【仮面】さん日記 作:復帰アークス
△月〇日
もう幾度になるかは忘れてしまったが、今日も惑星ナベリウスの上空で【深遠なる闇】としてアークスと対峙している。彼らと戦い、私の中の【深遠なる闇】の支配が弱まった隙に、自身の時間を逆行させ復活前へと戻す。
これが今まで繰り返してきた全てだ。だというのに……。
いつの間にか、アークスが動物園になっていた!?
巨大な徒花としてアークスと向き合うと、そこにはワンワン、キーキー鳴く犬や鳥らしき生物に、デカい耳の良く分らん生物が指揮棒っぽい武器を持つアークス達と共に戦っている。
というか……
そんなのを気にしている間に、もう
ってか痛い!? 動物の癖して意外に強い!? 奴らの中から星13の気配が感じ取れる。連中の中に何か仕込んでいるのか!? キャンディーって何だ!? 武器の名前か!? 彼の日を超えた先でアークスはどうなった!? いつから動物を身代わりに戦うような組織になった!?
そんな戸惑いとは裏腹に、ライフルを構える女性キャストの姿が目に付いた。ほぼ全員がペット同伴だというのに、その姿は目立って仕方がない。その女性キャストは実に嬉しそうに……。
「ふふふ……、良いですねえ……。何度も復活してリサに撃たせてくださいね。好きなだけ撃てるなんて、夢のようですよお」
彼女が、その手に持つのは水色を基調とした
『レイライフル』――この文字のみであった。"+"の表示も無い全くの無改造。私なら虹色ドロップはフル改造を行っていた。なのに彼女は何もしていない。
何故だ……? ラムダグラインダーが足りていないのか? それともメセタ不足なのか……?
と、リサの方に視線をやると。
――決まってるじゃないですかあ。威力が弱い方が沢山撃てますよねえ!!
こちらに向ける視線だけで、その思考を感じ取ってしまった。それに恐怖を感じてしまったが、畜生達に痛めつけられながらも、彼女の変わらぬ言動から、まるで実家の様な安心感に包まれるのは何でだ……?
その動物たちを連れていたのは新クラス『サモナー』だったと知ったのは、それから随分後の事だった。
彼の日を超えた先――今日もペット達に嬲られた後で、自身に時間遡行を行い【深遠なる闇】復活を抑え込んでいる。
……私は、動物以下の存在なのか? クスン……。