それでは前回のあらすじ
人里での石像の噂を聞きつけた裕太と彩は人里に向かう。
そこには様々な人体の石像があった。
そこで一人の女の子から敵の話を聞いて裕太が駆けつける。
そしてそこで新たな敵、ロイドと対峙する。
果たして裕太は京哉の仇を討つことが出来るのか?
それではどうぞ!
side裕太
『「ぶっ飛ばす」』
そして刀を構えて霊力を流し込む。
「お前は倒す。ロイド!」
「オマエモイシ二ナルトイイ」
そうしてオーラをこっちに伸ばしてくる。
しかしそれを瞬間移動で躱す。
「おーにさんこっちら」
あんな声に感情を感じられない奴に聞くかどうかは分からないが煽ってみることにした。
「あれれー?どこ狙ってるんですかね?」
俺はオーラが来たら瞬間移動、そして煽るというのを繰り返していた。
はたから見たら俺はただの性格の悪いやつだ。
『でもそんなことしてても近づけなきゃ意味ないよね』
そう。理華の言う通りだ。
まぁ、無理にでも近づけるが近ければ近いほど石にされやすくなる。それだけは避けなくてはならない。
『気をつけて、極力安全行動で動いて!足、石になってるの忘れてない?』
ああ、忘れてないさ。両足が足先からすね辺りまで石化している。
そしてこの石は意外と脆いみたいだ。さっき飛び降りたら靴の部分が少し欠けてしまった。
もうちょっと当たりが悪かったら足がすねまで丸ごと無くなるところだった。
だからこの走ってる状況もハッキリ言ってリスクでしかない。
ちょっと躓いたら粉々だ。
「ちっ、足首動かせないのは辛い」
助かったのはいいものの足首が動かなくてまともに動けない。
まぁ、近づく策が無いわけじゃない。
多分あのオーラも霊力だ。だからその霊力が無くなるまで逃げ回る。
「だけど厳しいな……」
『ねぇ、あの彩ちゃん?を呼んできた方が良いんじゃない?』
「馬鹿か。あいつとこいつらは敵対してんだ。手組めるわけねぇだろ」
あいつを連れてきたらロイドにも狙われるし、更には妖夢にも狙われる。
「あいつが居ないでどうやって漠を倒すんだよ」
あいつは漠退治の
「ニゲテバカリ、ブザマ」
「悪かったな!無様で」
くっそー。煽りにこっちが負けてんじゃねーか。
「と言うかこいつの霊力バケモンじゃねーか」
あれほどの技となると霊力の消費も激しいはず。なのに一切の衰えを見せないこいつは化け物なんじゃ?
『裕太君……勝てる気がしなくなってきたよ』
残念だが俺もだ。
瞬間移動は結構消費霊力は少ないはずなんだが……こっちの方が少なくなるなんて
「くっそ……負けてたまるかよ……」
無理でも最後の最後まで
そして空符《君と俺との間の空間》を使って自分を守りながら特攻する。
そして俺の壁にオーラがまとわりついて石化させて行く。
「こいつ、霊力すらも石化させるのかよ」
そして石化した部分から壁が崩れ始めて、そこからオーラが入ってきた。
そしてまた掴まれてしまう。
能力が全て切れてしまう。
「君が私には死なれたら困るってのは分かるけど」
急にそんな声が聞こえてきた。
「私も死なれたら困るんだよね」
その声が聞こえた瞬間、横から蹴り飛ばされた。
「狂符《キルグレア》」
するとオーラが消えてしまった。
俺を蹴り飛ばした人物は確実にアイツだ。
「なぜ来た忍冬!来るなって言っただろ」
「私は空頼君に死なれたら困るんだよ」
そこまで言うと忍冬はロイドを見る。
「あいつ、誰?」
「ロイドだ。石を操れる奴」
「なるほど……もしかして」
するとブツブツと呟き始めた。
「オマエ、ダレダ」
「私?私は……コードネーム『狂』」
その名前を聞いた瞬間、妖夢はベンチから立ち上がった。
「本名、忍冬 彩。元チームトワイライト」
「まぁ、とりあえず説明は後にするとしてまずはやるか」
そう言って俺は刀を構え直す。
「戦符《刀化》」
そう言って指を擦り合わせるとシャキンと言う金属の音が聞こえた。
全然鋭いようには見えないけど……あれか?鮫肌見たいな奴か?
サメは一見ツルツルしてるように見えて実はザラザラしているらしい。……触ったことは無いけど
「石化はされないようにね。いつだって助けに入れるわけじゃないんだから」
「分かってるよ。でもさっきので膝まで石化しちゃったからやばいかも」
俺自身はあまり役に立てないかもな。
「はぁ……とりあえずこれ使って」
と何かを投げ渡された。
「これは……ローラースケート?」
こっちにもこんなのあるんだ。
「それで頑張って」
まぁ無いよりはマシだけど……
そして今履いている靴を脱ぐ……
「って靴どうやって脱げばいいんだ?」
そう、靴と足が石化して一体化してしまっているのだ。
無理やり脱ごうとしたら足首から下が無くなってしまう。
その時、視界の端にある物が見えた。
そしてオーラが迫ってきたのでローラースケートをオーラに向かって投げる。
するとローラースケートは石化してしまった。
しかし俺はそれを気にせずあるものの所に瞬間移動してそのある物に乗る。
そして地面を蹴る。
そう。そのあるものとは
「チョコマカと」
ローラースケートとは違って靴のまま乗れる。そう、スケートボードだ。
子供用だから少し小さいけど乗れる分には乗れるから文句はあまり言えない。
本当は膝も使いたいが足が動かせれば何とか動かせる。
「少し借りるぞ」
そう言って石になってしまった子供を見る。
これは絶対に勝たなくちゃいけない。
「なんかスケボーに乗る姿が様になってるように見える」
そう言いながら観戦してる忍冬。いや、戦ってくれよ。
実は昔、結構スケボーはやってたんだ。……だからブランクはあるけど体が覚えてたんだと思う。
そして足を通してスケボーに霊力を送って壁に張り付く。
そしてオーラを避けながら壁を走り抜ける。
「忍冬!」
俺はぼーっとこっちを見てる忍冬の名前を呼ぶ。
「ん?何?」
「戦え!」
俺はスケボーごと忍冬の元へ瞬間移動して頭にチョップする。
「ごめんごめん」
そう言ってロイドに向かって走っていった。
「しっかりしてくれよ」
そう言った次の瞬間、ロイドは蹴り飛ばされていた。そして全身に無数の切り傷が見られる。
「遅いよ?プロジェクト
初めて俺があいつの事を見て本気で感心した瞬間だった。
はい!第48話終了
次回の東方魂愛想は?
忍冬対路異怒。
そして裕太は京哉が倒され、どのような行動に出るのか?
次回、第49話『怒り』
それでは!
さようなら