東方魂愛想   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 かなりダメージを負いながらも白玉楼に帰ってきた裕太と妖夢

 そして裕太は妖夢に手当てをしてもらう。

 そして妖夢がいなくなった隙をついて紫が裕太の妹、歩美を幻想入りさせる。



 それではどうぞ!


第26話 看病

side裕太

 

夕食

 

 そろそろ夕食の時間なので立ち上がろうとする。

 

 しかし、立ち膝になって立ち上がろうとした瞬間

 

「あ…あれ?」

 

 力が入らず倒れてしまった。

 

 それもそのはずだ。

 

 霊力は行動の元になっていると言う。

 

 だから枯渇したら体が言うことを聞かなくなるだろう。

 

 どうしたもんかな…

 

 妖夢にはまた無理すると傷口が開くって言われてるしな。

 

 座った状態で低空飛行すれば残ったミリの霊力でも今日はいけるか?

 

 飛行に使う霊力は地面(真下の床)からどれだけ離れてるかによって変わる。

 

 つまりミリ単位の低空飛行で移動すればなんの問題も無いと言うわけだ。

 

 ふっ。完璧すぎる作戦だな。

 

 んじゃ行くか。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「んー。んー!」

 

 どうしてこうなった。

 

 あの後、俺は低空飛行で食卓に向かったんだが、途中で妖夢に取り押さえられて自室に強制連行

 

 布団に縛り付けられて口をガムテープで止められている。

 

 この光景は端から見たらヤバい光景だな。

 

 うーん…腹へったな…

 

 さっきから脱出しようと暴れてたら腹減ってきた。

 

 そんなことを考えていると

 

「お兄ちゃん!ご飯持ってきたよ!」

 

 そして何事も無かったかのようにロープを手解き始める。

 

「お兄ちゃん。バカだねー。妖夢さんに言われたでしょ?無理しちゃダメだって…」

 

「確かに言われたけども」

 

 そしてロープの結び目を弄る歩美

 

 なにやってるだ?

 

「んー!んー!はぁはぁ…か、固い」

 

 そんなに固いのか…

 

 まぁ俺を動かさせないようにギチギチに縛ったのだろう。

 

「あ、お兄ちゃん。あの刀借りるね」

 

 大丈夫か?あれ

 

 めっちゃ重いぞ。

 

「なあ、何とか出来ないのか?」

 

 と、理華に問いかける。

 

『能力使えば?』

 

「使えません」

 

 だからこうやって聞いてるんだよ。

 

『分かったよ…』

 

 そして歩美は刀を持ち上げる。

 

 すると刀はいとも簡単に持ち上がった。

 

『あの刀の重量を減らしたよ』

 

 そんなことも出来るのか。

 

 それよりも、怖いことがあるんだが…

 

「もしかしてそれで斬るのか?」

 

「ん?そうだよ」

 

 怖いんだが?俺を斬っちゃわないか。

 

 そんな俺の心配も杞憂に終わり

 

「終わったよ」

 

 そして俺に料理を差し出してくる歩美

 

 しかし腕が動かないので食べられないのだ。

 

 そう思いながら料理とにらめっこしてると、少しだけ箸で取って渡してきた。

 

「あーん」

 

「あ、あーん」

 

 俺はせっかく妹の好意をありがたく受け取り食べる。

 

 うん。うまいな。

 

「うまい」

 

「よ、よかった~。私も手伝ったんだ~」

 

「そうか。ありがとな」

 

 実は歩美も料理が出来るのだ。

 

 珠に長期休暇に遊びに来ては俺に料理を作らせてくれなくて、強引に歩美が作るのだ。

 

 歩美の料理は俺の料理よりも美味い。

 

 料理うまい女の子って良いよね。妹だけど

 

「まだあるから。いっぱい食べてね」

 

 と、満面の笑み。

 

 守りたい。この笑顔

 

『なに妹に興奮してるのさ』

 

「してない!」

 

「え!?お兄ちゃんどうしたの?」

 

