それでは前回のあらすじ
ついに退院した裕太。
彩にからかい半分で白玉楼に来ないかと提案する、
そして白玉楼についた裕太は妖夢に事情を説明して空斬剣をみせる。
そして空斬剣には能力があると話しを聞いて裕太は空斬剣を試すために庭で修行するのだった。
それではどうぞ!
side裕太
俺は以前居た時のように刀を振っていた。
ただ一つ違うとすればそれは刀の違いであろう。
幽斬剣は部屋に飾ってきた。
幽斬剣が折れても俺は戦わなくてはいけない。妖夢達を守るために……
その一心で俺は修行を続ける。
「空頼君。頑張ってるね」
後ろから忍冬が声を掛けてきた。
しかし来たのは分かっていたため驚きはしない。
「どうした。忍冬」
「ん?あー。とりあえず皆に認めてもらえたと報告だけ」
あの幽々子が忍冬を認めたか……。自分で言っておいて正直驚いた。
あの殺人鬼を幽々子みたいな人が認めるとはね。
「んま。とりあえず、後はチームトワイライトに他に敵は居ないのか?」
まぁ他に敵が居たとしても斬るだけだけどな。
「確か後二人くらい居たと思うよ」
二人か……。
強い奴らだとしたらいっぺんに来られると厄介だな。
「一人はコードネーム『
なるほど……厄と言うわけか。これは何が起こるか分からないだけに怖い敵だな。用心しなくては
「そしてもう一人がコードネーム『
これもまた厄介な能力だな。
こっちも何が起こるか分からないという意味では怖いところはある。
厄と賭か……。しかも片方の能力はほとんど分からないからどう対策を立てたものか……。
「そしてその上にいるのが件の私達にとってのラスボス。コードネーム『漠』。こいつは力は路異怒程は無いけどその分、能力でカバーするタイプ。能力は『砂を操る程度の能力』。砂を操るだけじゃなく彼自身が砂になることが出来る最強の能力」
砂となって散り散りになるのか。なら話は早い。
「俺が砂になる前に凍らせて砂になれないようにしてやるよ」
俺が自信満々に言うと忍冬は不安そうな表情になった。
「大丈夫かな?」
確かに女郎蜘蛛の時は逃げられたけど大丈夫だろう。
「ちなみに私の能力名は『肉体を鋭くさせる程度の能力』だよ」
聞いてないのに言ってくるやつ。偶に居るよね。俺は現在進行形で会っているぞ。
「そうか」
とりあえず適当な返事をしていく。
『ちなみに私の能力名は『潜在能力を解放する程度の能力』だよ』
聞いてないのに言ってくる(ry
まずは厄の対策。
厄は恐らく不運の事だろう。体調を崩したのは不運。突風が吹いたのも不運だと考えれば全てが繋がる。
その不運をどうやって乗り越えるかだが……。あれ?どうやって対策すればいいんだ?そもそもとして食らったことの無い能力をどうやって対策しろと言うんだよ。
「ちなみに強さ的には総合すると厄と賭は同じくらいの強さらしいよ」
そう言われても二人とも知らないんだからどれぐらい強いのかがいまいちよく分からん。
「まぁ、二人ともすっごく強いって話だから修行あるのみだよね」
まぁ、今それをしていたんだけどな。
でも結構トワイライトのメンバーを減らすことに成功したな。
斬は忍冬が狂の頃に殺して、忍冬はトワイライトを抜けて、路異怒と薬は俺と忍冬で倒した。
全七人の内四人も減らしたぞ。
待ってろよ漠。必ずお前の首を狩ってやるからな!
side三人称
とある建物の廊下にてある少女がぐるぐる飴を舐めながら歩いていた。
「やぁあいちゃん。奇遇だね〜こんな所で」
「なに?ロリコンギャンブル中毒者」
「酷い中傷だね〜。僕はちょっと賭け始めると止まらなくなったり、小さい女の子が好きなだけさー。そう!君みたいにね」
それを世間はロリコンギャンブル中毒者と言う。
「変態。近寄らないで。それとトワイライトの掟、コードネームで呼び合う」
興味なさげにだるそうな口調で言う少女。
「分かったよ。悪かったね"厄"ちゃん」
「それとその口調気持ち悪い。だから変態なんだよ。弟も変態だけどあんたも大概だよね」
「うーん。その罵られる感じ最高だね。罵ってくる人はこのチームで君だけだから興奮しちゃうねハァハァ」
頬を染めて息を荒くする男。正直、小さい子には見せられない絵面である。
「だから変態なんだよ。変態変態」
「あー!最高!もっと僕を罵って!」
「そうだったね。あんたは罵ったら更に興奮するタイプだったね」
そしてぐるぐる飴に霊力を送る少女。
するとぐるぐる飴が光り、オーラを出し始めた。
「ん?やる気かい?興奮しちゃうねぇ〜」
そこに呆れながら一人の男がやってきた。
「厄、賭……。二人とも仲間なんだから少し仲良く出来ないか?」
そして男は1枚ずつ2人に手渡す。
「依頼?」
「ん?この場所ってついこの間、
「はぁ……コードネームって言っても君は聞かないもんな……」
この男は既に変態男に着いては諦めているようだ。
「よく分かってるじゃないですか
開き直っているこの男はダメ男だと周りにいた二人は思った。
「まぁ、君の弟は倒されたよ。その作品も同様にね。だから次は君らに行ってもらおうと」
「ん?僕の弟が?彼は強いと思うんだけどな……まぁいいけど」
「ん。分かった。行くよ変態」
「あー!もっと罵ってぇっ!」
少女は男の耳を引っ張って連れて行く。
「はぁ……心配だなぁ」
side京哉
「俺が……裕太の事を恨んでいるだと?」
俺は驚きの言葉を聞いて聞き返す。
俺は裕太の事なんか恨んじゃいない。むしろ親友を守れて誇らしいくらいだ。
その俺が……親友を恨んでいるだと?
ふざけるな
「そうさ。お前は、アイツなんか居なければ俺がこんな風になることも無かったそう思っているだろう」
「黙れ!俺はそんなこと思ってなんか!」
俺は声を張り上げるも奴は不敵な笑いを浮かべて余裕の表情だ。
「思ってるんだよ。心の奥底では……な」
俺はそんなこと絶対に思っていない。
「おい」
「なんだい?」
「勝負だ俺!勝った方が本当の感情だ!」
「まぁ、俺と俺は元々戦わなくちゃいけないんだ。お前が勝てば石化は戻る。だが、負ければ……永遠に解けない」
俺が俺に勝負を申し込んだ事で戦いが始まった。
はい!第60話終了
次回の東方魂愛想は?
人里に買い物に来た裕太の前に現れたのは?
「勝負しましょう。このトランプで!」
トランプ勝負?
そして京哉の戦いが始まる。
次回、第61話『ゲーム』
それでは!
さようなら
今出てきている敵で一番好きなのは?
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斬
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狂(忍冬彩)
-
灰(路異怒)
-
薬
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漠