東方魂愛想   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 春分の日ですね。そうです。今日も投稿していきます!



 それでは前回のあらすじ

 裕太対薬。

 トワイライト1の策士の罠に嵌る裕太。

 しかし最後はその罠を逆手にとって撃退に成功した。



 それではどうぞ!


第56話 空斬剣

side彩

 

 空頼君が薬を倒してくれた。

 

 後は私が路異怒を倒すだけ……なんだけど、足枷を付けられてしまって上手く動けなくなってしまっている。

 

 そのため、動きが遅い路異怒の攻撃を避けるのが精一杯だ。

 

 しかも路異怒は流石に固い。この鎌が効かない敵が居るとは思わなかった。

 

 そしてオーラが飛んでくる。それを私はキルグレアで弾き返す。

「路異怒。君、強いね。普段どんな訓練しているの?」

 

「シテイナイ」

 してないでこの強さか……

 

 流石人造人間。能力もチートならば力もチートって……何そのキャラ。

「でも空頼君が頑張ったから私も頑張っちゃうよ!」

 そう言って鎌を構え直す。

 

 奴の体からは血が出ない。だからパワーアップできない。つまり私にとっては相性が悪いってことだ。

 

「オマエはツヨイがオレにはカテナイ」

 そして歩こうとすると足が動かなかった。

 

 見てみると足はオーラに掴まれていた。

 

 石化はしていないけど動けなくなっている。

 

「セキカはデキナイけどアシドメはデキル」

 

 非常にまずい事態だ。動けなければまともにやつの攻撃を受けてしまう。

 いつもならダメージを最小限に抑えられるように行動できるけどこの状態じゃ諸にダメージを食らう。

 それじゃなんぼ体力があっても足りない。

 

「サァ、サイゴだ」

 そう言って殴りかかってくる路異怒。

 

 その時、誰かの手が路異怒の拳を止めた。

 

 その手は下から伸びていた。

 

 見てみるとその手は空頼君の手だった。

「空頼君!?」

 呼びかけても返事しない。気を失っている。

 

 そして今の一撃で空頼君の手は骨折してしまっていた。

 

 気絶しても尚、私の事を守ったとでも言うのか?

「空頼君……」

 

 そして空頼君の言葉を思い出す。

『今は仲間だ。なら助けるだろ?』

 気を失ってまでまでそれを有言実行するなんて……

 

 何だかあの子が惚れた理由がわかった気がする。

「分かったよ。君の思いに答える為にも私は戦うよ」

 そう言って路異怒をもう一度見る。

 

 路異怒は一切動じていなかった。人造人間だからだろうか?余計な感情を取り払ってしまったのだろうか?

 一切表情が変化しない。

 

「オマエはオレよりヨワイ」

 

「それはどうかな?」

 そう言ってキルグレアで路異怒を切り刻むものの動じずオーラを出し続ける。

 

 だけど私が狙ったのは路異怒では無い。天井だ!

「ナ、ナンダト」

 すると岩が降ってくる。

 

 その岩を殴って壊すものの、そっちに集中しすぎてオーラが消えてしまった。

 その一瞬を私は見逃さなかった。

 

「狂符《重い愛の一撃》」

 そう言って私は鎌に霊力を流し込む。

 

「ねぇ。シンデ?」

 そう言って連続で斬付ける。

「アハハ。アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

 斬れはしないけど物理ダメージとしてちゃんと入っている見たいだ。

 

 そしてよろめいた所を私は蹴る。

 すると呆気なくその場に仰向けで倒れる路異怒。

 

 そこで私は馬乗りになって鎌を投げ捨てる。

 

 そして刀化をして路異怒の首にパンチを御見舞する。

 

 しかしやはり固い。中々私の刀化でも倒せない。

 でも私は力を込めるのを辞めない。何故なら徐々に金属にヒビが入る時のミシミシって言う音が聞こえてきているからである。

「きぃぃれぇぇろぉぉっ!」

 そして1回腕を持ち上げてから思いっきり拳を振り下ろした。

 

 すると路異怒の首と体が斬り離れた。 

 首と体を切り離されて生きていられる生物がいる訳が無い。

 やっと倒した!

