ありがとうございます、どう考えても生物兵器です   作:アイソー

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セミ様爆死なう。

あとロックオンチョコもうちょっと数欲しい。


日常と裏の日常

 空也達が、聖祥大付属小学校に入学した。

 

 原作でなのはちゃん達主要キャラがいた小学校で、この世界のなのはちゃんもこの小学校に入学している。

 

 

 ちなみに入学式の時、父さんと士郎さんが出会って一悶着あったらしい。俺は入学式に行ってないので、何があったか詳しくは知らないが、端から見るぶんには何か話し合っていたらしい。

これやっぱり二人昔なんかあったな……。

 

 

 その後から何故か高町家と家族ぐるみで付き合う事が増えた。理由は分からないが、父さんも士郎さんも仲が良さそうで、問題はない。

 

 空也もなのはちゃんと仲良く出来て、万々歳だろう。順調に幼馴染のポジションを固めている。

 

 神谷の方もいろいろ頑張っているようだが、家族ぐるみで付き合っている空也には一歩出遅れている。

 それなら神谷も家族単位で付き合えばいいのでは思ったが、親の事になるとどうにもあいつは歯切れが悪くなる。親と何か問題が起きているのだろうか?

 

 

 一方道場では恭也さんに鍛えられて、二人とも身体能力が結構上がっているようだ。流石に流派の技を教えてもらっている訳ではなく、二人ともまだ体が出来上がっていないので、体作りが基本だが、これがなかなかキツイらしい。

 

 ぶっちゃけると、恭也さんの修行のアップの軽いやつをやっているそうなのだが、今の空也と神谷はそれだけで精一杯との事だ。

 そんなメニューがアップって、あの人どれだけ怪物なんだよ……。

 

 

 

 

 ともかく空也と神谷は原作に絡める立ち位置に落ち着いた。

 

 これからは三人とも小学校に通うし、俺も別の小学校なので、あんまり原作に関わる事はないだろう。

 

 

 

 

 

 

「あ、アニキお帰り。今日も皆来てるよ」

 

「お帰りなさい、海兄ちゃん」

 

「煩わしい太陽よ(こんにちは)」

 

「あら、やっと帰って来たの? 6年にもなると授業長いのね」

 

「お邪魔してます、海さん」

 

 そう考えていた時期が、俺にもありました。

 

 学校が終わり、そのまま帰宅すると家のリビングにはカラフルな髪の少年少女が大集合して、テレビゲームをしていた。5人いて、黒髪が弟だけってどんな比率やねん。

 

 

 小学校入学後、何故か綱島家が彼らの遊びの基点になっており、とりあえずあそこ集合ね、ってノリで集まってくる。

 だから俺とのエンカウント率が高いこと高いこと。最低でも2日に1回は会うし、下手すると毎日会っているかもしれない。

 

 

 

「はいはい、ただいま。じゃあ皆ゆっくりしてって」

 

「ちょっと海斗、逃げるつもり! あんたへのリベンジはまだ終わってないのよ! 早く座りなさい!」

 

 とりあえずリビングから自分の部屋に向かおうとしたが、金髪の女の子に回り込まれてしまった。

 

 ちなみにこの子はアリサ・バニングス。原作でなのはちゃんの友達だった子で、この世界でもバッチリ友達になっている。

 

 

 それでそんな子に何故突っかかられているかというと、一度人数合わせで皆とゲームをした時に、彼女に勝ってしまったのが、駄目だったらしい。

 それ以来彼女はリベンジに燃え、俺を見かけるとゲームの対戦を挑んでくる。

 

 それだけなら負けず嫌いの女の子と微笑ましく見れるのだが、彼女はリベンジの度にゲームが恐ろしく強くなっている。その内、小一の女子に負けるんじゃないかと内心恐れている。

 

 てかこの街、怪物スペックの人多すぎない?

 

 

「ほら、空也と零もカセットをスマシスに代えなさい! パーティーは一時中断よ!」

 

「はいよー」

 

「これも運命……か」

 

 空也は今皆でやっていたパーティーゲームを中断して、神谷もスマシスのカセットを探し始める。

ちなみにスマシスはスマッシュシスターズの略ね。

 

 てかこれ逃げ場ないな。

 空也も神谷も諦めているのか、アリサちゃんを説得しないし、なのはちゃんはただニコニコ笑っている。

 

 

「……?」

 

 残る最後の紫髪の女の子、月村すずかちゃんに視線を向けると、目が合ってキョトンとされた。

 彼女もアリサちゃんと同じく原作のなのはちゃんの友達だ。なかなか引っ込み思案で最初家に来たときもオドオドしていたが、今では自分の家のようにくつろいでいる。

 

 

「あー……なんかごめんね。皆で遊んでいる所を邪魔しちゃって」

 

「いえ、大丈夫です。二人がゲームしているのを見てるのも楽しいですから」

 

 目があって気まずくなったのでとりあえず話しかけると、そんな事を返された。ええ子や。

 

 

「ほら、海斗! さっさとやるわよ! 今日こそ負かしてやるんだから!」

 

 もう既にアリサちゃんはキャラの選択までして、準備万端の状態だった。

 

 やるしかないよなぁ、これ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんとか勝った。

 しかし、正直実力の差はもうない。次辺りは本当に負けるかもしれない。

 

 アリサちゃんとの勝負の後は家事があるからと言って逃げ、そのまま17時になり、皆解散した。

 

