それでは前回のあらすじ
妖夢達から逃げるため人里に向かうとそこには咲夜が居た。
そして咲夜に紅魔館に招待してもらうことになった裕太は咲夜に着いていく。
そして紅魔館に着いたらそこには居眠り門番が!さらに紅魔館の中は空間がネジ曲がっていることが判明
これからどうなるのか!?
それではどうぞ!
side裕太
急に首筋の熱がなくなった。
と言うか何か急に疲労が…
『すぅ…すぅ…』
何で寝息が聞こえてんの?
マイクの切り忘れみたいなことってあるの?
と言うかいつの間にか寝てたんだな。
「やっぱりあなた。こう言う自分に害をなす力は排除出来るのね」
なんか分かんないけど俺の能力スゲー
「吸血鬼のウイルスも弾いてしまうんですね」
多分乗り越える程度の能力だな。
これで免疫力が上がりすぎて吸血鬼のも普通のウイルスや菌と同様に倒せるようになったんだな。
何て便利な能力だ。これで風邪とかひかないね。
「それよりも俺を呼び出した理由って何だよ…こんなことのために呼び出した訳じゃないだろ?」
「さすが裕太ね。何でもお見通しって訳ね」
何でそんな初対面なのに俺のことについて詳しいんですかね?
「今回呼び出したのはね…私の妹のことについてなのよ」
妹?
レミリアには妹が居たのか。
「名前はフランドール・スカーレット。金髪で綺麗な羽が生えてる可愛い女の子なんだけど、能力に問題があってね」
「問題?」
「そう。能力は『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』」
なにその超危険な能力。
え?なに?幻想郷にはこんな危ない能力の人もゴロゴロ居るの?
「しかも自信で操りきれてないのよね」
暴走したらヤバいじゃねーか…
「で、危ないから地下の力が分離する部屋にいれてるんだけど、そのせいでフランは友達が居ないのよ」
なるほど、何となく話が読めてきたぞ。
とどのつまりあれだ。
「それであなたの能力をもってすればきっとフランに対抗できる。だからフランの友達になって欲しいな~って。それでまたフランの笑顔がまた見たいのよ。あの子。ここ490年位笑ってないから」
「ちょーっとまてぇっ!」
と、話を聞いてツッコミを入れる。
「あなた方何歳ですか?」
「年は500歳行ってから数えてないわね。でも吸血鬼の中では若い方なのよ」
ああ、そうだった…一瞬レミリアが吸血鬼だってことを忘れかけてた。
そうだよな。吸血鬼にとっては当たり前なんだよな。
「まぁ、友達か…俺でいいのか?」
「あなたが適任だと思ったのよ」
何でそんな信頼感を置かれてるんだ?
「それともう一つ。何で俺の事、そんなに詳しいんだ?」
「それはお嬢様が『運命を操る程度の能力』を持っておられるからです」
「そう!私はあなたの運命を見てあなたのすべてを知っているのよ…これからの事もね」
なるほど、これですぺてが合点いった。
「それと一応。俺が断ったらどうする?」
「死ぬまで私たち姉妹の餌かしらね」
怖いわ。
伝わらないと思うけどレミリアの目からハイライトが消えてんだよ。
「まぁ、断る気は無いから安心しろ」
すると一瞬でハイライトが元に戻った。
「ならよかったわ。じゃあ咲夜」
「はい。わかりました。では裕太さん。こちらへ」
と、俺は咲夜さんの案内で館のなかを歩いていく。
暫く歩くと、真っ暗で更には一番したが見えないくらいの長さの階段が現れた。
その時、頭が割れるように痛くなった。
「が、ぐ」
「またフランお嬢様、ぬいぐるみを破壊なされたのですか…大丈夫ですか?裕太さん。普通の人間が破壊のエネルギーに触れたらそりゃそうなるわ。寧ろ頭痛で済んだのが凄いくらい」
そんなにか。
これも俺の乗り越える程度の能力が作用してんのかな?
