東方魂愛想   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 魔理沙と戦っているうちにフランの狂気が暴れだしてしまった。

 それにより霊夢とレミリアもフランの狂気に巻き込まれ大ピンチ

 その時、裕太が駆けつけて何とかフランの狂気を抑え込む

 そしてレミリアの真意。

 果たして今後どうなるのか!?



 それではどうぞ!


第5章 新たな戦い
第37話 吸血鬼ハンター


side裕太

 

 "吸血鬼ハンター"か…聞いたことがある。

 

 なんでも吸血鬼に恨みを持った人達が集まって吸血鬼を討伐して各地を巡っている集団らしい。

 

 やっぱり幻想郷にもそういうのが居るのか…

 

「つい先日、この付近に吸血鬼ハンターが来てるという噂を咲夜が聞いたらしいわ。そして私が運命を見てみるとさっき言った通りの結果が見えたのよ」

 

 今ここで強さを見てしまったからレミリア達がやられるとは思えないほど。

 

 だけど…もしそうだとしたらレミリア達が危ない。

 

 吸血鬼ハンター…吸血鬼を殺せるほどの実力の持ち主。そんな奴らに俺は勝てるのか?

 

 斬には手も足も出ず、狂にも勝てなかった。

 

 力が欲しい…守れるほどの力が

 

 だが、俺一人でここを防衛できるとは思えない。

 

「もう1人、護衛に付けたいんだが良いか?」

 

「ええ、良いわよ。誰を付けるの?」

 

 そして俺はある人に近づいていく。

 

 ある人は寝そべっていたので肩を掴んで持ち上げて…そして

「がはっ!」

 腹を蹴る!

 

 そしてぐったりとして気を失ったっぽいのでもう1回足を腹に叩きつけようとしたその時

「待った!」

 と本人から待ったが入ったので寸止めでやめた。

 

「よく生きてたな」

 

「死ぬかと思ったわ!走馬灯のようなものがみえたんですけど!?三途の川でじいちゃんとばあちゃんが手招きしてたんですけど!?」

 

「わりぃわりぃ。"京哉"」

 

「それ謝る気0ですよね!?」

 

 そう、あの人とは京哉の事なのだ。

 

「俺はこいつを指名する」

 

「何にですか…」

 とついさっきまで気絶してて話を聞いていなかった京哉は睨みながら言ってくる。

 

 そして京哉にもこれまでの話の内容を伝えると驚いたような表情になった。

 

「ああ、分かった。協力する」

 京哉は二つ返事で了承してくれた。

 

 京哉ならそう言ってくれると思ったぜ。

 

 そしてレミリア達の元へ京哉を連れていく。

 

「こいつは時雨 京哉。俺の親友だ」

 

 そして言い放つ。

「こいつを指名する」と

 

 確かにこいつには対した力は無い。出来て不意打ち程度。致命傷を与えられない。

 だがこいつが良い。

 

 長い間こいつを見ていて分かった能力。この能力は俺と相性が良い。

 

 現時点で一番タッグを組みやすいのはこいつだ。

 

「よろしく」

 と京哉が挨拶するとレミリアもよろしくと言った。

 

 さて、吸血鬼ハンター撃退作戦を練るのは良いがもっと大きなことが1つ残っている。

 狂だ。

 

 あいつがまたいつ襲撃してくるかも分からない。対策をしておかないと行けないな。

 

「とりあえず霊夢、魔理沙。という訳だから今回は妖夢を連れて帰ってくれないか?」

 妖夢を見ながらそう言った。

 

 すると渋々霊夢は妖夢を抱えた。

 

「あんたの考えはよく分かったわ」

 

 そして魔理沙と霊夢は出ていこうとする。

 しかし霊夢だけは部屋の境目で立ち止まった。

 

 そして

「絶対に負けるんじゃ無いわよ」

 俺たちに背を向けながらそう言ってきた。

 

 勿論そんなのは決まってる。

「ああ、約束だ」

 そう言うと霊夢は頭上で手をヒラヒラと振りながら今度こそ出ていった。

 

 それを見送ってから俺はレミリアの方を向き直す。

 

「レミリア、そいつらが来るのはいつだ?」

 そいつらとは勿論吸血鬼ハンター等のことである。

 

「確か三日後ね」

 随分早いな。

 

 しかし、三日か…そんなに時間が無い上に対して準備は整ってない。これは厳しい戦いになるかもな。

 

 そして俺はスペル《マイスペース》を使ったあと取寄《サルベージ》で刀を取り寄せた。

 

「京哉。特訓付き合ってくれ」

 

 すると京哉は全指先から霊力の糸を出してナイフに絡めてドンドン回収していく。

 

「勿論だ」

 と親指を立てる京哉

 

「それじゃ早速!」

「待って!」

 と食い気味に待ったが入った。

 

「なんだよ!」

 

「もう夜遅いわ。明日からにしなさい」

 

 見てみると夜の6時だった。

 

 外もだいぶ暗くなりかけててよく見えない。

 

 日数もあまりないのに…仕方が無いか。

 

「んじゃ明日からにしよう」

 

「それが良いわ。まずはご飯を食べましょう?あなた達もまだなんでしょ?」

 

「んじゃお言葉に甘えて」

 

 そしてその日は飯(めちゃくちゃ美味しい)を食べて眠った。

 風呂も貸してもらったがラッキースケベな展開は無かった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

次の日

 

 京哉のフックショットは知っている。

 

 あの技はスピードこそ速いものの直線にしか動けないのが弱点だ。

 

 そして京哉はある物を持ってきた。

 

 そのある物とは

「おーい!落ち葉持ってきたぞ!」

 そう。落ち葉だ。

 

 しかし今からここで焼き芋をするという訳でも無い。

 

 すると京哉は空中にばらまいた。

 

 …今だ!

 

 スパンスパンと次々に落ちてくる落ち葉を落ちる前に斬る。

 

 しかし斬るのが追いつかなくて落ちていく落ち葉もある。

 

 まだダメだ。

 

 そして終了した。

 

「18枚程度拾ってきたんだが、10枚程度だな斬れたのは」

 

「充分凄いと思うんだが」

 そりゃどうも。

 

「んじゃ次はお前の番だな」

 

 そう言って俺は落ち葉を空中にばらまいた。

 

 するとナイフを構える京哉。最初の頃よりだいぶ様になっている。

 

 そして次々にナイフを投げて落ち葉を貫通する。

 

 正確度はかなり上がっている。これも教え上手のステータスのおかげかぁ…

 

 そして等の本人は

『すぅ…すぅ…』

 

 まだ寝てるな。まぁ、原因は俺にあるんだけどね。

 

「んじゃこれをもう何セットかやるぞ!」

 

「「おー!」」

 

 するとどこからか『朝から元気ね…』とつっこまれたような気がした。




 はい!第37話終了



 次回の東方魂愛想は?

 
 吸血鬼ハンターを倒すと決めてから2日が経った。つまり今日は最終日だ。

「裕太さん。何か言いたいことありますか?」

「えーと…その…」

 左にフラン、右にレミリア。まさかの添い寝!?

「お兄様、おはよう♪」

「あら裕太。目が覚めたのね?」

 どうしてこうなった?

「はぁ…それはもう、いろんな意味で元気になりそうね…」

 更には

「レミリア、明日じゃ無かったのか?」

「こ、これは想定外よ。どうして」

 果たしてどうなる紅魔館!

 次回、第38話『寝起きドッキリ大作戦』



 それでは!

 さようなら

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