東方魂愛想   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今日は何の日か知っていますか?そうバレンタインです。

 作者は今日は何も無い日ですがチョコを貰えた人はおめでとうございます?

 え?本音ですか?それは言えないですね〜。



 それでは前回のあらすじ

 路異怒と彩の戦いは決着がつかずに終わる。

 そして彩は漠よりも路異怒の方が力が上だと言う。

 そして京哉が石化され怒った裕太は果たしてどうするのか?



 それではどうぞ!


第50話 思い

side裕太

 

「ふざけないで!!」

 怒声が辺りに響き渡る。

 

 俺はその声のした方を向くとそこには妖夢が居た。

 

 妖夢の怒声を聞くことはあまり無いため、俺は怯んでしまう。

「裕太さんは自分のことをどう思っているかは知りません」

 そしてスーッと飛んできて俺の前まで来る。

「ですが、あなた自身の評価が全てだとは思わないでください」

 そして俺の胸に抱きついてくる妖夢。

 突然の事で頭が真っ白になった。

「もうあなたを不必要と思う人は居ないはずです。少なくとも私は……」

 そして俺の胸に抱きつきながら俺の顔を見てくる。そのため顔が物凄く近くなる。

「裕太さんは優しいです。口調はあまり宜しくないし、言うことは聞かないし……でもあなたは仲間がピンチに陥ったら命を投げ出してでも助ける人です」

 そして思い出しているのか上を向いた。

 

「裕太さんは私があまり食事を取らず修行に明け暮れていた時、おにぎりを作ってくれました。私、とっても嬉しかったんですよ」

 そんなこともあったな。俺も思い出す。

 

 根詰めてそうだから俺は少しでも支えになればいいと思っておにぎりを作った。

 

「そうか……そりゃ良かった」

「裕太さんがあの時来てくれなかったら倒れていた自信すらあります」

 そんな自信を持たないでくれお願いだから。

「でも自分勝手なところは目に余る物がありますね」

 とウィンクしながら揶揄(からか)うように言ってきた。

 

「ですが、それも全て幻想郷を救うため……ですよね?」

 そしてまた俯いて俺の胸に頭を埋めてきた。

 

「でも急に呼び出されたのにも関わらず命をかけるのは凄いと思います。普通は出来ませんよ」

 褒めちぎってくる妖夢。

 

 命をかける……か。昔の俺に伝えたら信じないだろうな。

 

 こっちに来てから俺はおかしくなった。思考もこっちに来てから変わってしまった。

 

 だから俺は来るべきじゃなかったと思っている。

 日陰の者の俺には眩しすぎたんだ。この全てを包み込む楽園(幻想郷)は……。

 

 そんな俺は妖夢の言葉にただ俯くしか出来なかった。

 

「裕太さん。裕太さん自身は自分の事。どう思ってるんですか?」

 俺自身だと?

 

「何故そんなことを」

「裕太さんは誰にも認めてもらえてない的な事を言っていたので言葉では信用しないと思います」

 そう言って俺から数メートル離れる妖夢。

 

「なので行動で示すことにしました」

 そう言って妖夢は微笑んだ。

「行動ってなっ」

 俺が喋ってる間に俺に近づいてきた。

 そして頬に柔らかい感触が

 

 数秒後、俺の頬から柔らかな感触が無くなった。

 

「これで信じてくれますか?」

 

 俺の思考は完全に停止していた。

 

『oh……』

 理華も何故かバグっていた。

 

 俺の頭の中は色々な考えが滅茶苦茶に飛び交っていた。

 そして一つの考えにたどり着いた。

 

 今のってキスって奴だよな?そう考えた瞬間、顔が赤くなっていくのを感じた。

 

「私は自分の事を犠牲にしようとするくらい仲間の事を思って行動するあなたが好きです。でも身を投げようとするところは嫌いですけどね」

 またもや俺の思考は停止した。

 

『裕太君……おーい』

 理華のその声にも反応出来ずに多々呆然と立ち尽くしていた。

 

「空頼君が固まった。こりゃ珍しい」

 それもそのはず。適応力には定評のある俺なのだからそう簡単に固まるなんてことは無いのだ。

 その俺が固まった。それくらい衝撃的な言葉だった。

 

「裕太さん」

 と両手で両肩に触れてきた。

「ひゃい!」

 呼ばれた事でやっと戻ってこれて変な返事をする。

「私、本当に好きなんです。裕太さんの事。本当に」

 とまた同じ事を言ってきた。しかし今度はもう固まらない。

 そして俺はこう返した。

「ダメだ」

 と冷たく。そう言った。

 その瞬間妖夢が崩れ落ちた。

「そう……ですよね。私みたいな人に好かれても困りますよね」

「ごめん」

 そう言って俺は妖夢の横を通って冥界に向かう。

 

『本当に……これで良かったの?』

 

「ああ、これで良いんだ。それに」

 

『それに?』

 

「いや、なんでもない。んじゃとっとと届けますかね!」

 そしてさらに速度を上げて冥界に向かった。

 


 

「久しぶりだなここに来るのも」

 そして面倒臭い階段を飛んで回避して白玉楼に向かう。

 

『裕太君。それが君の選んだ道なら私はもう何も言わない。だけど本当に後悔しないんだよね?』

 

「うるせーよ!さっきから!俺がいいと言ってるんだ!」

 執拗(しつこ)いぞこいつ。

 

 俺が飛んでいる間もこうやって言ってきていたんだ。

 

『それにの先を話してくれないとまだまだ言うよ』

 なんて面倒臭いやつなんだ!俺がなんでもないって言ってんだからスルーしろよ。

 

「はぁ……。それに……妖夢と俺とじゃ釣り合わないしな」

 言った。

 

 誤魔化した部分を言った。

 

「俺は自慢じゃないが、俺が元きた世界では不良のレッテルを貼られていた。対して妖夢は容姿端麗、家事万能の完璧美少女。な?釣り合わないだろ?」

 そう言って白玉楼へどんどん向かっていく。

 

 これでいいんだ。妖夢の為にもこれが一番なんだ。

 

「ただ今戻りました」

 白玉楼の扉を開けて中に入る。

 

 入ると直ぐに歩美と幽々子が出てきた。

「おかえり!おに……いちゃん」

 歩美は絶句した。

 

 だって俺の足が一部石化してしまっていて、更には京哉は完全に石になってしまっているからだ。

 

「京哉を頼みます。壊さないであげてください。俺の大切な親友ですので」

 と幽々子に手渡す。

 

 そして直ぐに踵を返して元来た道を戻ろうとする。

 

「どこに行くの」

 幽々子が聞いてきたため俺は笑顔で言った。

 

「ケリを付けてきますよ。この異変に」

 そして瞬間移動で忍冬の所に戻る。

 

 そう。これが一番いいのだ。

 

 俺は不良。妖夢は完璧。釣り合うわけなんかない。

 

「妖夢。お前の勇気、思いに免じてさよならは言わないでおくぜ」




 はい!第50話終了

 遂に妖夢が裕太に告白しましたね。

 しかしばっさりと断りました。でもそれは妖夢のことを考えてのことだったんですね。

 果たしてこれからどうなるのか?



 次回の東方魂愛想は?

 忍冬の家に帰る2人。

 そして理華からあと一つ潜在能力が開けられることを知る。

 そして忍冬の才能。

 次回、第51話『Death or Dieならexistを選ぼうかな?』



 それでは!

 さよなら
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