エストビア連邦もソ連に傾倒する前は、アメ公とも仲が良かったんじゃないかとの妄想です。
-ガルフ湾、1965-
空母ティアマットは安物買いの銭失いの典型である。
中東の二大国、エストビア連邦王国海軍の旗艦であるが、形だけの物だと言える。
元々、見栄を張って買い入れた艦であり、建造中止になった英国のセントー級軽空母と言うのが出自である。
改装に当たってアングルドデッキの追加。カタパルトの強化などが盛り込まれた為、竣航は1960年代となり、搭載機もレシプロ機中心の為に旧式化していた。
「ジェット機を買える金がねぇ」
との本音もある。
そして、仮想敵国であるメカール共和国がろくな艦艇を揃えていないのも原因だった。
空母はおろか、駆逐艦も無い。
つまり、ティアマットの相手になる船は存在しないのである。
お陰で、金食い虫の空母の他の護衛艦を整備せずに済むメリットこそあったが、この空母を維持し続ける事が、見栄以外にあるのかとの論議は毎年行われている。
しかし、海軍は象徴として空母の保持に積極的であったし、搭載する艦載機の打撃力もそこそこ有り、無価値と談ずるのにも判断が難しい。
だが、陸軍や空軍で進められている近代化に対して、海軍の立場は弱かった。
産油国だけあって予算は潤沢。
但し、それらが注ぎ込まれるのは陸、空軍であり、海軍に回る事は殆ど無いのである。
「ジェットが来るって噂がある」
格納庫で一服してた時、俺の耳にその話が飛び込んで来た。
自己紹介が遅れたな。
俺の名はヤーケン・アトマイヤー。このくそったれな砂漠の国へやって来たドイツ人だ。
ドイツ空軍の整備兵だったが、国が敗れてから何の因果か流れ、流れて、こんなポンコツ空母の格納庫で中古の戦闘機を整備する羽目になっている傭兵である。
「まぁ、このティアマット。設備だけならジェットを受け入れる準備はしてあるがな」
が、世の中のトレンドである超音速機なんかは運用出来るサイズじゃ無い。
亜音速機がどうにか、それも小型の機体しか受け入れられないだろう。
「ソ連製ですかね」
「いや、ソ連は空母を持っていないし、当然、艦載機も作ってないぞ」
最近、何故か連邦は共産圏と仲が良く、陸軍も空軍もあっち産の新兵器をどんどん購入している。陸さんならT-54やBM-21。空軍の奴らは超音速機のMig19まで入手していやがるらしい。
「沿岸飛行隊で超音速機を持とうって動きがありますけどね」
「そっち方面の話かな?」
「さぁ、西側とは余り関係が良くありませんから、此処の機体だって関係が悪くなる前に仕入れた機体ばかりですし」
言われて、俺は格納庫に佇む機体をちらと見上げた。
F7Fタイガーキャット。今のティアマット飛行隊の主力機だ。
戦闘は元より、偵察、対地爆撃、雷撃と何でもこなせる重宝な機体だが、メカールが最近配備したF-100や、一世代前のF-86にすら見劣りする。
まぁ、敵さんもまだまだレシプロ機を使ってるんだから、余程相手が悪くない限りは大丈夫だろう。問題はこちらの事情だ。
「パーツがいつまで続くか、だな」
「AD-1はそのせいで飛行停止ですからね」
AD-1。スカイレーダーの愛称を持つ単発攻撃機は強力なのだが、部品の供給が、特にあの強力なライトR3350エンジンの調達が困難となって、飛べないオブジェと化した。
今、ドンパチやってるベトナム辺りから密輸入も考えられたが、焼け石に水だとして全機飛行停止となってスクラップにされてしまった。
幸い、F7FのエンジンはポピュラーはR2800であり、形式さえ問わなければ世界各地で手が入るから、当分はマシだが、それでも予備部品は心許ない。
「米国が連邦を敵視しているからな」
「じゃあ、買うとしたらフランスですかね?」
「有り得るな。しかし、フランスでまともな艦載機って聞いた事無いぞ」
エタンダールとせいぜい、アリゼとか言う対潜哨戒機程度だ。
俺にとっては英国のガネットの親戚みたいな物。との認識しか無い。
もし供給されても、メカールにゃ潜水艦が居ないから意味ないしな。
「エタンダールは?」
「あれは最新鋭だから、こんな田舎にゃ回ってこんよ」
カエル食いの連中がまともな飛行機なんか造れるか、が俺の仏人評だ。
まぁ、我が国の技術をかっぱらってからは、少しはまともな物も造り始めた様子だが。
「時間だ」
腕時計を確認した俺は立ち上がる。
