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雄英高校にある大人数用の会議室にて、ネズミの姿をした雄英高校校長根津が話し出す。
「今回はみんな集まってくれて感謝しているよ、今回の議題は今年度の推薦入学者についてさ」
そう言って配られた紙には四枚、赤と白の半々の髪の轟焦凍、豊満な体をした八百万百、歯がむき出し骨抜柔造、そして少し大き目のトラ柄のポークパイ帽子を被り、黄色と黒の胸にスマイルマークのついたパーカーとジーパンを履いた狂気を感じられる目を少年、トラファルガーロー。
「今年度はこの四名にしようと思っているけど、皆の意見を聞こうかと思ってさ」
そう切り出した根津校長は表情の読めない顔で席に座った。
各先生方が紙を隅々まで読み、能力や性格出身や目的を見て考え、声に出してそれを言う。
「この轟焦凍はエンヴァーの息子ですか、能力面に限って言えば問題なさそうですね。それどころか火力面に限れば近年稀に見る逸材だ、彼は決まりでいいでしょう」
「この女の子もいいんじゃない?、個性『創造』超万能個性で彼女自身も頭が良く性格もいいみたいだし」
次々と会議室に集まったヒーロー達が意見を交わすが–––––しかし、今までの白熱した議論が一瞬にして止まる。
「では最後のコ『トラファルガー・ロー』、彼について話し合ってみようさ」
寝津校長が仕切り話し合いをさせようとするが、皆が答えに悩み口を閉ざす中、末梢ヒーローイレイザーヘッドこと相沢消太が口火をきる。
「出生不明、中学以前の学歴不明、不明だらけのガキだがその個性は超一級。中学に入るまでどこにいたかもわからないが、頭脳明晰で医学知識にかけては現役の外科医並み。個性『オペオペ』は一定範囲に円を発生させ、内部の生物・物体を自在に改造する。直接的な攻撃個性ではないが、使い方次第では必殺の個性にもなり、救助にも広く使える個性だ。よって合理的に考え、このガキは入学させるべきだ」
一息にしゃべった彼はやることをやった感を出し、寝袋にくるまり出した。
「しかし、彼は中学にて個性を使いクラスメイトの心臓を抜き取り脅したそうだが」
「性格に難ありだが、もしヒーローにならなかったと思うと頭がいたい人材だな」
「しかし、友人の心臓を抜くなど、正気とは思えんが」
「それでも入学させるべきでしょう、根津校長」
「そうだね、彼の本質が悪性だったとしても、それを正し導くのが私たちの使命だろうさ」
では、と次々と先生達が部屋を出て行き残ったのは相沢先生と根津校長だけとなった。
「今年は粒ぞろいの生徒がたくさん入学する、君も忙しくなると思うけど宜しくお願いするさ」
「わかりました。それと、例年通りやらしてもらいますよ」
「ああ、構わないさ」
そうして相沢が出て行った部屋に残ったのは根津一人となった。
「今年は忙しくなりそうだ」