同日投稿…
今回はそこまで大きな進展と言う進展はありません。
それではどうぞ!
side裕太
「乗っ取り…妖怪…」
俺は妖夢と幽々子と別れたあと、俺用に用意された部屋でこう呟きながら考えていた。
俺じゃ力不足ではないか?俺にそんなこと出来るのか?俺にそれだけ託すほどの何かがあるのか?これらを考えると夜も眠れなくなりそうだ。
「あーもう!考えても仕方ねぇ!目先のここでの暮らしを心配しよう」
ここでの住み家はここ、白玉楼で大丈夫だろう。幽々子と妖夢にもここで住めって言われたし
あとは、衣類だな。俺の普段着等はあっちの自室のタンスに入ってるから、衣類をなんとかしないといけないな。いつまで経っても制服って訳にはいかないし、今度、服屋まで案内してもらおうか。
あと、圧倒的に金が無い…たぶんこっちではあっちの通貨など通用しないだろうし…困ったものだな…
そんなことを考えていると急に目の前が裂けて、紫が現れた。
「上半身女…」
俺がそう呟くと、どこからか紫はハリセンを取り出して俺の頭を叩いた。
「私は紫って名前があるのよ。八雲 紫よ!」
と、突っ込まれてしまった。
って言うか紫はこの俺に何のようだよ…
「最低限の必要な物は持ってきたわよ」
紫がそう言ってから俺は周りを見渡す。
「んなっ!」
すると、なんと言うことでしょう…ついさっきまで何もなかったスペースにタンスが置いてあるでは無いですか…これぞ
って、えぇっ!
この人こんなにでかいものを持ってきちゃったよ!人間とかなら分かるけど、分かりたくないけど分かるけど、これ、かなりでかくて重いんだぜ?これを持ってくるってすごくね?
俺は思わず二度見してしまった。
「これで衣服の心配は要らないわね。あとはお金ね」
と、次はお金の話題に移った。
「所持金を渡してくれれば換金するわ」
外の世界だと詐欺の臭いがする台詞だ。
だが、妖夢と幽々子に信頼されているからそこは安心して良さそうだ。
と、俺はなんの躊躇もなく所持金すべてを紫に渡した。
すると、この世界の通貨と思わしき物を渡してきた。
一応バイトもしていたからそこそこお金はあるから買い物には当分困らないだろう。
あれ?俺の悩みがすべて紫が居ることによって解決されてしまった。
「こんなところかしらね。じゃあ私は戻るわね」
そう言って紫は裂け目からまた帰っていった。
結局のところ、紫は俺にこんなことをして何がしたいんだ?
正直分からん。
とりあえず着替えよう。いつまでも制服だと窮屈で仕方ない。
そしてとりあえず普段着を着てみた。
よし、完璧だ。
黒色のチャック無しのパーカー、下は灰色のジーンズだ。
やっぱりこれが一番しっくり来る。
あとは、問題なのが紫が言っていた刀だな。刀以外、選ばせる気無かったし、そこのところどうなんだろう?
そして俺は布団の上に寝る。
とりあえず、辻斬りって奴を捕まえるのの協力をすればいいんだよな。
とにかく今日は色々有りすぎて疲れた。
今日は早く寝よう…
そしてまぶたを閉じて数分後、俺は深い眠りに落ちた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
朝
「朝…か」
俺はまぶたを介して届いた光によって意識が覚醒した。
そして俺は思いっきり伸びをする。
そして俺は部屋から出て、廊下を歩く。
俺はこの光景を見て現実なんだ…としみじみと感じた。
そして廊下を歩いていると突然横の扉が開いた。
「あ…裕太…さん…おはよう…ございます」
昨日はあんなにしっかりしていたのに…朝に弱いのかまだ半分寝てるんじゃないかと思えるような妖夢が出てきた。
朝と昨日のギャップがすごい。
でもさ、ポワポワしていて目を擦ってる妖夢って可愛くね?
と、漸くして妖夢は意識が覚醒した様で改めて「おはようございます。裕太さん」と言ってきた。
やっぱり覚醒したらしっかりしてるんだな。俺としてはさっきの妖夢をずっと見ていたくてちょっと残念だが、仕方ない。
と、妖夢は厨房に向かって歩いていった。
「手伝うよ!」
そう言って俺は妖夢に着いていく。
「手伝わなくても良いですから」
と、俺は断られる。しかし、これくらいのことで諦める空頼さんじゃないぜ。
だってあれだけの量は一人ではきつそうに感じたから。
「でも俺、結構料理出来るんだぜ。面倒で普段やらないだけで」
と、俺は料理出来ますよアピールをする。
「はぁ…分かりました。好きにしてください」
と、漸くこのようなやり取りをしてから妖夢が折れた。
俺は心の中でガッツポーズを繰り出す。
俺の華麗な話術(笑)でなんとか乗りきってやったぜ!
そして俺は妖夢に許可をもらったため、冷蔵庫の中身を見てから作れそうなものを判断して作り始めた。
横では妖夢も調理にかかっていた。
こんこんこん。とリズミカルにまな板を叩く音が響く。
「ふんふんふーん♪」
と、妖夢は鼻唄を歌いながら料理をしている。
華麗な手さばきだ。
そう言えば刀も持ってたけどそれと似たような感覚なのかな?
すると、もう一品目が出来上がった。
早い…手際が良すぎる。
と、ここらで自分の料理に取りかかるべく、俺は視線を手元に戻す。
「そんじゃ、妖夢に負けないような豪華な料理を作ってやるぜ!」
はい!第7話終了
今回、私服を手に入れて、普段着が確定した裕太。
裕太をこれからどんな試練が待ち受けているのか、誰もまだ、知るよしもない(それっぽく言いたかっただけ)
それでは!
さようなら