そのまま、サイドエレベーターに乗って飛行甲板へ出ると、帰還する我が飛行隊の姿を探す。
艦は風上に向けて舵を切り、高速で航行しているので風が強い。
「いち。にい、さん…。足りないか」
双発の大型艦載機が降りて来る。
水色の海軍塗装。胴体と翼に描かれた三角マークの三色旗。
尾翼に書かれた赤いNAVYの文字がひときわ目立つ。
「おしっ、かかれっ」
着艦フックを引っかけて、強制停止したF7F目掛けて俺達は駆け寄る。
まだペラは回っているが、お構いなく黄色いトラクターがやって来て、前脚にバーを繋ぐと牽引を開始する。
アングルデッキ上から前方の飛行甲板に移さねば、後続機が着艦出来ないからである。
「よぉ、ジン」
エンジンを切ってコクピットを降りる顔馴染みのパイロット。
こいつも傭兵だ。に俺は声を掛ける。
「出力が上がらない。水噴射装置が働かないぞ。どうしてくれるっ」
「あー、水噴射装置か。そりゃ、単なる飾りだと思ってくれ」
ジンは「なにぃ?」と言う顔をするが、俺は説明を続けた。
水噴射装置とは、レシプロエンジンに緊急出力を与える機構だ。オーバーブーストとも言って、シリンダー内に水をぶっかける事で一、二割馬力が上がる。
無論、あくまで緊急用な訳だから、せいぜい数分しか使えず、一度使えば例外なくエンジンに負担をかける代物だ。
俺は言った。つまり、そんな高級な装置の部品が無いのだと。
「まともにエンジンが回るだけでも勘弁してくれないか。
R2800の部品はまだ手に入るんだが、W付きの奴は入手出来なくてな」
Wはウォーターの略で、水噴射装置付きのエンジンはこれで識別出来る。
ちなみに民生用のR2800には水噴射装置は不要だから、付いていない場合が多い。
当たり前だな。W付きエンジンはパイロットには好評だが、使うと例外なく寿命が短くなるので整備兵からは嫌われているし、頻繁に部品交換が必要となる代物付けて、不経済にする民間航空が何処に居るって話だ。
「おいおい」
「リノの馬鹿共が、あらかた買い占めちまったって噂もある」
リノの馬鹿共とは、エアレースをやってる道楽者共の事だ。
奴らは金持ちで、資金に物を言わせてエストビア海軍に必要な物資、つまり中古の飛行機や維持部品を買い漁って行くのである。
「大戦機の出物も、もう尽きかけだよ」
「まぁ、あの戦争から二十年以上経っちまったからな」
俺の言葉にジンの奴も感慨深げに言う。
あの世界大戦が終わり、俺の国が引き裂かれて東西に分裂した時からだ。
此処に集う機体も古くなった。
中には終戦以後製造された奴もあるが、それでも歳は三年と違わない。
いい加減、新しい機体を調達しないと、そろそろこの空母は載せる機体が無くなって空船になる。
「そう言えば、ガッシュの機体が見当たらないが」
「メカール野郎に落とされた」
俺はジンが冗談を言っているかと思った。
「まさか」
「本当だよ。良い腕のパイロットだった。ありゃ、俺達と同じ傭兵だな」
「にしても…」
奴程の腕の奴が?
その疑問に、ジンはふっと笑いながら「それだけじゃない」と付け加える。
「奴ら新兵器を出してきやがったのさ。ガラガラ蛇(サイドワインダー)だよ」
★ ★ ★
こんな砂漠の真ん中の戦争にも、遂に空対空ミサイルが登場か。
AIM-9B。
通称、サイドワインダーは米国製の赤外線ホーミングミサイルだ。数年前に台湾海峡で使われて、アカのくそったれなMigを撃ち落としたので有名になった。
ちなみに我が軍も、ソ連から空対空ミサイルを導入しつつあるが、未だ実戦配備はされていない。フランスやイギリスからも買い入れてはいるが、こちらも導入は進んでいない。
「で、相手はF-86かF-100か」
「いや、見た事ない変な奴だった」
「おい、航空年鑑持って来い」
メカールの連中が買い入れたのは新型機か。
狭っ苦しい待機所内で俺は部下に命令すると、そいつの正体を掴むべくページをめくった。
「あ、こいつだ。いや、待て、こっちかも知れん」
「一方は超音速機か」
翼の形がデルタ翼で、ヘンテコな平面形をしてるとの話から、こいつだろうとの候補を二機見付けた。どちらも米国製だ。
「F4Dスカイレイ。もしくはF7Uカットラスか」
「なっ、変な形だろう?」
「ああ…」
どちらも米海軍のジェット艦上戦闘機だが、もっと高性能な機体が登場した為に退役している。
性能不足なんかの不満があったんだろうとは予想するが、エストビアやメカールみたいな国に比べれば、明らかに贅沢だなと思う。
