東方魂愛想   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 紫に衝撃の事実を伝えられた裕太御一行

 それは仮面の辻斬り魔が血だらけで倒れているのが発見されたと言う物だった。

 しかし、辻斬りの悪夢は終わらなかった。

 その真実を確かめるために裕太達は人里へと向かう。

 そこで裕太が目にしたものは

「あはっ。アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

 狂人。コードネーム『狂』だった。

 そして仮面の辻斬り魔。コードネーム『斬』を殺害したのは自分だと告白する狂

 狂等の目的は二つ。邪魔物の殲滅と
























































 裕太の捕獲



 それではどうぞ!


第24話 能力の発覚

side裕太

 

「あなた。能力を持ってますよね?それも特異な」

 

「え?」

 

 そしてギョロっと目を見開いて呟く。

 

「これは発動系と条件を満たせば発動する系…」

 

 そして普通の表情に戻って俺から少し離れる。

 

 何がしたいんだこいつは

 

 こいつには色々と謎がある。

 

 まず、どうやって言い当てたのか。

 

 そして指の事。

 

「あなた。色々と能力を持ってるね。ふふ。ふふふ。アハハハハハ!」

 

 と、また狂ったように笑い出す狂

 

 気味が悪い。

 

「何が言いたい?」

 

 俺は問いただす。

 

 するとにやっと笑ってから唇を舐める狂

 

「君を持ち帰って分解して研究するのも楽しそうだなって」

 

 そう言われると俺は蛇に睨まれた蛙のように硬直してしまった。

 

 分解って言ったか?

 

「まぁ、嘘だけど。ただ、珍しかっただけ神の気配を纏わせた人間が」

 

『え!?私バレてる!』

 

 と、驚きの声をあげる精神の女の子。呼びにくいな。

 

 例え今のが嘘だったとしても捕まったらただじゃ済まないのは確かなような気がする。

 

 そして俺は刀を構える。

 

 すると刀に触れた方の手を握ったり広げたりしている。

 

「その刀。嫌な予感がする」

 

 さっきも言ってたけどどういう意味なんだ?

 

 そうして刀に目を見やる。

 

 この刀は霊体を良く斬れるってだけの刀だ。

 

 しかし参ったな。妖夢達が来るまで俺一人で堪えなきゃいけないのか。そんなにもつか?

 

 すべては俺の腕にかかってるのか。

 

「あはっ。じゃあ始めましょう。殺し合いを」

 

 すると一瞬で詰め寄ってくる狂

 

 そして手を振りかざしてきてたので俺は刀で防ぐ。

 

 すると金属同士がぶつかり合うような音がなった。

 

 通常、手と金属がぶつかったってそんなことにはならない。

 

 だとすると狂の能力か。

 

 するとふらっとなり、体制を崩す狂

 

 これを好機だと思い、刀を振る。

 

 すると今度は蹴りで受け止めてきた。

 

 果たして狂の体はどうなってんだ?

 

 夜の町に甲高い音が鳴り響く。勿論不自然な訳で

 

 トントントン

 

 と、走る音が聞こえる。

 

 多分だけど分かる。これは

 

 そしてその人物が見えた。

 

 その人物は

 

「裕太さん!」

 

 妖夢だった。

 

 しかしそれと同時に俺は気をとられてしまって、狂に刀を弾き飛ばされてしまった。

 

「チェックメイトだね」

 

 そう言って蹴りを放とうとしてくる狂

 

 嫌だ。まだ死にたくない。

 

 死にたくない死にたくない死にたくない。シニタクナイ

 

「やめろーっ!こっちに来るなぁっ!」

 

 そして張り手の要領で手を出す。

 

 すると

 

「うわぁぁっ!」

 

 っと俺の手は触れていないのに何かに突き飛ばされたかのようにぶっ飛ぶ狂

 

 さすがの俺でも思考が追い付かず、硬直してしまう。

 

 妖夢も目を見開いて驚いている。

 

