今回で刀が出てくるはずです。
それではどうぞ!
side優也
「刀を見るって、俺自身がこれから使う刀を見るって事か?」
俺は驚いた。なぜならいきなり唐突に刀を見るか?と言われたからだ。
突然の事で驚いてしまった。
いや、まぁ普通なんだけどさ、ここに来て一切その話題がふられなかったから驚いてしまった。
「そうよ。少し準備するから待ってて」
と言って、白玉楼の中に入っていく紫
「刀ねぇ…」
俺はドキドキしていた。
緊張の方ではなく不安の方で
俺は今まで鍛えたことが一度もないこの体でどれだけ戦えるかなんてわかりきっている。
つまりは戦うとしても短期決戦が望ましい。
そんなことを考えていると、妖夢が刀を鞘に納めてこっちに来た。
すると妖夢はこちらに微笑みかけてきた。
俺は思わず会釈する。
「お待たせ。裕太」
と後ろから声がした。
そして後ろを向くとそこには紫と幽々子がいた。
一個の細長い箱を持って
「その箱は?」
「これは刀の入った箱よ」
と良いながら紫は箱を開ける。
その中には俺の身長の半分より少し上位の長さの刀が鞘に入った状態で入っていた。
「長い」
そう。とにかく長い。妖夢の楼観剣(妖夢がそう言っていた)と、同じくらいの長さ。
これからこれを振り回せるのか不安になってくる。
「長いですね…楼観剣と同じ位ですか?」
と、俺の横から除き込んでくる妖夢
ち、近いです。妖夢さん。
「これがあなたの刀、「
と、幽々子はこの刀の説明をする。
妖夢の刀の一つ、楼観剣は霊的存在を斬ることに特化しているらしい。何でも妖怪が鍛えた刀らしい。
俺がこれから貰う刀、幽斬剣も霊的存在を斬ることが出来るらしい。
「霊的存在か…」
と、言いながら亡霊の一匹を見る。
すると俺の視線に気がついたのか亡霊はビクッと震えてから物凄いスピードで逃げていった。
まぁ、亡霊のこの反応も分かるような気がする。
前、京哉に言われたことがある。「裕太って何かを考えているときの目付きが怖くなるよな」って。自覚は無いのだが目付きが悪くなるらしい。
そして俺は刀を手に取る。
ずっしりと重い。これが刀の重さ…
そして少しだけ刀身を鞘から出して刀身を見る。
キラキラと光輝く刀身。綺麗だ。
そしてその刀を見ると俺自身か刀に写っている。
俺はこの髪が嫌いだ。人からハブられたときはどれだけこの髪を恨んだか…
そんなことを思いながら再び刀を鞘に戻す。
「ちょっとふってみても良いか?」
「勿論。あなたの刀になるのだから」
と、言って頷く幽々子
俺はお言葉に甘えて刀身を抜いて先ほど妖夢が立っていた位置まで向かう。
そして何もない方向に刀を向けてふぅ…と息を吐く。
そして刀を縦にふる。
すると、シュンと言う空を斬る音が聞こえた。
ずっしりとした刀。少しでも気をぬいたら体を持っていかれそうになる。
初めて触った刀。だが、とても手にフィットする。
とても扱いやすい。
「おおー!様になってますよ!裕太さん」
と、誉めてくる妖夢
妖夢…誉めたって何も出ないぜ?
そして刀を鞘にしまう。
「気に入った」
そう言って妖夢達の元へ向かう。
「じゃあこれからはこれがあなたの武器よ」
それだけ言って紫はまたどこかに消えてしまった。
まぁ、良いか…
「ねえ、裕太。少し妖夢と手合わせしてみない?」
「は?」
と、幽々子が言ってきた言葉に驚いた。
妖夢と俺の力の差は歴然それなのにやる必要があるのか?
幾らなんでも刀をさわりたてで攻撃を加えられるような相手では無いような気が…
「無茶です」
と、妖夢も否定している。そりゃそうだ。
だがしかし幽々子は
「ちょっと見てみたいのよ~
と、言っている。
これは困った…これはやらないと放してくれないやつだ。
と、俺はしぶしぶといった感じで妖夢とアイコンタクトを取ってやる意思を表明する。
妖夢も「仕方ないですね」と言って刀に手をかける。
「弱者を痛め付ける趣味は無いですが、幽々子さまのご命令とあらば」
そして妖夢の目がキラリと光る。
怖い!その表情怖い!
そして俺も刀に手をかけて、広い場所に移動する。
「じゃあ、初め!」
と言う幽々子の合図で俺と妖夢は刀を抜いて向き合う。
そして俺は刀を持って妖夢に突っ込む。
刃の反対で斬りつける。
しかし少し動いただけで妖夢にかわされてしまう。
そして妖夢は俺を刃の反対で斬りつける。
それはちょうど脇腹に当たり、結構痛かったため膝をつく。
「初心者にしてはよくやった方だと思います」
そして妖夢は俺を上から刀の反対で振り下ろすようにして斬ろうとしてくる。
そして俺は敗けを覚悟して目を瞑る。
次の瞬間、刀が頭に当たると思いきや、当たらなかった。
そして恐る恐る目を開けると妖夢の刀が見えない壁によって阻まれているようだった。
そして俺は刀を逆手に持って妖夢の腹を柄でつく。
これには少し妖夢も怯んだようで膝をつく。
これを好機とし、俺は刀を持ち直して刃の反対で斬りかかる。
しかし、素早く妖夢は反応し、回避され背後を取られた。
「チェックメイトです」
首に刀を突きつけられ、俺は敗北した。
「初心者でここまでできたことは正直にすごいですよ」
「ああ、ありがとう」
そう言ってズボンの埃を払う。
すると幽々子がこちらによってきた。
目を鋭くして
「妖夢、さっき何があったの?」
さっきと言うのは妖夢の刀が突然止まったときの事だろう。
「それがよく分からないんです。何か壁に当たったかのような」
壁に?やっぱり、壁みたいになってたのか。
「裕太、もしかしたら能力の覚醒の兆しかもしれないわよ」
マジで!?
「ってか能力ってなんだ?」
はい!第9話終了
次回は能力の説明と考察です。
それでは!
さようなら