東方魂愛想   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 最近、あまり一話当たり、あまり進展が無いように感じる今日この頃。

 こん彼はペースはかなり落ちてますが更新はしますよ。はい。

 それではどうぞ!


第8話 鍛練

side裕太

 

 あのあと俺と妖夢は朝飯を作っていたが、俺はあることに気がついた。

 

 俺は朝飯でよく出るような軽めのを作ったりしていたんだが、妖夢は幽々子の好みに合わせてかかなり重いものを作っている。正直、朝からあれは胃もたれする気しかしない。

 

 それは妖夢も同じだろう。まぁ、あのピンクの悪魔並みの食欲を誇る幽々子なら余裕で平らげるのだろう。

 

 朝からあれは気の毒だ。

 

 そんなことを考えながら作っていると料理が完成した。

 

 俺と妖夢はその完成した料理をお盆に乗せ、更に台車も使って運び出す。

 

 今朝は起きて早々、結構な重労働をやったような…まぁ、望んでやったことなんだけど。

 

 そして俺は台車を押しながら幽々子が待っているであろう部屋の扉を開く。

 

 すると、やはり中で待っていた幽々子がこちらを見る。

 

 そしたらなぜか口元を扇子で隠してふふっと笑ってから昨日と同じ幽々子に戻った。

 

 あの笑いには何が隠されているんだ?

 

 でも、まぁ良いか。と思い、俺は料理をテーブルに並べる。相変わらずの量でテーブルには当然乗りきらない。

 

 そして俺と妖夢は昨日と同じ場所に座る。かと思いきや妖夢は座らずにどこかに行ってしまった。

 

 しかし幽々子はそんなこと気にせずに「さぁ、食べましょ」と言ってきた。

 

 だから俺は今は取り合えず料理を食べることにした。

 

「幽々子。妖夢っていつも朝飯の時はどこかに行くのか?」

 

「そうね。朝食は妖夢は居なくて私、一人の事が多いわね」

 

 俺の率直な問いに対して幽々子が肯定した。つまりは毎朝の日課って事だ。

 

 俺はその日課がどんなのかとても気になった。

 

 だけどそれが着いていっても良いものなのかも分かんないしな…こう言うのはそっとしといた方が良いのかな…?

 

 そう考えながらゆっくりと料理を一口、一口、口に運ぶ。

 

 幽々子は俺より早いものの、昨日の晩よりは遅いスピードで食べていた。しかし、確実にかなりの量を食べている。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 俺達は食べ終わり、食器を洗ったあと、俺は自分の部屋に戻り、仰向けで寝転がっていた。

 

「刀…かぁ。扱ったこと無いけど行けるかなぁ…そもそもとして竹刀ですら握ったこと無いし」

 

 俺の心配はそこだった。やはり安くはない受け合いをしたが、刀を持ったことの無い俺が持ったところで足手まといになるんじゃないか?

 

 その時

 

「はぁっ!たぁっ!やぁっ!」

 

 と、外から声が聞こえてきた。

 

 なんの声だ?

 

 と思い俺は障子を開けて外の様子を確認することにした。

 

 その時、俺の視界に飛び込んできたのは妖夢が刀を握り、素振りをしている後ろ姿だった。

 

 俺は息を飲んだ。

 

 なぜなら妖夢のその綺麗な太刀筋に見とれてしまったからだ。

 

 よほど集中しているのだろう。こちらの気配に気がつく様子も無い。これで敵が来てたらどうすんだよ。

 

 たぶん妖夢は朝飯も食わずに素振りをしていたんだよな…

 

 俺はそう思って厨房に向かった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 数分後

 

 俺は厨房から出て、妖夢の元へ向かう。

 

 そして

 

「妖夢!」

 

 と、呼び掛けると直ぐにこちらに気がついたようだ。

 

「裕太さん?なんでしょうか?」

 

 と、首を傾げる妖夢。正直、可愛い。じゃなくて

 

「ほらよ」

 

 そして俺はアルミニウム箔に包まれた『それ』を投げ渡す。

 

 すると、きっちり妖夢の胸の前で妖夢はキャッチした。

 

 そして妖夢は不思議そうにそのアルミニウム箔を取っていく。

 

「あっ…」

 

「そろそろ休憩したらどうだ?」

 

 アルミニウム箔の中から出てきたのは先程俺が厨房で作ってきた梅おにぎりだった。

 

 鍛練のあとは塩分が欲しいかなと、思って梅にしてみたんだがどうだろうな。

 

 すると、そのおにぎりを見て妖夢は「ありがとうございます」

 

 と言って縁側に座る。

 

 それにつられて俺も横に座る。

 

「それでは頂きますね」

 

「ああ、まだ食いたかったらあるから遠慮せずにってここの食材だから遠慮もなにもねーか。ははは」

 

 と、俺は笑う。

 

 妖夢も俺につられたように少しふふっと笑ったあと、おにぎりに目を向けておにぎりを一口食べた。

 

「美味しいですね。やっぱり運動したあとのご飯は美味しいです」

 

 と、優しく微笑みながら言った。

 

 良かった。おきに召してもらえたようだ。もし、「あなたの作ったおにぎりなんて食べたくありません」なんて言われたらショックで立ち直れないところだった。

 

 

 そしてゆっくりだけどもおにぎりを食べ終えた妖夢は刀を持って立ち上がった。

 

 そして妖夢は「ありがとうございました」とだけ言って縁側から離れていった。

 

 さて、残ったおにぎりは勿体ないから幽々子にあげるとして、俺はこれから何しよっかな…

 

 そう考えていると

 

「裕太。あなたもこれからあんな風に刀を振るのよ」

 

 と、隣から声がした。

 

 幽々子と微妙に違うので直ぐにわかった。

 

「紫か」

 

「そうよ。そう言えば、裕太。あなた自身が使う刀を見たことがある?」

 

 と、聞かれた。

 

 俺は当然見ていないわけだが、どんな刀か結構興味がある。自分が使う刀だからな。

 

「いや、見ていない」

 

「そうなの?てっきり幽々子の事だから見せていると思ったのだけど…」

 

 そう言ってから紫は少し考える素振りを見せてからこういった。

 

「なら、今から見てみない?あなたの…刀」




 はい!第8話終了

 実はですね。活動報告の方にコラボを募集しています!

 コラボの説明等は活動報告にて乗せています。完結済み、あまり絡んだことの無い方もおけ。

 一応東方二次だけにしていただくと助かります。

 それでは!

 さようなら

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