ソードアート・オンライン~エグゼイド・クロニクル~ 作:マイン
今回はSAO×仮面ライダーエグゼイドです。例によって主人公の永夢ポジにキリトが入っています。年齢とか立場に関しては深く考えないでね
反響次第では連載も予定していますので、どしどし感想くださいな
ではどうぞ
『仮面ライダークロニクル』。幻夢コーポレーションが開発した日本中を巻き込んだ最大最悪のゲームの決着から1年…。あの戦いを切り抜けたライダー達は再び医者としての立場に戻り、日々患者を救うために尽力する日々を送っていた。
…しかし、そんなライダー達の中で一人戦いから離れた者が居た。ゲーム病の原因であるバグスターウイルスに対抗できるライダーシステムの適合者は貴重である。本来ならよほどの事がない限りライダーとしての務めから離れることは出来ない。
だが、にも関わらずCRに所属するドクター達やその元締めである衛生省はそのことを揃って認めていた。しかし、それも仕方がないことだろう。
何故なら…そのライダーはまだ医師免許すら持っていない、当時『13才』の少年だったのだから。
「…やっと届いたぜ、『ソードアート・オンライン』の製品版!」
都心から少し離れた埼玉県川越市にあるとある一軒家、その2階にある自室にて『桐ヶ谷和人』は待ちに待ったそれを手に珍しくはしゃいでいた。
桐ヶ谷和人…またの名を、『天才ゲーマーキリト』。かつてあらゆるゲーム大会を総ナメにした伝説のゲーマー…そして、聖都大学付属病院のCRに所属するライダーの一人『仮面ライダーエグゼイド』の正体である今年14才になったばかりの少年だ。
事の発端は1年前。当時の和人は自分が両親である桐ヶ谷夫妻の本当の子どもではないことを知り、今までの自分や家族との距離を信じれなくなり、無理を言って地元ではなく都内の学校に通っていた。大して意味がないことだとは分かっていたが、それでも…少しでも家族と距離を置いて自分の気持ちを整理したかったのである。
そんなある日、たまたま病院を抜け出していたゲーム病患者の少年と出会い、彼を病院へと送った際…少年が感染していたバグスターウイルスが活性化し、目の前でウイルスと融合したバグスターユニオンになってしまう。
そこへ駆けつけたCR所属のナース『仮野明日那』が持っていたゲーマードライバーを見た瞬間、和人は無意識のうちにドライバーとガシャットをひったくり、そのままエグゼイドへと変身してしまう。唖然とする明日那を余所にエグゼイドはバグスターウイルスを撃退し見事少年を救ったのであった。
その後、よく分からないうちにCRへと連行された和人はゲーム病と仮面ライダーのことを知り、院長である『鏡灰馬』や衛生省の大臣であり事故死した和人の両親の主治医であった『日向恭太郎』らと大いにもめた結果、表向きは『バイトの清掃員』ということでライダーとしての活動を認められることとなった。ただし、それはあくまで和人の『天才ゲーマーキリト』としてのセンスや理由は不明だがライダーとして戦うことが出来る希少性に関してのみで、当然ながら医師免許を持たない和人は患者との余計な接触は控えるという条件付きであった。
その後、院長の息子であり天才的な腕を持つ外科医『鏡飛彩』こと『仮面ライダーブレイブ』、監察医であり和人の兄貴分として頼れる『九条貴利矢』こと『仮面ライダーレーザー』、元CRドクターで現在は医師免許を剥奪され闇医者をしている『花家大我』、またの名を『仮面ライダースナイプ』、そして幻夢コーポレーションの社長でありゲーム病と仮面ライダーに関する諸々の元凶である『檀黎斗』…『仮面ライダーゲンム』たちと時に対立、時に共闘しながらバグスターウイルスの脅威から人々を守り、やがてその真実へと近づいていく。
当初こそ仮面ライダーであるという義務感から戦っていた和人であったが、黎斗から自分がゲーム病の『原病患者』であり、今も尚感染中だということを知らされ、一時ストレスから自棄になって暴走しかけたものの、飛彩や貴利矢に諭され自分の運命と向き合うべく本心から戦いに身を投じるようになった。
そしてついに仮面ライダークロニクルのラスボス…黎斗の父親である『檀正宗』の変身する『仮面ライダークロノス』と最強のバグスターである『ゲムデウス』を倒し、ゲーム病の感染拡大に一区切りを入れた和人は、将来医師免許を取り正式なCRのドクターになるべくライダーとしての活動を止め、元の学生としての生活に戻っていった。
『βテストから随分待たされたよなー。和人、たまには俺にも遊ばせてくれよ?』
「分かってるって、『パラド』」
自身の内から聞こえてくる声…和人に感染したバグスターウイルスであり、和人の『天才ゲーマーキリト』としての片割れである『パラド』にそう言いながらも、和人はワクワクを抑えきれないようにパッケージを開ける。ゲーマーとしての好奇心も勿論あったが、和人がこのソードアート・オンライン…『SAO』にここまで拘っているのにはもう一つ理由があった。
