東方魂愛想   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 地霊殿にやってきた裕太と彩。

 そこでさとりに空斬剣の話を聞いた。

 そして二人はその空斬剣を手に入れると意気込んだ。



 それではどうぞ!


第46話 予感

side裕太

 

「そ、それで……その刀のある洞窟はどこですか?」

 俺は赤く腫れ上がった頬を擦りながらさとりに聞いた。

 

 何故腫れ上がってるかって?聞かないでくれ……俺が悪いんだ。

 

「そうですね。地上と地底を繋ぐ洞窟がある事は知っていますか?」

 そんなのがあるのか?

 

「はい。知っています。確か強い人喰い妖怪やらが多すぎて現在では使われなくなった洞窟ですよね?普通に間欠泉によって開いた穴がありますし」

 そんな所にあるのか!?急に不安になってきたんですが……

 

 人喰い妖怪って……死に目には幾度(いくど)も会ってきたけどさすがに食べられエンドは嫌だぞ。

 

『変なところで臆病だよね。君って』

 それは自分で重々承知している。

 

 そして心を読めない癖に一丁前に心を読むんじゃねーよ。

 

「そう。そこよ。そこの中の割れてるもう一方の道、そっちにはもっと強い妖怪が居るけどその奥にその刀がある」

 いや、そんな洞窟の奥って見た事あるんですか?その情報って確かなんですか!?

 

 そんな危ない所見たことある人なんて居ないと思うんだが……

 

「なるほど……」

 ご納得しておりますよこの隣のバーカーサーは!

 

「でもこのまま行くのは危険だと思いますよ?」

 

 確かにそうだ。

 

 奴の幹部にただの一撃も与えられない俺が行ったところで足でまといだ。正直、俺が戦える奴らの中で最弱だろう。

 

「そうだね……まずは特訓しておかないとね。とりあえず私の家に戻ろうか」

 

「なぁ、忍冬」

 

「ん?」

 

「嫌な予感がするんだが……」

 そう言うと忍冬は考え始める。

 

「もしかしてあいつが……」

 俺が言うとブツブツと考え出した。

 

 何を言ってるんだろうか?

 

「よし!地上に行ってみようか」

 急にそう言ってきた。

 

 1分前に忍冬の家に戻るって話をしたばかりだろうが……

 

 でもまぁ、地上に行くのは賛成だ。アイツらに会うとめんどくさくなる気がするから気をつけないと行けないが……

 

「んじゃ隠密行動で行ってみることにしよう」

 

 この嫌な予感は忍冬が漠に襲われた時以来だ。

 

 するともしかして奴が?

 


 

 取りあえず忍冬に案内されて間欠泉で開いたという縦穴に来た。

 

「空頼君は飛べたよね?」

 

「ああ、だが長いな」

 

 降りる時は飛び降りて直前に飛べば良いけど、これは飛んでたら時間かかるな。

 

 そうだ!いいことを考えた。

 

「《マイスペース》」

 俺はマイスペースを発動して範囲指定する。

 

 確か冥界から地上に届いた位だから届くと思うんだが……

 

「忍冬。俺に捕まれ」

 そう言うと忍冬は戸惑いながらも俺に掴まった。

 

「行くぞ。《瞬間移動》」

 

 その次の瞬間、俺達は穴の上に居た。

 

「あなたの能力って便利ね」

 

「んなことない。範囲指定が必要だからそれを封じられたらもうおしまいだよ」

 そう言いながらマイスペースを解除する。

 

 それにしてもマイスペースの効果範囲ギリギリだったな。どんだけ深い穴なんだよ。冥界からでももう少し余裕があったぞ。

 

「それにしても……嫌な霊力を感じる」

 

「そうか?俺は何も感じないが……」

 

「私の居たグループのメンバーは悟られないように霊力を抑えられるようにしてるの」

 そうだったのか!?

