東方魂愛想   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 無意識の恋の方でも言いましたが、あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!



 それでは前回のあらすじ

 狂の家で食事を取った後、裕太が帰ろうとすると引き留められた。

 何でも裕太の事が心配らしい。

 その後、お互いに自己紹介をする。狂の本名も知った裕太は本当の理由を聞き出そうとする。

 そして狂は共にトワイライトと戦おうと裕太にお願いした。



 それではどうぞ!


第44話 秘策

side裕太

 

「ばく?」

 

「そう。それがあの砂男のコードネーム。砂漠の漠と書いて(ばく)

 そう言ってまた甘ったるそうなシュガーヘルコーヒーを啜った。

 

 もうね。それもうコーヒーの味しないと思うんだよ。もう砂糖の味だけだよね?絶対糖尿病にかかるよ。

 でも能力のお陰で病気にならないかも!?でもそれだとしても飲みたくはならないけどな。

 

「で、その漠を倒したいと…」

 正直言おう。無理ゲーである。

 

 俺が加わったところで何になる?って話だ。俺よりもこいつの方が強いだろうに

 

「漠って強いよね。だけど全く勝算(しょうさん)が無い訳では無いんだよね」

 そう言ってコーヒーを飲み終え、新たなコーヒーを淹れて来る。

 

「そうだ空頼君もコーヒー要る?砂糖は10個位で良い?」

「ブラックでお願いします!」

 俺は即座に言った。少しでも反応に遅れたら何出されるか分かったもんじゃ無いからな。

 

「大人だねー。はい。ブラックだよ」

 と俺の目の前に出されたカップの中には真っ黒な液体が入っていた。

 ちゃんとブラックの様で安心した。いや、忍冬を信用していないわけじゃないよ?って俺は心の中で誰に言い訳してるんだ?

 

 そしてコーヒーを口に含む。

 実は俺も砂糖を1個や2個入れたコーヒーの方が好きなんだが、さっきまで砂糖地獄を見ていたせいで見ていただけで口の中が甘ったるくなって居たから口の中に苦いコーヒーを流し込みたくなった。

 

「ん。甘いコーヒーも美味しいよ?」

 いや、だからその真っ白なコーヒーをこちらに向けないで頂けますか?

 

 そして俺はコーヒーを一気飲みして

「もう一杯貰えるか!?」

 勢いよく空のカップを差し出した。

 

 すると忍冬は驚いた顔になりながらもカップを受け取った。

「う、うん。良いけど。またブラックで良いの?」

 

「あ、ああ」

 俺はぎこちなく返事をするとカップを持ってまたコーヒーを淹れに行った。

 

 数分するとまた戻ってきた。

 

 かちゃんと俺の前にコーヒーの入ったカップを置かれる。

 そのコーヒーを一口飲む。

「で、話の続きをしよう」

 

「そ、そうだね。で、どこまで喋ったっけ?」

 

「勝算が無い訳じゃない所まで」

 

「そうそう!」

 と手をパチンと合わせてまた話し出す。

 

「その勝算ってのがね。この地底のどこかにあると言う伝説の刀」

 俺はゴクリと喉を鳴らす。

 

「その刀の名前は…神刀【空斬剣(くうざんけん)】。その刀は空気をも斬ると言われてる伝説の刀よ」

 そしてコーヒーを一口啜ってかちゃんと置いてからまた話し始める。

 

「私は探しているの。何者にも負けない。そんな刀を…だけど見つからない。だから戦力にもなって私に協力してくれそうな空頼君。あなたを選んだのよ」

 そして長い黒髪のもみあげ部分をいじる。

 

 つまりだ。…こいつは俺に刀探しを手伝って欲しいという事か…

 まいったな…霊力的なものがあれば空間探知出来るんだが…それに自分の持ち物じゃなきゃ《サルベージ》で取り寄せる事も出来ないし…

 

 俺の能力ってもの探しには何の役にも立たないんだよな。

 