 

 そう思って立ち上がって後ろを振り返って歩こうとすると誰かに掴まれた。

 見てみると

「え?きゃぁぁぁっ!」

 首無しで路異怒が動いていた。

 

 その直後、急に路異怒の背後から刀を振り下ろされて真っ二つになって倒れた。

 そして動けなくなってしまった。

 


 

 路異怒が倒れる10分前

 

side裕太

 

 またここか……

 

「やっほー。裕太君」

 と手を振ってくる理華。その理華の頭に拳骨を落とす。

 

「いったぁーい!なにすんのさ!」

 

「いつぞやの恨みだ」

 やっとここに来れた。だから殴っただけだ。

「君って、意外と根に持つタイプなんだね」

 

 そしてその場に座り込んで考える。

 理華には急にどうした?と思われているみたいだが俺としては一刻を争うんだ。

「さっき俺は最後の力を振り絞ってロイドの攻撃を防ごうとしたんだが直前で気を失ったからさ……どうなった?」

 と聞いたら満面の笑みでこう答えてくれた。

「うん。君は気を失いながらもあのロイドの攻撃を手で受け止めてたよ。その代わり手が骨折したけどね」

 手の一本や2本くらい安いものだ。

 

「しかし、ここまで出血して死なないって……化け物?」

 実は血液を死なない程度にコントロールしていたんだ。

 空間を操って血管から血管へ血を瞬間移動させて血液循環に支障が出ないようにしている。

 

 でも今は意識がないから知らないけど……

「でも、嫌な予感がすんだよな……そうだ!」

 あることを思いついた。

 

「理華。俺を強制的に目覚めさせられないか?」

 そう聞くと理華は「できる」といった。

「でもそれをやると五分後に全ての骨が粉々に砕けるくらいの衝撃が走るよ。ちなみに五分間の間は骨折は治るから」

 説明してくれた。

 

 だが、仲間を守れるなら……大切な人のためになるのなら、骨をバラバラにされるくらい。苦でもねぇ。

「頼む」

 そう言った瞬間、俺の意識は先程の洞窟へ引き戻された。

 


 

 足を動かす。確かに骨折は治ってるみたいだ。手も

 

 だがやはり左腕はそこに無かった。

 まぁ、腕の一本位お安い御用だ。

 

 そして俺は刀の元へ向う。

『忍冬ちゃんを助けるんじゃなかったの?』

 

「助けに行ったところで丸腰の俺は何の役にも立たない。だからこれを抜く!」

 そして柄を握って引き抜こうとするが固すぎる。もち上がんない。

 

 どうしてだよ。なんで抜けねぇんだ。

 片腕だと力が足りねぇのか?

『後4分!』

 抜けてくれ!頼むから!

『後3分!』

 俺の思いが届くなら頼む。

『後2分!』

 お願いだ。

 

 その時、声が聞こえてきた。

 

─────何故我が力を欲す。

 

 仲間を救うため。

 

─────なら何故貴様は仲間を救う。

 

 それは……

 

─────それは所詮、自己満足でしかない

 

 違う!今の問いにはハッキリとそう答えられる。

 

 確かに俺は自己満足なのもあるのかもしれない。だけど救いたい人、ずっと守って行きたい人ってのが居るんだ。

 

 だから俺は君の力が欲しい。

 

 その為には命すら捨てる覚悟だ。

 

─────…………貴様の覚悟は本物のようだな。

 

─────分かった。貴様に力を授けよう

 

 その声が聞こえた瞬間、刀の刀身が光りだした。

 

「こい!空斬剣!」

 そう言いながら引っ張ると右手の甲に魔法陣が出現して光り始めた。

 そして簡単に抜けた。

 

『後10秒!』

 そして理華はカウントダウンをし始めた。

 

 忍冬を見ると頭の無いロイドに襲われていた。

 

 間に合えと願いながら刀を構えて振り下ろす。

 同時に理華の『0』と言う声が聞こえてきた。

 

 そしてロイドを真っ二つに斬った直後俺はその場に倒れ込んだ。

 再び気を失う前に見た最後の景色は忍冬が驚いて駆け寄ってくる姿だった。




 はい!第56話終了

 今回で第三部終了!

 と言うわけで次回から第四部が始まります。

 最後の部の予定ではあります。

 そして午後7時には恒例の第三部設定集を投稿します!

 気になる方はどうぞ!

 それでは!

 さようなら
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