 

 そう言えば斬と忍冬の時も何も感じなかったな。

 

「それにしてもこの霊力……私より弱い感じがする」

 忍冬よりも弱いのか?なら簡単に勝てる気がするんだが……かく言う俺も勝てたことないけど。

 


 

side妖夢

 

「なかなか裕太さん。帰って来ないな……」

 恐らくもう吸血鬼ハンター問題はもうそろそろ終わった頃なのにまだ帰ってこない。

 

 まぁとりあえず今は料理に集中しよう。

 

「いっ!」

 言ったそばから指を切ってしまった。集中できてない証拠だな。

 

「はぁ……」

 自然とため息が零れてしまう。

 

 他のみんなはと言うと、幽々子様は何も変わらない。京哉さんは何も変わらない修行詰めの生活。歩美ちゃんはちょっと寂しそう。

 

「早く帰ってこないかなー」

 私が無意識にそう呟いた時。

 

「妖夢も恋する乙女ねー」

 横を通り過ぎていく幽々子様の声が聞こえた。

 

「は!?」

 やばい。独り言を聞かれてしまった。

 

「ゆーゆーこーさーまー!違うんです!違うんですよ!」

 と言いながら全速力で追いかけていく。

 

「何が違うのかしら?」

 

「えと……あの……そうです!早く帰ってきて異変解決を手伝ってもらえなきゃ困るんです」

 我ながら見苦しい。

 口実だってのは分かるんだけど、どうして口実なんか言ったのかが分からない。

 

「ふーん。まぁ、良いわ」

 その言葉を聞いてホッとする。

 

「だけど……大丈夫なのかしら?」

 と言ってきた。

 どういう事なんだろう?

 

 その瞬間、焦げたような臭いがどこからともなく漂ってきた。

 

 ってもしかして

「あーっ!焦げるー!」

 と叫びながら台所へ駆け出す。

 

「あらあら」

 


 

数分後

 

「すみません。皆さん」

 

 今、私達の前には料理と他のとは明らかに違う黒くなった魚だったものがあった。

 

「まぁ、たまにはそういう事もあるさ」

 そう言いながら京哉さんは焦げ魚を口に放り込んだ。

 

「んー。確かに焦げて苦くなってはいるが、この焦げた苦味がなかなかアクセントになって……うん。美味しいよ」

 京哉さんはフォローのつもりなのかそんな事を言ってきた。

 でもお陰でだいぶ気持ちは楽になった。京哉さんはカウンセラーとかが向いているかも知れませんね。

 

「うん。京哉さんは焦げたものとか好きですからね。庭でバーベキューしたりするとわざわざ焦がして食べたりしてましたよね。あまり焦げたもの食べすぎるのは体に悪いですよ」

 

「うるせー!俺の好みなんだよ!悪いか!ご飯を釜で炊いた時のお焦げとか滅茶苦茶(めちゃくちゃ)うめーじゃねーか!」

 

「私は京哉さんのことをお兄ちゃんの友人という事で心配してるんですよ!」

 

「何を!歩美ちゃんにもあいつにも心配される義理はない!」

 と思いましたが、フォローではなく本心だった模様です。

 

 さっきサラッとお二人は言っていましたが、わざと焦がして食べるのは止めましょう。

 焦げの部分には発がん物質が含まれているのであまり食べすぎると体に悪いです。

 

「御三方。聞いて頂戴」

 さっきまで黙々と食べていた幽々子様が口を開いた。

 

「つい先程、新しい奴が現れたらしいわ」

 奴ってのは多分異変の奴らなのだろう。

 

 でも夕飯の時間に来るなんて随分早い。

 

「でも行かなきゃいけませんね」

 そう言って私は立ち上がる。

 

「気をつけてね。京哉。妖夢。嫌な予感がするから」

 

「はい。分かりました」

 


 

「さぁ、見せてもらおうか。僕達の作った心の持たない兵器にどれだけ通用するか。路異怒に情なんてもんは期待するなよ」




 はい!第46話終了



 次回の東方魂愛想は?

 ついに対決、新しい敵と裕太。

 その敵の能力とは一体?

 そして

「京哉……お前の願い。聞き届けた。だけどその前にあいつを」

 果たしてどうなるのか!?

 次回、第47話『石の力』



 それでは!

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