「世界初の『フルダイブ型VRMMO』…βテストの時でも十分すごかったけど、製品版の完成度はあれ以上の筈だ。これの出来映え次第では…ゲームだけでなく『医学分野』への応用だって夢じゃない。その時に備えて、いち早くこの世界に慣れないとな!」
『…とかなんとか言って、自分が遊びたいだけだろ?』
「アハハ…それは否定しない、と…!」
意気揚々と取り出したソフトを、和人は自分のVRMMO専用筐体…『ナーヴギア』にセットする。…と、そこに
「…お兄ちゃーん!部活行ってくるねー!」
「お…はいよ!気をつけてな!」
部屋の外から声をかけてきた妹に返事をして、再び和人はナーヴギアに向き合う。
『直葉は相変わらず元気だねぇ。…俺のこと知ったら、なんて言うと思う?』
「さあな…けど、いつかは言わなきゃならないだろうな。お前のこと、母さん達にも…直葉にも」
『……』
「…ま!それはそうとして今はSAOだ!先にやらせてもらうぜ」
『…ああ。んじゃ、俺はしばらくお休みっと…』
意識の底でパラドが眠りに就いたのを確認し、和人はナーヴギアを頭に装着しベッドに横になる。
「…リンク・スタート!」
ナーヴギアを起動する声と共に、和人の意識は電子世界へとダイブしていく。その先で待つ、冒険の世界へと…
しかし、和人を待ち構えていたのは夢と希望の冒険の世界ではなく…絶望と死と隣り合わせの、非情な戦いの日々であった。
『プレイヤーの諸君、私の名前は『茅場晶彦』。この世界を唯一コントロールできる存在…私の世界へようこそ』
「なんだ…こいつが、茅場晶彦!?けどあの姿は…まるで『クロノス』じゃないか…!」
和人を含めた多くのプレイヤー達の前に現れた、SAOとナーヴギアの制作者である茅場晶彦を名乗るクロノスそっくりの存在。彼から告げられたのは、このSAOからの『ログアウト不可能』、そしてこの世界での『ゲームオーバー=現実世界での死』という事実であった。
「ふざけんな…!また、また繰り返そうっていうのかよ…。止めてやる…この世界で、二度目の『仮面ライダークロニクル』なんかさせてたまるかよッ!!」
仮面ライダーとしての責務、そして人の命を弄ぶようなことへの医者を志す者としての怒り、…何より『ゲームを愛する者』として茅場の行為を許せない和人は、この狂ったゲームを一刻も早く終わらせるべく戦いに身を投じる。
「君が天才ゲーマーキリトなのか…!君ほどの人物が攻略に協力してくれるのなら心強い!」
「ジブン、天才だとか言われていい気になっとるみたいやけどな…ワイはお前みたいな自分一人で突っ走るような奴は認めへんからな!」
「なんつーかよ…お前、ちょっと頑張り過ぎなんじゃねえか?もうちょっと、俺達を頼ってくれてもいいんじゃねーの…つか、頼れよな!俺達友達だろ?」
「calm dawn…落ち着けよ少年。アンタが死んだら元も子もないだろ?」
「…キリト、貴方に会えてよかった。貴方に会えたから…私は、この世界でも『生きたい』って思えるようになれた」
「…私は君のことが知りたい。どうしてこの世界でそんなにも自然体で居られるのか…どうして戦うことに迷いがないのか。その強さを…私は知りたいの」
戦いの中で多くの人に出会い、紡がれる絆を力に和人はSAOを攻略していく。
そして、ついに訪れたその時…対面した茅場より和人は衝撃の事実を知る。
「どうだったかね、このソードアート・オンラインの世界は?少なくとも、あの仮面ライダークロニクルよりはマシなものが出来たとは思うんだがね…キリト君。いや…『仮面ライダーエグゼイド』」
「ッ!?お前…どうしてそのことを!?」
「私は以前、幻夢コーポレーションに…あの壇黎斗の元にいたのだよ。だから私は知っている。仮面ライダークロニクルの真相を…君が世界を救った英雄だということをね」
これは、ゲームであって遊びではない…命をかけたゲームの物語。
『ソードアート・オンライン!』
「変身…!」
『雷鳴轟々!剣神降臨!全知全能、ここに在り!』
「『仮面ライダーゼウス』…これがクロノスを継ぐライダーの姿だ。さあ…来るがいい、天才ゲーマーキリト!」
『マキシマムマイティX!』
『ハイパームテキ!』
「ハイパー…大変身!」
『ドッキーング!パッカーン!ムーテーキー!輝け~流星の如く!黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキエグゼーイド!』
「仮面ライダーエグゼイド…ソードアート・オンライン、ノーコンテニューでクリアしてやるぜ!」
茅場が変身したオリジナルライダーのゼウスですが、見た目はカラーリングが血盟騎士団の赤と白になったクロノスそっくりな姿で、大きな剣と盾を持っています。基本スペックはクロノスと同じです
名前の由来はギリシャ神話の大神クロノスの息子である全能の神ゼウスからです