前回のあらすじ
狂と共に敵を倒しまくった。
以上!
それではどうぞ!
side裕太
相変わらず無双してるな…狂の奴
俺はこんな奴に勝つ気で居たのか…
改めてこいつとの力の差を思い知ったような気がする。
「もっと…もっと血が欲しい…頂戴。もっと…もっと…あは、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
さっきからこんな感じなのだ。
何人も敵をなぎ倒してて血溜まりが出来ててもおかしくないのに、あいつの大剣が血を吸収しているからか一切血溜まりなど出来ていない。
俺は相変わらず残党処理だ。
これ俺要らないよな?
じゃあ、ここは狂だけで充分そうだから
しっかし…狂の狂気的な笑みを浮かべた状態で人を殺す姿はまるで悪魔そのものだな。
そんなことを考えながら館内に入った。
この時はあんなことになるとは思いもしなかった。
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side狂
勇者さんの気配が後ろから消えた。
館内に入ったのかな?
まぁ、どうでもいいけど。ここは私だけで処理すれば良い。
そう。これは戦いではなくただの処理。私が負けるわけが無い。
この大剣はブラッドソード。
普段はあまり使わないけど偶に使う。
血を吸収する度に茨の模様が成長して行ってどんどん強くなる。
この大剣は初めこそ勇者さんの刀より重く、大きいため不利になりやすいが、強くなればなるほど軽く、切れ味が上がる為かなり強くなる。
「あはははは!」
でも血を見るのはあまり好きじゃない。
だって、自分じゃない自分が出てきそうで怖いから。
「でも、さっきは勇者さんに助けられたからね。本気で殺らないとね。あはは」
その時、頭を横から蹴られたような感覚が走って数メートル吹っ飛んだ後、手から剣を手放していた。
なんで?どうして?
さっきまで隣に誰も…
「君たち…ダメじゃぁ無いか。ちゃんとさ、こんな風に頭を使って動けないようにしなくちゃね?」
そう言って倒れてる私の頭を踏みつけてきた。
この声は…まさか
「それにしてもどういうことかな?狂ちゃん。敵と手を組むなんて」
「き、吸血鬼ハンターのリーダーって」
「そ、ぼ・く。それにしてもどういうつもり?」
本気で今、そう覚悟した。
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side裕太
「館内にはあまり居ないな」
館内には数人、剣を持ったやつがいただけだった。
「んじゃあ戻ろうかな?」
そう呟いて《マイスペース》を発動するとあることに気がついた。
あれ?狂の霊力が減ってきてる?
減ってきてるってことは狂がピンチって事か。
そして俺は《瞬間移動》した。
その次の瞬間、俺の目の前に一人の男が見えた。
その男の足の下には狂。
俺は瞬間的にこいつが敵だと把握し、頭に回し蹴りを食らわそうとする。
しかしバシッと俺の足は片手で簡単に受け止められてしまった。
そして足を掴まれた状態で振り回され、ハンマー投げの要領で投げられる。
「がはっ」
つ、つえー。
なんだこの力の差は
「邪魔しないで貰えるかな?僕は忙しいんだ」
俺は痛い体に鞭を打ち、何とか立ち上がる。
「取寄《サルベージ》付与」
すると男の後ろに刀が出現した。
「幻覚《蜃気楼》」
すると男を刀はすり抜けた。
「まぁ、僕が出てくるまでも無かったね。うっ!」
急に苦しみ出す男。
見れば狂の大剣が男の腹から生えていた。
「私を忘れないで貰いたいかな」
その間にも男の血を吸って茨の模様も成長していく。
しかし
「君は浅はかだ…本当に浅はかだ」
そう言うと男は砂となって消えてしまった。
するとその砂は狂の真後ろで集合し男の形となる。
「その位で僕に勝てると思ったか?」
そして襟を掴んで狂を持ち上げる。
俺は驚いていた。
何せ、あの狂が遊ばれているのだから。
「君は僕の指示に逆らって彼に協力した。だから君は今日をもってクビだ」
そう言って狂を投げ捨てた。
そして男は上着の内ポケットの中から拳銃を取り出した。
「なんで拳銃が」
俺が質問をすると淡々とこう言った。
「僕の能力だよ」
そう言って館の方に拳銃を向けて
パンっと放った。その次にパリィィンッと言う割れる音が響いた。
あの中には実弾が入っている事は確かだろう。
すると狂に銃口を向けた。
「我等グループの掟はしっているよな?」
と狂に問いかける。
「…クビ
「そうだ」
という事は…狂がさっきクビって言われてたから…
「狂君も斬君も優秀な人材達だっただけに残念だ」
その間、狂の表情は崩れなかった。
逆に安堵を感じ取れたような気がした。
なんでこんな時に安堵してんだよ。
「さよならだ」
そして引き金に指をかける。
俺はどうしようもないバカだ…こんなのただ放っとけば良いのに
なのに…だってのに
「今は俺の仲間だ」
そして俺は《マイスペース》を発動させる。
「《瞬間移動》to《瞬間移動》」
瞬間移動の重ねがけをした。
そして1度目の瞬間移動で狂を抱えて、2度目で元の位置に戻った。
パンっと発砲されたが俺が救い出したことにより空振る。
「どうして!?」
驚いているようだった。
「お前は敵だ」
「なら!!」
「だけど」
俺は声を荒らげた狂を制するように言った。
「今は仲間だ。なら助けるだろ」
俺がそういった物の、狂は納得してないようで「あともう少して全てを終わりに出来たのに」と呟いていた。
するとダルそうに男はこっちを睨んできた。
「任務も満足にこなせないそいつを生かしておいても邪魔なだけだぞ?」
そう行ってきたが俺は首を振った。
「俺はただ自己満だ。何も期待してもいないよ」
「そうか…なら勝手にするが良い。だが僕らの邪魔をしたら今度は本気で…」
そう言うと砂になって消えてしまった。
「取りあえずお礼を言っておく。ありがと」
「どうした?急に塩らしくなったじゃないか」
「私だって常時バーサーカーやってる訳じゃないよ」
冷静に突っ込まれてしまった。
「しかし疲れたな…」
と俺は地面に仰向けに倒れ込んだ。
そして肩で息をする。
「大丈夫?」
と隣に寝転ぶ狂。
「お前に心配される日が来るとは思わなかった」
「私はもうクビだからね。あなたの命を狙うこともしないし、誰かね構わず殺すこともしない」
「そうか…なら良かった」
そして意識を手放した。
はい!第41話終了
次回の東方魂愛想は?
なんだこれ。現実の家をゆうに超えるレベルの引扉があった。
なんだよ。本当にここは精神世界なのか?
未だに理華も目を覚まさないようだし
『もう誰も信用しない』
「ふぅ…危ないところだったよ…」
そして
「知らない天井だ」
ここは一体どこなのだろうか?
次回、第42話『狂』
それでは!
さようなら