まだ使える機体を次々と更新出来るなんて羨ましい。
まぁ、もっとも、そのお陰でうちの国が使う中古機が市場に出回る訳だが…。
「こいつの評判を知ってる奴は居るか?」
俺は周りを見回して、パイロット連中に質問する。
傭兵パイロットなんて、大概が元軍隊出身者だ。
中には元米海軍パイロットなんて奴も珍しくないが、最新のジェット機に乗ってた奴なんかは少ないので、余り俺は当てにしていなかった。
せいぜい、俺みたいなWW2。新しくとも朝鮮戦争辺りの奴らが多いからだ。
「ダチの話で、又聞きだけど」
「おうっ」
意外な事に手が上がった。アメリカ人だ。
そいつは海軍パイロットだったが、かつての部下との交流があるらしい。
「カットラスって奴は艦上機としては欠陥機らしい。離着陸が無茶苦茶難しくてな、余り評判は無くねぇ」
「ほぅ、で、スカイレイは?」
奴は首を振った。
超音速機では無く、スピードが鈍いって言うのを除けば悪くない機体らしい。
「悪評は少なくても聞かないが可も無く、不可も無い機体だな」
「ジン。カットラス相手の方がやりやすいか?」
「どうかな。少なくても不満は離着艦だけで、空中性能が悪い訳ではあるまい」
彼はマルボロを懐から取り出すと火を点ける。
一服してから「どの道、こっちの速度は650km/h。奴らの速度は1000km/h越えだからな」と面白くもなさそうに呟く。
メカールが航空機を運用するのは陸上基地。多少、視界が悪くたって、フライトデッキから転げ落ちる事は無いのだ。
となると、空中性能が悪いのを期待するしかないが、そう都合良く、こっちに有利だと考えるのは虫が良すぎるだろう。
「おまけに、水噴射装置もねぇ」
「ジェット相手じゃ、あっても無くても変わらんけどな」
どっと笑いが起こる。
しかし、士気の面では相当に悪影響だなと思う。
一整備班長としては、出来る事は少ないのが悔しかった。
「一応、ジェットが来るって噂があるが、あんまり宛てにならん話だ」
「ああ、そいつは俺も聞いたぜ」
パイロット達が噂に耳を傾けるが、肝心な機体に関しては推測でしか無かった。
空軍の方はMig15から19(最新の21は未供与)までのシリーズを入手しているが、ソ連の機体が空母航空隊に回ってくるとは考えがたかった。
考えられるのは英国のつてで回ってきそうなジェット艦載機だが、これも米国製に比較すれば見劣りするからである。
★ ★ ★
翌日、ティアマット飛行隊は対地攻撃に出撃した。
元々、うちは純粋な空戦よりは、半ば対地支援を視野に入れた任務が多い。
搭載機のF7Fも、爆弾やロケット弾を満載するのが可能な戦闘爆撃機的な機体であるからだ。
「こいつで飛ぶのも、そろそろ限界か」
ジンがF7Fの操縦桿を撫でながら呟く。
エンジンが咳き込み気味であり、計器とか細かい所にガタが来ている。
大戦終結から二十年を経た中古機であるから、最近では部品調達もままならない。用廃になった機体から、部品を共食いしてやりくりしてきたが、今年一杯飛べれば御の字だろう。
「ジン、そろそろ目標だ」
「手前に対空砲陣地がある。墜とされない様に気を付けろよ!」
目標はメカール軍の物資集積場。
どうも修理工廠も兼ねているらしい重要施設であるが、それだけに警戒が厳重で防備も硬い。
ぐるりと囲んだ対空砲陣地。そして護衛戦闘機も時としてやって来る。
「レーダーに反応。敵機接近中」
「来やがったか、だが、まだ遠い。襲われる前に爆撃するぞ」
「撃ってきたぜ!」
低空侵入が幸いして、敵のレーダーサイトが我々を捕らえるのが遅れた様である。
だが、対空砲は容赦なく火線を撃ち上げる。VT信管が作動して、機体の周りに黒煙が散り、がたがたと機体を揺らせるが、こっちも止まらずに直進する。
敵は40mmボフォース中心だ。
重対空砲ではないから、威力は低いが手数が多いだけ厄介である。
「まずは、地上のハエを黙らせろ」
ジンは叫びつつ、5インチロケット弾の発射ボタンを押した。
両翼下から計八発のHVARが白煙を引いて、対空陣地に叩き込まれると、火線が目に見えて減少する。だが、二機の味方機が被弾して墜落していた。
犠牲を払いつつ、編隊は対空陣地を越える。
ここから先には妨害は無く、物資集積場まで一直線だ。
一旦、集積場を超えたら、外周にある対空陣地をもう一度越えねばならないが、その危険は後で考えれば良い。