 俺が突然叫んだことにより、驚かせてしまったようだ。

 

「いや、何でもない」

 

 って言うか、俺のなかにいて何で心が読めないんだよ。

 

 考えが分かる奴なら脳内会話が出来るのに

 

 不便だ…

 

「変なお兄ちゃん」

 

 と言って首を傾げる。

 

『全く…この兄妹は…妹はブラコンで兄はシスコンって…将来が心配になっちゃうよ』

 

「お前に心配される義理はねぇ」

 

 と、絶対に周りには聞こえない声で言った。

 

 最悪俺が聞こえる声量ならば、理華も聞こえるらしい。

 

『あ、シスコンとブラコンは否定しないんだね』

 

 と、揚げ足を取ってくる。

 

「うるせぇ。歩美は少々べたつきが過ぎると思うがブラコンじゃ無いと思うんだが…あとシスコンじゃねー」

 

『それを世間一般ではブラコンと言うと思うんだけどな~』

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「ご馳走さま」

 

 俺は何とか歩美の力を借りながらも食べ終わることが出来た。

 

「お粗末様でした」

 

 と、ニコッと笑う歩美

 

 さて、明日になったら霊力も回復してるだろう。

 

 後は肉体の自然回復を待つだけなんだが、そうそう上手くそんなには待ってくれないだろう。

 

「理華は俺の治癒速度速められないのか?」

 

 と、理華に聞くと

 

『そんなことしなくても『乗り越える程度の能力』で完治するんだけど』

 

 確かにそうなんだが

 

「俺は今すぐ治していつでも戦える状態になりたいんだ」

 

『分かった。でも体にすごい負担がかかるよ。運悪かったら死んじゃうけど…それでも良いの?』

 

 俺は一切迷わず言った。

 

「よろしく頼む。歩美が居なくなったら頼むな」

 

 そうして暫くしてから歩美は俺の部屋から出て行った。

 

「じゃあ始めてくれ」

 

『最後にもう一回確認するね。運悪かったら死んじゃうけど良い?』

 

「ああ、それはもう承知のうえだ」

 

 そう言うと一瞬の間があってからまた声が聞こえ始めた。

 

『分かった始めるよ』

 

 そう言うと俺の体が熱くなり始めた。

 

「熱い…くっ」

 

 片手で服の胸の部分を握りながらもう片方は床に手を着ける。

 

 最初はかんかん照りの中、外に居るような熱さから始まって、徐々に熱くなっていく。

 

 今は凍えた状態で風呂に入れられてるような熱さ。

 

 火傷しそうな位の熱さ

 

 骨から皮膚にかけて全身を駆け巡る熱さ。

 

 こんなに辛いとは…

 

 でもこれくらいで治るならお安いご用だ。

 

『ギブアップなら言ってね』

 

「誰がギブアップなんてするか!」

 

 と、意地を張る。

 

 正直、限界に近かった。

 

 俺の体持ってくれ!

 

 遂には俺そのものが燃えてるような感覚に

 

 このまま死ぬのか?

 

「誰が死んでやるものか!」

 

 妖夢のため歩美のため、

 

「絶対に死なない!」

 

 そう叫んだ直後、俺の焼けるような痛みは消え去った。

 

『やるねぇ。まさか私の霊力をはねのけるとは。まぁ、治ったし良いよ』

 

 勝ったのか?

 

 俺はその安堵で意識を手放した。

 

『やっぱりすごいね潜在能力で言うとピカ(いち)。あなたの強さを見るのが楽しみになってきたよ。だけどね』

 

 と、理華は自分の空間にある鍵のかかった扉を見る。

 

『どんなにやっても開けれない潜在能力。これはどうやったら開くんだろうね』




 はい!第26話終了

 理華は自分の空間からその宿っている人の潜在能力を扉として見ることができます。

 普通、潜在能力の扉は鍵がかかってません。

 扉を開ければ少し宿り主に負担をかけるかわりに無理やり潜在能力を引き出せます。

 それでは!

 さようなら
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