では、如月霊!行くぞ!
使徒襲来 その1
シンジは前と同じように葛城ミサトが迎えに来ることになっていたがやはりまだ来ていなかった。それに対してシンジはヤレヤレと言った表情になっていた。
「やっぱりミサトさん遅いな~」
(飲みすぎて寝坊でもしたかな?ハッハッハ)
まさにその通りであった。そして待ち合い時間を1時間過ぎた頃になると山の影からUN重戦闘機と共に黒い巨人が出てきた。
「……水を司る天使……サキエルか…」
シンジはそう呟いた。サキエルに国連軍は攻撃を仕掛け始めた。しかし全く利く様子はなく、サキエルはATフィールドで全ての攻撃を受けとめて国連軍に被害が出るのみだった。するとサキエルという目標を見失ったミサイルがシンジに向かって突っ込んできた。しかしそれをシンジはクラインフィールドを展開し防いだ。クラインフィールドに当たったミサイルは信菅が起動して爆発した。その爆発の煙が消えるとアルピーヌ・ルノーが走ってきて運転手が扉を開けた。アルピーヌ・ルノーの運転手はシンジを一時間前に迎えに来るはずだった葛城ミサトだった。
「シンジ君!早く乗って!」
「了解!」
シンジが車に乗り込むとアルピーヌ・ルノーは急発進してサキエルから離れて行った。走っている車の窓からシンジはサキエルを見ていた。
「ごめんね、遅れちゃって」
「構いませんよ、葛城さん」
「ミサトでいいわよ。シンジ君…よね?」
なぜか疑問符が頭の上に浮かぶ。なぜならシンジはピンクのカッターシャツにスカートに白衣できわめつけは髪の色が明るい茶色で碇ユイにそっくりなのだ。
「そんなことより。ミサトさん。それよりも国連軍機が撤退してきますよ?」
「ヤバイ!N2地雷を使うわけ!」
「伏せて!」
ミサトはシンジに覆い被さって衝撃に備える姿勢を取った。しかしシンジがN2地雷が使われた瞬間にクラインフィールドを展開して衝撃を防いだためミサトのルノーには衝撃が来なかった。
「おっかしいわね、衝撃が無いなんて。まぁいいわ!ブッ飛ばすわよ!」
ミサトはそう言うと車をネルフ本部まで急がせた。
同時刻ネルフ発令所
「15年ぶりか」
ネルフ副司令冬月コウゾウが横で椅子に腰掛け机で手を組んでいる男に問いかけた。
「ああ…」
問いかけられた男はただ短く返事をする。この男はネルフ総司令でシンジの父の碇ゲンドウだ。今はネルフの発令所で国連軍の将官が国連の指揮を取っていた。
「全戦力を投入しろ!出し惜しみは無しだ!」
「なんとしても目標を潰せ‼」
そして国連軍の将官の一人が鉛筆を折った。
するとサキエルから国連軍機が離れだして次の瞬間サキエルが光に強大な包まれて発令所の映像が切れた。
「わはははは!」
「見たかね‼ これが我々のNN地雷の威力だよ」
「これで君の新兵器の出番はもう2度とないというわけだ」
国連軍の将官達は声を揃えてネルフを見下し始めた。そしてネルフのオペレーターの日向マコト二尉が映像の復旧を始めた。
「電波障害のため目標確認まで今しばらくお待ち下さい」
「あの爆発だ、ケリはついてる‼」
国連軍の将官が自信満々に言った。するとレーダーの表示に急にエネルギー反応が出る。
「爆心地にエネルギー反応‼」
そして日向はすぐに報告した。その報告に国連軍の将官は驚きを隠せない。
「なんだと‼」
「映像、回復しました」
そこにはまだ存在し続けているサキエルが映っていた。
「我々の切り札が」
「町をひとつ犠牲にしたんだぞ‼」
「なんて奴だ!化け物め‼」
すると国連軍の将官にシンジから電話が掛かってきてネルフに指揮権を渡すように伝えた。
「ーはっ、わかっております」
「はいっ━━ では失礼いたしますっ」
「……碇くん、総司令から通達だよ。今から本作戦の指揮権は君に移った。お手並みを拝見させてもらおう」
「しかし、我々国連軍の所有兵器が目標に対して無力だったことは認めよう………だが碇君‼君なら勝てるのかね」
国連軍の将官の一人がゲンドウに聞く。ゲンドウはそれにサングラスに手を触れて
「ご心配なく、その為のネルフです」
と言った。そしてゲンドウは横にいた冬月に命令を出した。
「冬月、初号機を起動させる」
「しかしパイロットが居ないぞ」
「問題ない、予備が届く」
「(自分の息子を予備扱いとはな)」
そしてゲンドウと冬月は格納庫に向かった。