 なのはちゃんはお姉さんの美由希さんが迎えに来て、アリサちゃんとすずかちゃんは月村家の使用人が車で迎えに来た。なんでもお互いの家が交互に迎えをしているらしい。

 そういえば二人とも凄い金持ちで大きな屋敷に使用人が何人もいるとか。海鳴市って本当になんなんだよ(怯え)。

 

 

 ともかく家には俺、空也、神谷の三人が残った。

 

 

 

 

 

 

「第4回、転生者定例円卓会議~」

 

 空也が挨拶をすると、俺と神谷がパチパチと拍手をする。なんかノリ的に大事らしい。

 

 今俺達は俺の部屋に集まって、三人で円卓(ちゃぶ台)を囲んでいる。恥ずかしいからこの会議名変えたいんだけど……。

 

 

 この会議は時折開催されていて、その度にお互いの情報交換をしている。

 内容は主に原作関係の事と、他の転生者に関してだ。

 

 

「とりあえず俺からだけど、聖祥には他に転生者っぽいやつは見当たらないかな。アニキみたいに原作に関わりたくないって奴だと、見分けるのは難しいけど」

 

「それだと多分俺みたいに聖祥に通わないと思うぞ」

 

「もしくは、理を知らず流されているか……(原作を知らないって可能性もありますよね……)」

 

 原作関わるつもりでも、関わらないつもりでも、この転生者チェックは大事だと思う。

 既に3人いて、これ以上いないとは断言できない。

 

 

「俺の方も駄目だったな。八神ってのは珍しい名前だからすぐ見つかると思ったが、手がかり一つない」

 

 俺の役割は『A's』での主要キャラ、八神はやての捜索だ。彼女の持つ闇の書は危険度が高く、早めに手を打った方がいいためだ。

 

 ちなみに闇の書をどうにかする方法は、今の所ない。

 もしかしたら空也のクレイジー・ダイヤモンドでどうにかなるかもしれないが、確証はない。改造やそれに付随したバグにスタンド能力が適用されるのか謎だ。

 

 こういう時、転生能力が偏っていると不便だ。

 

 

 あと万が一、蒐集が始まった時は俺はしばらく身を隠す事になっている。俺の能力が蒐集されたら、それこそ世界が終わる。

 

 

「我の方も異常はない。魔法の世界は偽りの平和を謳歌している。(ミッドチルダも変わりないですね。犯罪とか起こってますけど、至って平和です)」

 

 神谷の方は転移魔法でミッドチルダに行って、向こうの情勢を探っている。探ると言ってもそんな高度な事は出来ないので、噂話を集めたり、何か大きな事件が起きてないか確認するぐらいだが。

 

 

 とりあえず全員の報告が終わった後、空也は顎をちゃぶ台に乗せて、気だるそうにため息を吐いた。

 

「何にも事件起きないなぁ……転生者って、こうもっと……何かハチャメチャな日常過ごしているもんだと思ってたのに……」

 

「早々にそんな事件が起こってたまるか。それに俺達の能力だと、先手を取るのも難しいし、仕方ないだろう」

 

 本当にこう、皆一芸に特化してるんだよな。

 神谷は特化というか、なんか残念な感じになってるけど。

 

 

「まず安寧な日々を紡ぎ、力を蓄え未来の破滅を防ぐのが定石(しばらくはこの平和な毎日を大事にして、対策を考えていくしかないですね)」

 

 ……多分今も良いこと言ってるんだろうなぁ。

 ハーレム思考以外は本当に良い奴なのに、この能力が恐ろしく足を引っ張ってる。

 

 

 ちなみに神谷の言葉は小学生のクラスの奴は殆ど理解出来ているらしい。アリサちゃんなんかはニュアンスしか理解出来ないらしいけども、コミュニケーションはとれるらしい。

 

 前に少し調べたら、年齢が高いほど神谷の言葉を理解出来ない傾向が強かった。大人になって何か大事なものを失った結果なのかもしれない。

 

 

 

 

 とりあえずもう会議する事をないので、3人ともお茶を飲んでまったりする。

 平和だ。

 

 

 

 

「さて、そろそろ神谷君も家に帰る時間ですよ。もう18時ですし」

 

「「「ブフッ!」」」

 

 そんな風に平和を満喫していると、いきなり部屋に父さんが現れた。いつの間に部屋に入って来たんだ?

 

 さっきまで話していた内容が内容なだけに、全員が動揺して茶を吹き出してしまった。

 

 

「……そうだね。じゃあ俺が送っていくよ」

 

「お、俺も行く!」

 

「う、うむ」

 

 とりあえず俺が送って行くと言うと、空也もついて行くと言い始めた。なんとなく空気が気まずかったのだろう。

 

 そのまま足早に家を出ていく。

 その間も父さんはいつもと変わらずニコニコと笑っていた。

 

 ……話、聞かれてないよな?

 

 

 

 

 

 

 

 

「……父ちゃん、一体いつから部屋にいたんだろ。全く気づかなかった」

 

「まるで忍の末裔よ……(忍者みたいに現れたよな……)」

 

 帰っている途中も、父さんの話題が殆どだった。

 あの人過去に一体何やってたんだろ。

 

 

「ドアを開けた気配もしないとか、まるで壁をすり抜け……あれ? あれ月村家の車じゃない?」

 

 三人で話ながら歩いていると、空也が道路の先に月村家の車が停まっているのを見つけた。

 どうやら二人で家を出た後、どこか寄り道でもしてたのかまだ帰ってなかったようだ。

 

 せっかくだし、挨拶でもしていこう。

 

 

 

 そう思って車に近づいていくと、車が急に大爆発を起こした。

 

 

 

 ……事件、起きちゃったよ。

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