東方魂愛想   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回、裕太が連れてこられた理由が分かりますよ!

 最近執筆する気が全然沸かない…

 それではどうぞ!


第6話 理由

side裕太

 

 俺は妖夢と幽々子に案内され廊下を歩いていく。

 

 やはり冥界なだけあり、至るところで亡霊を見かける。

 

 よくよく見ると可愛いし、プニッとしてそうだよな。

 

 でもやはり人間の魂なんだな。試しに睨んでみんと怯えて逃げていくようすが見られた。恐らく人間の意識もそこにあるんだろう。

 

 妖夢の横にも同じようなのがあるんだよな。丸くてプニッとしてそうかのが。

 

 半霊と言っていたな。妖夢の体の一部なんだっけ。半人半霊か…

 

 そんなことを考えながら着いていくと急に妖夢と幽々子が立ち止まる。

 

「裕太さん。着きました。その部屋のテーブルを囲って座って待ってて下さい」

 

 と言われた。

 

 もう着いたのか…以外と考え事していると時間が短く感じられるものだ。

 

「ごっはん、ごっはん」

 

 と、幽々子はノリノリらしい。

 

 と言うか俺は亡霊が飯を食ったり、腹を空かせる方が驚きなんだが?

 

 でもこんなに幽々子が嬉しそうにする飯か…ちょっと楽しみである。

 

 

 数分後

 

 妖夢が大量に料理をお盆に乗せて更に台車までも使って持ってきて扉を開いた。

 

 俺はそのあまりの量に面を食らった。

 

 なぜなら俺ら3人だけだと言うのに20人前はありそうな量だったからだ。

 

 誰かの誕生日だとかお祝いだとしてもこの人数でこの量は無いだろ…

 

 ローストチキンにローストビーフ、パスタ系に色々。言うのも疲れるくらいの品数だ。

 

 妖夢の手が滑って作りすぎたとか?手が滑ってもこんなに作りすぎねーわ!!

 

 とすると、他の亡霊にも食べさせるとか?いやいや、それだと足りねーよ。亡霊、何匹居ると思ってんだ。            ↑

          裕太にとってはペット感覚

 

 だとすると何か意味が?

 

 分からん。この俺に分析出来ないことがあるなんて…

 

 だから俺は素直に聞いてみることにした。

 

「妖夢…この料理の量はいったい?」

 

 すると、「ああ~…」と言った感じで苦笑いを浮かべた。

 

「始めてみた人は大抵同じ反応ですよ。料理の量の配分としては私達1割、幽々子さま9割です」

 

「なっ!」

 

 俺は唖然とした。

 

 そして俺は錆び付いたロボット見たいにギギギギとゆっくり幽々子を見る。

 

 あの体型のどこにこんなに入るんだ?一見スラッとしている。

 

 あれか?もしかして、亡霊だから太らない~的なノリか?

 

 まぁ、だからと言って亡霊にはなりたくないがな。

 

「妖夢の料理は美味しいのよ!」

 

 と、嬉しそうな声のトーンで言った。

 

 相当美味しいんだろうな。

 

 そして、妖夢は一つ一つテーブルの上に料理を並べる。

 

 改めてみてもすごい量だ。

 

 かなり大きめのテーブルにも乗りきらず台車に何品か残っている。

 

 す、すげぇ…この料理の殆どを幽々子が食べんのか…恐ろしいな…

 

 そして妖夢もテーブルの前に座った。

 

 そして妖夢は「ふぅ…」と、一息付く。

 

 そりゃこの量を一人で作ってんだから疲れるのも無理はない。

 

「それでは食べましょう」

 

 と、妖夢が言うと幽々子と妖夢は手を合わせた。

 

 つられて俺も手を合わせる。

 

 そして

 

「「頂きます」」「え、え、い、頂きます」

 

 俺はワンテンポ遅れてから頂きますと言った。

 

 その瞬間、俺は目を疑った。

 

