セキレイがいる世界   作:八雲ネム

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セキレイの二次創作が少ないのでやりたくなった。
反省はしていないし、後悔もしていない。

今の目標:本作を完結させること


第1話 セキレイ計画の今

 佐橋皆人、二度目のサクラチル

 

 彼の母親である佐橋高美から、そう聞かされた時にはどんだけのヘタレなんだかとため息をついたが、そんな俺は出雲荘に住んでいた。

 母親から、いざという時に健人の手伝いをしてやれという指令を受けたのと同時に、鴉羽達にファーストキスを奪われて葦牙になったためだ。

 そのため、俺と婚いだセキレイは鴉羽を初めとして風花、松、焔、結女の5人とそれとは別に廃棄ナンバーの秋津が俺のそばにいてもらっている。

 理由は、調整に失敗によって廃棄されることになったのだが研究施設から逃げ出して、公園で休んでいるところを鴉羽と結女とで買い物に出掛けていた俺が発見した。

 最初は、鴉羽が彼女を機能停止にしようとしていたが俺と結女が必至に止めたので、俺のそばで婚げる時を待っている。

 

 その他の原作との違いは、ガーディアンの仕事をしている焔が俺と婚いだので女性体で安定したことと、浅間健人が出雲荘にいることだった。

 健人は本来、本社のシステムミスで暴走した神器を止めるために自己犠牲になる形で機能停止になったが、俺の手伝いもあって今も生きて美哉と生活している。

 美哉は、鴉羽のことをあまりよろしく思っていないようだが健人と共に生きて帰ってきた俺に、感謝しているように感じられる。

 

 そしてもう一つ、原作と違っているのは鈿女が日高 千穂(ひだか ちほ)と同居していることだ。

 千穂は、ウィルス性進行型の難病を患っていたが俺が開発した特効薬によって治癒したため、彼女は鈿女と共に氷山会病院を去って出雲荘に来た時には互いに驚いたものだ。

 その頃になると、俺もセキレイ計画に深く関わっていたし、鈿女も鈿女で研究者姿の俺と何度も会話をしているので面識はあった。

 そして、難病に対しての特効薬を開発したのが俺だと知るとさらに驚いていた。

 

 だって、世間一般ではM.B.Iとは別の会社が特効薬を開発したという認識だったのだが、その基本設計を作ったのは俺だからだ。

 元々、医薬品の開発をM.B.Iで行っていたのを別の会社と提携して開発した上に、名義上は提携した会社にしたのだから余程のアンテナを張っていないと分からない。

 そのため、2人は俺に恩返しをしたいと言ったのでセキレイ計画を可能な限りで、生き残ることが俺に対しての恩返しだというと2人はかなりの気合いが入っていた。

 

 

 そんな訳で、休日を満喫するために秋津と鴉羽を引き連れて散策をしていると、拳系のセキレイが雷系のセキレイに追われている場面に遭遇した。

 どうやら、雷系のセキレイは羽化前のセキレイを神座島に送り返そうとしていたようなので、拳系のセキレイを手助けするために鴉羽に先陣を切ってもらった。

 

「やぁ、君達。羽化前のセキレイを弄んで楽しいかい?」

「げぇ!?No.04!」

「こんな所で遭遇するとはね」

 

 鴉羽の姿を確認すると、雷系のセキレイ2人がイヤな奴と遭遇した顔になったため、俺も姿を現してこう言った。

 

「婚ぐ前のセキレイを追い回すとは頂けませんねぇ、逆に追い回しますよ?」

「ぐっ、道人か。響、行くよ!」

「こんな所であんたらと戦いたくないんでね!」

 

 2人はそう言うと、来た道を戻っていったので鴉羽はやや残念な顔になった。

 

「ヤレヤレ、久し振りに戦えると思ったのに残念だ」

「誰しも鴉羽みたいに戦闘狂じゃないからなぁ」

「鴉羽はちょっと過激すぎ」

「2人とも酷いことを言うものだね、今日は寝かせないよ?」

「美哉達に殴られたくないからラブホでな?」

 

 俺達が互いに、軽い冗談を言い合ってから拳系のセキレイに顔を向けて話しかけた。

 

「そこの君、怪我はない?」

「はい!大丈夫です!」

「オケオケ、怪我がないんだったら早めに葦牙を見つけなよ?じゃないとさっきのお姉さん達に追いかけ回されるから」

「はい!ありがとうございます!」

 

 彼女はそう言って、すぐに舞い上がってどこかへ行ってしまった。

 その様子を見て、鴉羽は懐かしそうな顔でこう言ってきた。

 

「彼女は無事そうだね」

「あぁ、あれだけ元気そうだったら守った甲斐があったものだ」

 

 そう、No.88である結はNo.87鹿火と共に調整中に第二次神座島侵攻が発生、拉致されそうになったが偶然にも居合わせた俺の働きによって拉致を免れていた。

 その際、鴉羽達が駆けつける直前に侵攻してきた兵隊の銃で肩を撃たれたため、鴉羽がぶち切れて兵隊を瞬殺した。

 その後、結達さえいなければ俺が怪我をしなかったとして殺そうとしたところを、怪我した俺と懲罰部隊の二代目筆頭である結女で取り押さえた。

 そのため、怪我が治るまでの間は鴉羽が一緒にいてくれたのだが大人な美女と一緒にいると、妙にムラムラしてきたので婚ぐ際に童貞まで捨ててしまった。

 今となっては、軽い黒歴史ではあるのだがその時に結女も一緒に婚いだ。

 

 そして現在、美哉と共に俺達は北陣営として他のセキレイたちから恐れられている。

 まぁ、シングルナンバーが多いのが上げられるが初代懲罰部隊であるナンバー01から04までが、1つの屋根で過ごしているからだ。

 そのため、シングルナンバーはヤバいと言う噂と共に北陣営を動かしたら世界が終わる、という噂まであるから困りものだ。

 おかげで、よく美哉から黒いオーラと共に般若が出てくるからだ。

 

 それとはお構いなしに、散策を再開していると俺の電話が宇宙大戦争のテーマと共に鳴ったので電話に出てみると、M.B.Iの社長である御中広人からだった。

 

『やあ!元気そうだね、道人くん!』

「社長はいつも元気そうですが?それで何の用です?今日は休日のはずですが」

『いやはや、状況は相変わらず好調なのだがシステムにエラーが生じてね。なに、すぐに終わる内容だから時間は取らせないよ』

「俺がいなくても大丈夫なはずでは?」

『浅間君が抜けてからは微調整ができる人材がそう多くなくてね。では!』

 

 社長は、そう言って勝手に電話を切ったので楽しい散策の時間は終了してしまった。

 そのため、俺は2人に指示を出す。

 

「仕方ない、秋津は美哉に報告してくれ。『夕食は遅れるかもしれない』って」

「わかった」

「ここからだとM.B.Iは適度に離れているから鴉羽は俺を運んでくれると助かる」

「ふふっ、仕方ないな」

 

 鴉羽は嬉しそうにしていたが、秋津はやや残念がっていたので報告が終わった後はおやつを運んでくるように指示すると嬉しそうに飛んでいった。

 それから、M.B.Iの本社に到着してからは社長が言っていたシステムエラーを迅速に直して、途中できた秋津と共に出雲荘に帰った。

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