『諸君らの仲間を1人確保した!サナダと言う男だ』
『我々も手荒な真似はしたくない。それぞれのセキレイを連れて、大人しく投降すれば彼にも諸君らにも危害は加えない!』
『島の中央で10分待つ。諸君らの賢明な判断を望む!』
そのアナウンスを受けて、神器の台座から勢いよく飛び出した真田の小さい方のセキレイが泣き出したのでヤレヤレといった感じで俺は鴉羽達にこう言った。
「……投降しろとは何様のつもりだし、このまま黙っていてもつまらんから戦うとしようか。なぁ、鴉羽」
「ふふっ、良いのかい?大暴れしちゃって」
「問題ない。大国と呼ばれている国々には俺から圧力をかけているし、終わった後での支援要請もしてしてある。しかも超大国の支援も確約してもらっているしね」
「政治についてはよく分からないけど君が満足しているなら問題ないね」
鴉羽は鞘から刀を抜くと、結女も物足りなそうにうずうずしている。
元々、研究者として色んな分野で特許を取得するほどの知識を持っている上に未公開の研究成果も、多くあるので国連で発言権が大きい国を中心に侵攻しないことを条件に取引をした。
そのため、侵攻してきた奴らの装備を見るとそれほど良いものではなさそうだったため、今の鴉羽達でもなんとかなるだろう。
しかも、侵攻してきた国々に対して大国が有利になるような情報まで渡してあるので、2つの返事で了承してくれたのだ。
断った場合、時の政権が暴露されたら困るような情報をあらゆる情報機関に売りさばく、と言ったので半分は脅すような形になったがセキレイが無事なら問題ない。
そんな俺達のやり取りに、他の葦牙達も戦う気分になっていると皆人がこう言った。
「―――そうですね。
「結ちゃんがよく言っているんだけど、“セキレイはみんな心のままに生きている”って」
「彼女達は自由だ。その翼は何者にも縛ることは出来やしない。そして俺達は葦牙なんだ、“人”の理屈なんか関係ないでしょ」
「彼女達のように
「さあ、嵩天はあそこですよ!!」
皆人が指さす方向には、宙に浮かんでいる光の羽が映っている島があるので完全に社長みたいになっている。
そのため、それぞれの葦牙は違った反応を示した。
「……クッ…ククッ…この島に来て私はどこか、おかしくなってしまったようだ。社長の息子の言葉が正しく聞こえるとは。私も葦牙―――と言うことか」
氷我がそう言うと、自分のセキレイ達に向かってこう言った。
「お前達、まだ行けるか?」
「はいっ」
「はい!マスター」
一方、壱ノ宮は皆人にこう言ってから自分のセキレイ達にも声を掛ける。
「血は争えないって言うんですかね。社長みたいでしたよ」
「へっ!?」
「紅翼、灰翅。暴れちゃって良いよ、存分にね」
そんな中、御子上は拗ねたように言いながら宣言した。
「はぁ~~、もう!!なんかさあっ、1番マトモなこといった筈の僕がバカみたいじゃん!でも完全同意!!北に守られている葦牙はキライだけどね!!」
そのため、俺は焔に対してこう言った。
「じゃあ、俺達も祝詞を使おう。焔、でかい篝火を焚くぞ?」
「の、祝詞!?ここでかい?」
「焔の炎を嵩天に昇る俺達の最終決戦を始める
「……全く、君がやることの多くは無茶ぶりに近いものがあるよ?」
俺がそう言うと、焔はため息をついてそう言ったので聞き返した。
「なんだ?できないのか?」
「いいや、出来るよ。全てはキミの望みのままに」
焔がそう言うと、俺とキスして祝詞を唱えた。
「我が誓約の炎、葦牙が業 燃やし付くさん!」
「……焔はかなりでかい炎を出すつもりだから焼き鳥にならない内に中央部に向かうんだ!」
