東方魂愛想   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 霊夢と妖夢はフランに不意を付かれピンチに陥ってしまう。

 そんな時、現れたのは魔理沙だった。

 魔理沙はパチュリーを倒し、小悪魔から状況を説明された。

 そして今、スカーレット姉妹と魔理沙の戦いが始まろうとしている。



 それではどうぞ!


第36話 フランの狂気

side魔理沙

 

「反撃開始だぜ!」

 

 そう言って私はミニ八卦炉を構える。

 

「フラン」

 

 レミリアがフランに指示をすると二人のフランがこっちに走ってきた。

 

「「禁忌《レーヴァテイン》」」

 

 そして二人のフランは炎の剣を作り出して斬りかかってきた。

 

 それを私は箒に跨って飛ぶことによって回避するが私を追って二人のフランも飛んでくる。

 

 逃げててもキリがないな。

 

 そして私は振り返ってミニ八卦炉を向ける。

 

「恋符《マスタースパーク》」

 

 そして二人のフランに向かってマスタースパークを放つ。

 

 しかしそれは軽々とかわされる。

 

 しかしそれは想定内。

 

 本命は

 

「魔符《スターダストレヴァリエ》」

 

 こっちだ。

 

 すると一人のフランは何とかかわしたが、もう一人はもろに食らって落ちていく。

 

「くっ!」

 

 そして剣を振ってくる。

 

 だけどそんなスピードじゃ私のスピードに着いてこれないぜ。

 

「禁弾《スターボウブレイク》」

 

 そして無数の色とりどりの弾幕が飛んできた。

 

 これはまずい。

 

「恋符《マスタースパーク》」

 

 そして弾幕をマスタースパークでかき消す。

 

 そして煙が上がる。

 

 その煙の中からフランが出てきて拳を振り下ろしてくる。

 

 その拳を腕で受け止める。

 

「ははは!魔理沙ァっ!強いつよーい!もっと楽しませてよねぇ!」

 

 あの目は!まずい。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side霊夢

 

 だいぶ痛みが引いてきた。

 

 魔理沙がフラン達の相手をしてくれてるし、あとはレミリアだけ。

 

「レミリア。私を忘れないで貰える?」

 

「あら霊夢。今のあなたで勝てるの?」

 

 と、余裕そうな声色で言ってくる。

 

 私はこんな所で伸びてるだけには行かない。

 

 魔理沙が戦ってるんだから。

 

 そして私は立ち上がる。

 

「レミリア。私のご馳走のために負けてもらうわよ」

 

 と、御札を構える。

 

「果たして勝てるかしらね?私に」

 

 そしてグングニルを構えるレミリア

 

「それはこっちのセリフよ」

 

 そして飛び上がる。

 

「霊符《夢想封印》」

 

 そして大きな弾幕を出す。

 

 そしてグングニルで弾幕を押し返すレミリア

 

 その弾幕を私は素手で弾いた。

 

「レミリア。さっきは油断したけど今度は無いわよ」

 

「霊夢。その言葉すっかりそのままお返しするわ」

 

 そして私はお札を構える。

 

 そしてそのお札を投げた。

 

 しかしレミリアは簡単に回避する。

 

「霊夢。前のあなたはもっと強かったわ。」

 

 と、煽ってくる。

 

 確かに最近は修行をロクにしてなかったからなまってしまっているがレミリア達を倒せないほどでは無い。

 

 その時

 

 ドカーン!

 

 と、音がして上から魔理沙が降ってきた。

 

 それを私はお姫様抱っこでキャッチする。

 

「しっかりして魔理沙!」

 

「れい…む…にげろ…」

 

 その瞬間、不気味な笑い声が聞こえてきた。

 

「あは、アハハハハハハ。壊れちゃえ壊れちゃえ!」

 

 と、弾幕を見境なく放っている。

 

「二人ともー!」

 

 と、京哉が駆け寄ってきた。

 

「京哉。あんたどうして」

 

「急にフランさんが消えたんです。それより妖夢さんは?」

 

「大丈夫よ。気絶してるだけ」

 

 そう言うと京哉は安堵したようだった。

 

「あれは…」

 

「フランの狂気ね」

 

「それよりお前誰なんだぜ」

 

「そんなことは今はどうでもいい!何とかするのが先だ」

 

 確かにそうね。

 

 あれを放っといたら幻想郷が壊滅するわ。

 

 その時、

 

 一つの弾幕がこっちに飛んできた。

 

 避けれないと悟った私は受ける準備に入る。

 

 その時

 

「《マイスペース》からの空符《君と俺との間の空間》付与!」

 

 すると目の前で弾幕は消滅した。

 

 この能力は?

 

「ったく…おせーよ…」

 

 その時入口から一人の男が入ってきた。

 

「!?お、お兄様!?」

 

 と、驚くフラン

 

 それもそのはず。その人物は

 

「すまない。我慢できなくなって出てきちまった。だってよ。俺はフランを守るって約束したからな」

 

 裕太だった。

 

「ちょっとそこで見ていてくれ」

 

 手には何も持っていない。もしかして素手で!?

 

 すると大の字に手足を広げる。

 

「もう、何も壊すな。壊すなら俺を壊せ」

 

 と言った。

 

 なんてことを言ってるのよ!そんなこと言ったら

 

 そしてフランを見ると目の色が元に戻っていた。

 

「出来ない…出来ないよ…お兄様を壊すなんて。壊したくない!」

 

 初めて見たこんな方法で解決する人なんて。

 

「そこで寝てる妖夢に伝えてくれ。俺はもう暫く帰らない。ここでの問題を解決してからだ。な、レミリア」

 

「あら、もう全部バレていたのね」

 

 なんの話し?

 

「実は…最初はフランと会わせたらフランに何が良い影響があるんじゃないかと思ってたけど…」

 

 そこで言い淀むレミリア。

 

「フランを守って欲しいの…」

 

 と、続けた。

 

 どうして?フランなら自分で自分を守れるだろうに

 

「裕太とフランが遊んでいる間にあるひとつの運命が見えたの」

 

 運命…レミリアがそこまでなるくらいの運命ってどんな運命だろう…

 

「実は…」

 

 その内容に立ち尽くしてしまった。

 

 あまりにも残酷な内容だったためだ。

 

 私は幻想郷の平和を誰よりも願っているって言う自信がある。

 

 だけど本当にこんな未来があったとしたら…

 

 私は本当にみんなを守り抜くことが出来るんだろうか?

 

「吸血鬼ハンターからフランを庇った私は殺されて正気を失ったフランが幻想郷を崩壊させる。

 だから裕太にはそうならないようにフランを守って欲しい」




 はい!第36話終了



 次回の東方魂愛想は?

 やっぱり幻想郷にもそういうのが居るのか…

 今ここで強さを見てしまったからレミリア達がやられるとは思えないほど。

 吸血鬼ハンター…吸血鬼を殺せるほどの実力の持ち主。そんな奴らに俺は勝てるのか?

「もう1人、護衛に付けたいんだが良いか?」

「俺はこいつを指名する」

「あんたの考えはよく分かったわ」

「絶対に負けるんじゃ無いわよ」
 俺たちに背を向けながらそう言ってきた。

「京哉。特訓付き合ってくれ」

 次回、第37話『吸血鬼ハンター』



 それでは!

 さようなら

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