「さあ、行きましょう」
そして俺は咲夜さんの後を追って階段を下りていく。
するといつの間にか咲夜さんは片手にランタンを持っていた。
いつ持ってきたんだ?
そして暫く歩くとある扉の前に着いた。
「ここが?」
扉には『Flandre Scarlet』と書かれた看板がかけてあった。
扉の材質は鉄でさわってみた感じ、かなり分厚い扉だ。
「それではご武運を…」
そういった瞬間、咲夜さんが一瞬にして消えてしまった。
どうすんだよ…俺一人で…
正直、一人で女の子の部屋に入ったこと無いからどうすればいいのか分からないし、相手からしたら俺は知らない男だ。正直怪しい…
でもやるしかないんだ!
男裕太。いざ参る!
そして俺は扉を開けようとすると、扉が開いた。
「がふっ!」
そして俺は横の方に吹っ飛ばされる。
「咲夜!?」
その中からは嬉しそうな声色の少女が出てきた。
レミリアと同じような色違いの服装に羽が生えてて、枝にクリスタルが沢山着いてるみたいで綺麗だ。
人目見て分かった。
この子がフランドールだ。
「ひっ!だ、誰ぇ?」
と、俺が倒れてるのを見てそう言った。
俺はもうダメみたいだ。
「ご、ごふう…」
「え!?だ、大丈夫?」
と、駆け寄ってくるフランドール。
「何てな」
と、立ち上がるとフランがもう目の前に来ててマジマジと見ている。
「よ、良かった?あ、血が」
少しだけ腕の擦り傷から血が出ていた。
でもこれくらいなら、と考えているとフランドールが傷口を舐めてきた。
「ちょっ!」
「ん?美味しい」
そう言うと次に俺の首筋を噛んできた。
「美味しい!こんなに美味しい血、初めて」
それは何よりだ。
そして腕に力を入れると緑色の液体が勢いよく飛び出してきた。
首をコキコキとならすと首からも緑色の液体が勢いよく飛び出してきた。
意図的に出すことも出来るんだな。
でも、二回も吸血されて貧血にならない俺って…
「ねぇ?あなたの名前は?」
「俺か?俺は空頼 裕太だ」
「私はフランドール・スカーレット。ねぇ、裕太。遊び相手になってくれる?一人で暇だったんだよね」
と、お願いしてきた。
俺としては願ってもない機会だ。
「ああ、良いぞ。なにして遊ぶ?」
「じゃあねーじゃあねー。おままごと!」
と、嬉しそうなフランドールは言った。
はい!第29話終了
今回は裕太の免疫メイン回でした。←なんだそれ
次回はフランメインです。あともう数話したら妖夢ちゃんを出したいと思います。
次回の東方魂愛想は
「おままごとやろぉっ!」
フランとおままごとをやることになった裕太
「フランとあなたは兄妹ね。あ、あなたがお兄ちゃん!」
何でも兄妹二人で住んでて、俺が仕事から帰ってきたって設定らしい。
「ただいま」
「お帰りなさいお兄ちゃん!ご飯にする?お風呂にする?それともわ♡た♡s」
「おいちょっとまてぇぇっ!」
食いぎみに突っ込む裕太
「そう言えばフランドールって」
「フラン」
食いぎみに言うフラン
「フランって呼んで欲しいなお兄様」
「いや、お兄様って…」
「分かってる。私も。自分から好んでこんな危険な私に近づこうと思う人なんて居ないって…」
自信を卑下するフラン
「分かってるけどせめて、この瞬間だけでも夢を見させて」
「俺は君を嫌わないし、否定もしない」
「こんなにフランお嬢様と打ち解けるなんて」
「これが彼の長所、本当の空頼 裕太よ」
と、咲夜とレミリア
「私、笑っても良いの?」
「フラン。何かやりたいことないか?出来る範囲でだが付き合うぞ」
「私のしたいこと…それは」
次回、第30話『本当の裕太とフランの心』
お楽しみに
それでは!
さようなら