焔が、やろうとすることを察した俺は他の葦牙やセキレイに伝えると焔以外の全員が、その場を後にして俺自身も鴉羽の護衛の元で中央部へと向かう。
その直後に、巨大な炎が上がってそれが最終決戦のゴングとなった。
「ミセロー」
「ミセロ~」
「いや~~~」
「パンツミセロ~」
「いやああ~~~、どうして私ばかりがこんな目に~~~」
「水祝!」
「激☆震」
乱闘と化した神座島に、上陸した兵士達は御子上や氷我の戦闘不能になったセキレイがいるのでこの戦いで、偶然にも攫われたりでもしたら交渉材料にされる可能性が高い。
そのため、No.107である椎菜と対の能力を付与されたくーちゃんの祝詞を使って、機能停止したセキレイ達を戦線復帰させようというもの。
椎菜は、あらゆるものを枯れさせる能力があるので対になったくーちゃんの能力は、あらゆるものを行かす能力があると推測した。
そのため、くーちゃんに急かされた皆人は相変わらずのヘタレっぷりで戸惑っていたが、結局は祝詞を使うことになった。
「わがせいやくのいのち、あしかびがほし さざめかさん!みどりのほわほわー!」
その祝詞と共に、神座島に植物が生え始めてセキレイの肉体的損傷を回復させて復活させた。
そのため、敵に塩を送ったことになってこの場にいる全員が祝詞を唱えることになった。
「我が誓約の脚、葦牙が遺恨 しなり砕かん!」
「我が誓約の鋏、葦牙が禍根 断ち破らん!」
「我が誓約の鋼糸、葦牙が縛戒 旋斬せん!」
「我が誓約の霧、葦牙が敵兵 迷い匿さん!」
「我が誓約の銃、葦牙が的殺 打ち抜かん!」
「我が誓約の懐刀、葦牙が仇敵 討ち果たさん!」
「「「我が誓約の「黒鎌」「黒双刀」「黒糸鋸」、葦牙ガ凶兆 喰ライ呑ノマン!」」」
「我が誓約の掌、葦牙が拷石 粉砕せん!」
「我が誓約の鉤爪、葦牙が獄卒 挽き裂かん!」
とまぁ、10羽ぐらいのセキレイ達が1ヶ所に集まって祝詞を唱えるという自体となったのだが、島全体が揺れ始めたので松が船内のカメラで確認すると社長があわくってる状態だという。
理由は、神器が鶺鴒基幹と共鳴する特性を持っているが故に神器の内部エネルギーが、制御装置の想定を超えているので制御不能となっているらしい。
つまり、M.B.Iの想定以上にセキレイ達が強くなったと言うことだ。
本来であれば、鶺鴒計画どころではないのでとっとと島から脱出するのがベストなのだが、会社の巡視船は状況を察して島から離れてしまった。
そのため、兵士を海に放り投げながら島全体を隆起させないと沈んでしまう。
そうしないと、沈没する時に大量の海水や土砂が襲いかかるのでセキレイはともかく、生身の人間ではひとたまりもない。
そのことを知ってか、御子上が自分のセキレイに呼びかけているのだが、アドレナリンが大量に分泌されているセキレイには届かないらしい。
その結果、危険ではあるがシングルナンバーの祝詞を使うことになった。
想定以上の負荷が掛かり、船の機能が充分ではない現状ではあまりやりたくはないがここで俺達がくたばったら元も子もない。
できることなら、やりたくはないが陸奥や月海、焔達の協力を得ることにした。
神器が暴走するとは露とも知らずに。
祝詞を使って字数稼ぎしてしまったのだが出てきた祝詞を数えてみたら、200字ほどになった。
なんと言う罪悪感が!
それはともかく
ここら辺のやり取りって書きにくいんですよね。
状況説明が多くてあまり会話に出来ないというかなんて言うか。
まぁ、作者の力量不足と言えばそこまでですが上手く描けている人がいたら多いの助かるのですが、ここを書いている作品を自分は知りません。
なので、とっとと書いてNo.00と戦う場面に移したいと思います。
ではまた次回。