 今、何が起こって

 

「まぐれだ。こんなの。こんな土壇場で覚醒ってヒーローみたいな展開あるわけない」

 

 そしてよろよろと立ち上がる狂

 

 そしてこっちに走ってくる。

 

 すると途中で何かに当たる。

 

「こ、これは…」

 

 と、突然頭を抱えてしまう狂

 

 そしてこっちを上目使いで見ながら

 

「マジ?」

 

 と言った。

 

 なんの事だかさっばりだが、おそらくこの力?のことだろう。

 

 すると妖夢もこちらに近づいてきた。

 

「私は通れますね」

 

 と言って俺の真横に立つ。

 

「あなたの事は分かりませんが、もはやあなたに勝ち目はありません。諦めてください」

 

 と、指を指しながら言った。

 

 横座りをして手を地面に着く狂

 

「私が…負ける?」

 

 そう言ってうつむいた。

 

 完全に勝負あったと思ったその時、狂の体が突然震え出した。

 

「ふふっ」

 

「「え?」」

 

 と、同時に驚く俺と妖夢

 

「あはっ。アハハハハハハハハハハハハハ」

 

 またもや狂ったように笑い出す。

 

 それにあわせて俺は後退してしまう。

 

「狂府《キルグレア》」

 

 そして睨み付けてくる狂

 

 すると

 

「ぐわぁぁぁっ!」

 

 体のあちこちに切り傷が出来た。

 

「どんなに壁が有ろうと、透過していたら意味ないんだよね。この技」

 

 なんだ。その技は!

 

「言い忘れていました。この世界にはスペルカードって言う必殺技のような物があるんです」

 

 そんな大事なこと言い忘れんな。

 

 そしてどんどん斬撃が飛んでくる。

 

 くそっ!せめて飛んでいった刀を取れれば

 

 すると掌が輝き出した。

 

 掌を上向きに翳すと、手の上に鞘に入った幽斬剣が現れた。

 

 そのまま手に落ちてきてキャッチする。

 

 これは

 

 そして俺は刀身を鞘から出して斬撃を刀で受ける。

 

「それは!?」

 

 と、驚く狂

 

 そして攻撃の手を止める。

 

「俺にも分からねぇ。だが、色々とこの能力の事について理解してきたぞ。理華(りか)

 

『ん?りか?』

 

「お前のことだ」

 

 と、小声で話しかける。

 

『ん??』

 

「呼び方が無いのは不便だろ?理はことわりだな。俺の中から出てこられない。つまり世界の理として外界には存在できない。華ははなだ。まぁ、つまり言うと第一印象が可愛かったから」

 

 ってか敵を目の前にして何説明してんだよ。

 

 すると理華は無言になってしまった。

 

 まぁ、良いか。

 

 この能力。理解した。

 

「うーん。スペルカード風に言ってみたいな」

 

 そして手をピストルの形にする。

 

「空砲《空気銃(エアガン)》」

 

 そして岩に向けて放つ。

 

 するとバラバラになった。

 

「それがその能力の力ですか…」

 

 そういい終えると突然トランシーバーを取り出し、会話を始める。

 

「では、急用が出来たのでこれで」

 

「おいまて!」

 

 しかし俺の言葉を聞かずどこかに行ってしまった。

 

「取り合えず追い払えたな」

 

 すると妖夢は突然「ごめんなさい」と謝ってきた。

 

「どうしたんだ?」

 

「私は呆然としてるだけで何も出来なかったので」

 

 そう言うことか…

 

 俺は理由がわかり納得した。

 

「別にいいよ。その、近くにいてくれるだけで途中で折れそうだった心がだいぶ励まされた」

 

 ありがとなと言う。

 

「それなら良いですが…」

 

「んじゃ帰ろうか」

 

 そう言って俺と妖夢は白玉楼に帰った。




 はい!第24話終了

 今回色々進みました。

 今後のストーリーがどうなるのかお楽しみに

 それでは!

 さようなら

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