけどな。

 

「まぁ、とりま礼を言っとくよ」

 

 と、多分彼女には見えてないんだろうな~と思いながら手を振る。

 

 この子のお陰で戦力を簡単に作れそうだ。

 

 さて、じゃあ後は勝手に強くなると思うし何しようか。

 

 すると、玄関から声が聞こえてきた。

 

「ただいま戻りました」

 

 そしてこちらに気がついたのかこっちに寄ってきた。

 

「ずっと稽古してたんですか?」

 

 妖夢は出ていく前に俺たちに挨拶に来たため、俺達が朝から稽古していたことは知っている。

 

 さすがにこれだけ稽古してたら疲れてきたな。

 

 ってか京哉。体力だけはばかでかいな。

 

 そうだ!こいつに【体力だけは無尽蔵】って称号を与えよう。

 

「そろそろ夕御飯にしませんか?いつものように手伝ってください」

 

 そして勿論と言って妖夢についていく。

 

 その時、京哉ににやにやしながら見送られたのがちょっとムカついたので少し特訓をハードにしようと決意したのだった。

 

 いつものように四人で食べる夕食。

 

 以前は三人だったが、京哉も増えて四人。

 

 幽々子も相変わらず大食漢なため。京哉が増えてどうなるかと思ったが、幽々子のせいで大量に作るのに慣れていたので、対して苦にはならなかった。

 

 この四人の食事風景もこの数日で大部なれたな。

 

「みんな!聞いて!」

 

 と、いきなり紫が現れた。

 

 そして冷静にナイフを紫に向かって投げる京哉。

 

「あぶな!」

 

 そして俺の方に流れ弾となって飛んできて跳ね返るナイフ

 

 危ないな。と思いながらもミートボールを口に運ぶ。

 

 うん。旨い。我ながら渾身の出来だ。

 

 実は妖夢に教えてもらいながらレパートリーを増やしていっているのだ。

 

 と言うかナイフが飛んできたのに冷静に居る俺って変ですか?

 

「飯の上に出てくるな!飯が食えないだろ!」

 

 と、怒る京哉。

 

 それを横目に俺は焼売(しゅうまい)を口に運ぶ。

 

 これも旨い。

 

 手間がかかるのは嫌だと言っていたものの皮から作っている。

 

 と言っても妖夢の早業で作るから時間なんてかかってもないと同然なんだけどな。

 

「ほれで。むぐむぐ。んぐ。それで、話ってなんだ?」

 

 と、紫に聞くと紫は話し始めた。

 

「実はこの間の怪しい仮面の人物。覚えてる?」

 

 忘れる訳もない。

 

 あいつを倒すために動いてるんだから。

 

「その人物がまた現れたんですか?」

 

「現れたには現れたんだけど…」

 

 それを聞いて居ても立っても居られなくなり、その場で立ち上がる。

 

「ちょっと最後まで聞いて?」

 

 そう言われて頭が冷えた俺はまたその場に座る。

 

「実は…その人物の事なんだけど」

 

 そしてそれから少し間をあける紫

 

 何をそんなに勿体ぶっているのだろうか?

 

 そしてまた口を開いた。

 

「その人物が…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今朝。血だらけで倒れている(・・・・・・・・・・)事を発見されたのよ」




 はい!第22話終了

 いきなりの急展開。

 さて、これからの物語はどうなるんでしょうか?

 それでは!

 さようなら

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。