「まぁとりあえず理由はわかった。協力するのは別にいい」

 

「ほんと!?あぅっ…」

 近ずいてきたので眉間を人差し指で押さえて止めると何やら可愛らしい声が漏れた。

 

「協力するのは良いが、俺はあんまり役に立たんぞ?」

 

 そう言うとふふんと鼻を鳴らしてから忍冬はこう言った。

 

「大丈夫だよ。そこまで期待はしてないから」

 それはそれでムカつく!と思いながら俺は後ろを向いて拳を握りしめる。

 

 そして手を元に戻して忍冬に向き直る。

「まぁ、わかった」

 ああ…帰ったら絶対妖夢やレミリア、フラン達に怒られるな…

 取りあえずこいつに協力していることはバレないようにしないと。

 

「それじゃ、これからよろしくね」

 と手を差し出して来る忍冬。言うまでもない握手だ。

 

 俺はその手を握って握手する。

 全く…俺は勇者失格だな。

 

「と言うかお前、俺が断ってたらどうしたんだよ?」

 

「もしそうなってたら…あは」

 その瞬間、俺はこの質問をしたのを俺は後悔した。

 この目は戦ってる時のこいつの目だ。

 

「アハハハハ。もしそうなってたら…君を殺していたかもね」

 そして俺にぐっと身を寄せて顎に手を添える。

 

「ここまで計画を知られてしまったら…ただでは帰せないよね?」

 そして元の体制に戻る忍冬。

 

 ですよねー。

 俺が忍冬の居場所をバラさないとも言えないしな。

 

「と言うかもう誰も殺さないっていう約束はどうしたんだよ」

 そうツッコミながらコーヒーを啜る。

 

「見境なくは殺さない。つまり敵は死ぬか生きるかは運次第」

 こいつ…約束の穴をつきやがったな。

 

「でもまぁ殺さないよ。だって私、裕太の事が」

 何故か先から空頼君呼びだったのに、今はファーストネームで呼んできた。

 

「裕太の事が…好きだし」

 そう言って両手でコーヒーカップを包み込むようにして持つ。

 

「それってlikeの方ですよね?」

 

「んー。どうだろうね?好きな方で捉えてもらっていいよ」

 そして悪戯な笑みを浮かべる忍冬。

 

 あんまり男心を(もてあそ)ぶもんじゃありません!

 

 そして苦笑いをしながらコーヒーを啜る。

「でもまぁ、裕太だったら良い…かな」

「ぶふぅっ!」

 盛大に吹いた。

 

「ケホッケホッ」

 そして俺は咳き込む。わざとやってるだろ。

 

「あはは。空頼君をからかうのって楽しいね。あはは」

 

「くっそー!てめぇ○すぞ!」

 俺はテーブルを拭きながら言った。

 

「きゃー!空頼君がケダモノになったーきゃー!」

 そして楽しそうに俺から逃げるようにして外に出ていった。

 

「ったく…それにしてもあいつ、コーヒー淹れるの上手いな。これならブラックでも何杯も飲める。かなり整った顔立ち、その上料理も出来て、あいつはあんな組織に入ってなかったらモテてただろうな」

 そう本人に聞こえてないのを知りながら言った。

 

 そしてもう一口コーヒーを含むと

『全く脈なしって訳じゃないんだね』

「ぶふぅっ!」

 また吹いた。

 

「聞いていたのか」

 

『それはもうバッチリと』

 

「…今度俺が気を失ったら覚悟しろよ」

 そしてまたテーブルを拭くのだった。




 はい!第44話終了



 次回の東方魂愛想は?

「刀の情報を手に入れてきたよ!いざ地霊殿へ!」

 新たな人物登場!

「お姉ちゃん!」「ひゃっ!何こいし」

 そして新たな敵の動きが

「純粋な力だけなら僕を超えている」

 果たして空斬剣を手に入れれるのか!?

 次回、第45話『忍冬 彩は怒ると怖い』



 それでは!

 さようなら
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