 何せ、幽々子が食べるスピードは丸でピンクの丸いあいつみたいだったから。

 

 もうね…ヤバイね。

 

 俺が固まっていると横で妖夢が肩を指でつついてきた。

 

 それにより俺は意識をこちら側に戻すことに成功する。

 

「この世界に住むとこれは慣れますから…気にしないで食べましょう」

 

 と、本人は笑顔のつもりかもしれないが明らかに顔がひきつっている妖夢

 

 俺は「そうだな」とだけ返し、料理に目を向ける。

 

 幽々子の話ではすべて妖夢が作ってるらしいが、味はどうだろう?正直、美味しいと言われて少し楽しみだ。

 

 と、俺は料理に手を伸ばし、自分の小皿に盛る。

 

 いい臭いがしてきて食欲が増す。

 

 そして俺は小皿に盛った料理を一口食べる。

 

 その瞬間、俺の脳内に電流が走ったような衝撃が走った。

 

 うまい…うますぎる。と言うか現世では高校行くために一人暮らしをしていて、ろくなもん食べてなかったからだろうか?ここに来て食欲がその反動で更に増す。

 

 涙が出てきた。

 

 毎日コンビニ弁当だった俺からしたら願ってもない幸運だ。神様、仏様、紫様!

 

 ここに来て初めてのこちらでの幸運なんじゃないか?

 

「ど、どうですか?」

 

 と、俺を心配そうに見つめてくる妖夢

 

「ああ、うまい…すごく」

 

 と、俺が言うと「よ、良かった~」と嬉しそうに言う妖夢

 

「心配しましたよ。料理を食べたと思ったら固まって、驚いたと思ったら頬を緩ませるんですから」

 

 ああ、それは怖い…そんなのただの変質者じゃねーか。

 

 と言うか俺、こっちに来てから大部緩んでんな…髪色で差別されないからだろうな。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 俺達は飯を食べ終わって食後のお茶を飲んでいた。

 

「さて、そろそろ言うわね」

 

 と、例の本題を遂に話し出す幽々子

 

「実はね。今、この幻想郷はある危機に面しているのよ」

 

 危機?

 

 客観的に見れば平和そのものなんだが?

 

「辻斬りよ」

 

 辻斬り?昔の日本見たいな感じで刀で無差別に斬ってるのか。

 

「でも、犯人を捕まえるのに、俺は必要無いじゃないですか?」

 

 俺がそう言うと幽々子は目を細めて低い声で言った。

 

「そうね。それだけ(・・)ならね」

 

 だけなら?

 

 もしかして他にもまだ何か?

 

「そいつに斬られたら体を何かに乗っ取られた様に凶暴化したり、少し力のある人が斬られたら数日後にその人くらいの力を持った理性のない妖怪が現れるのよ」

 

 なにそれ、怖い。

 

 乗っ取られるとか…普通に恐怖じゃね?

 

「だからあなたにはそれを解決するお手伝いをしてほしいんです」

 

 と、妖夢がテーブルを拭きながら言ってきた。

 

 正直、俺にそんな力があるとは思えない…だけど、俺をここに呼んだと言うことは少なくとも無駄な行為ではないはず。

 

 適当に呼んだと言うのなら別だが…

 

「俺に…やれる力がありますかね」

 

「紫が選んだ人物だもの。賭ける価値は十分にあるわ」

 

 紫って言うやつも相当な信頼感があるんだな。

 

 こっちの人間とその他の種族なら信じてみる価値はありそうだな。

 

「よし。俺も協力する」

 

 そう言うと幽々子は「ありがとう~!」と言って笑顔になった。

 

 そして手を差し出され俺も手を差し出し、握手する。

 

 さあ、どこまで出来るかわからないがやれるだけやってみよう。




 はい!第6話終了

 まさか、幻想郷にこんな危機が迫っていたなんて

 と言うかここに来た目的は刀なのに全然出てこないと言う…

 なんか幻想郷で戦うといったら刀のイメージが

 それでは!

 さようなら

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