だが…。
「うわぁっ!」
「ロイがやられたっ」
「対空陣地は越えたんじゃ無かったのかよ」
再び前方から火線が延びる。
ロイのF7Fが翼を叩き折られ、もんどり打って地面に叩き付けられる。
ジンは目を見開いた。事前の偵察では前面に第二対空陣地なんか無かった筈だ。
「くそっ、ダスターだぜ」
「ミートチョッパーもいやがる」
現れたのはM15、M16と言ったWW2に作られたハーフトラックに機銃を載せた対空自走砲。
軽戦車に連装機関砲を装備したM42対空戦車。
それらが集まって、猛烈な対空砲火を放っているのだ。
「くそったれがぁ!」
機首の20mm砲が吠えた。
一応は装甲板で身を固めているが、対空車両の防御力はお話にならない程低い。
めくら撃ちに近かったが、機関砲弾を浴びた自走砲や戦車がたちまち火を噴いて爆発する。
そのまま、物資集積場の上を通過しつつ、胴体と両翼下に吊っていた爆弾を投下する。
モータープールにひしめいていた車両が吹き飛び、野積みの弾薬に引火して大爆発を起こす。
「何機無事だ?」
「ロイとマーゴッツがやられました」
「半数を失ったか、今日は最悪だな」
三機に減った編隊は爆撃後に急上昇する。
反対側の対空陣地の頭上を越えるリスクを減らす為である。40mmクラスの対空砲なら、ある程度高度を取れば、射程距離から外れるからだ。
そして、いよいよ、恐れていた敵編隊がやって来るからだ。
「ジン、下方にメカール機だ」
後方のブレンからの警告に、ジンは敵機を捜す。
居たっ、ブヨみたいな太ったシルエットが飛んでいた。数は四機。
「警戒もせずに直線に飛んでやがる。ありゃ素人だぞ」
「正規軍だろう。傭兵ならあんな飛び方をしない」
もう一機の僚機であるゲーレンにジンは答えた。
スロットルを最大にして突っ込む。
「アラブ人め!」
ドドドド、と20mm四門、12.7mm四挺が同時に放たれ、敵機、P-47サンダーボルト、エストビア海軍ではジャグアと呼んでいたが、を四散させる。
正規軍パイロットの腕は低い。
エストビア軍の空軍兵もソ連の軍事顧問団から教育を受けている筈だが、奴らは機械を操る気が無いんじゃないか、本気で戦争をする気も無さそうだと常々思う。
だから、メカール側も似たり寄ったりなんだろう。
「ゲーレン、深追いするな」
「一機墜とす度に特別手当が貰えるんだ。ここでスコアを稼がなきゃ、ぐわぁ!」
敵機を追っていたF7Fが文字通り消し飛んだ。
ブレンが「うわぁ、ジェットだ」と叫ぶ。
無尾翼の異様な機体。昨日目にしたばかりのメカール軍のジェット戦闘機がバンクしながら、サイドワインダーを放って来た。
「ブレンーっ」
F7Uカットラス。その圧倒的な機体性能の前に、編隊が全滅したのは数分後であった。
★ ★ ★
ばりばりと音を立てて、醜い姿の間抜けな輸送ヘリが着艦する。
Mi4と呼ばれるソ連製輸送ヘリだ。西側のシコルスキーS55に酷似しており、デッドコピーではないかと噂されている。
「ひでぇ目に遭った」
中から長身のインド人が降りる。よれよれの飛行服に疲労の色の濃い顔。
ジン・ブラフマー。三日前に出撃した海軍パイロットだ。
「よぉ、整備主任」
「良く帰ってきたな」
ティアマットの艦上で顔馴染み同士が挨拶を交わす。
生存者は彼だけであった。撃墜されたが、彼は何とか機体を味方前線の向こうへと不時着させ、歩いて味方の部隊まで辿り着いたのである。
「もう、ジェットじゃ無きゃ駄目だな」
「スカイレイか」
「うんにゃ、カットラスだった。何が欠陥機だ。とんでもない性能だったぞ」
ぶつくさ文句を言う。
サイドワインダーを食らったが、幸い信管が不良で爆発しなかったものの、エンジンが一つお釈迦になった。
尚も攻撃して来るので、小回りを生かして躱し続けたが、それも限界でもう駄目だと言う時に、奴の燃料が切れたのか敵機は撤退し、とにかく助かった。
「で、悪い知らせと良い知らせがあるんだけど、どっちが聞きたい?」
「悪い方から」
アトマイヤーの問いに即答するジン。
「タイガーキャットの代機は無い」
「ああ、やっぱりな」
元々、F4Uとかに比較したら割合レアな機体であった。米国との関係が悪化した今、新規のトラネコを入手するのは困難を極めるだろう。
「で、良い方の知らせだが、ジェットが来るぞ」
「本当かよ!」
この男には珍しく興奮した表情を表に出す。
だが、整備班長は「待て待て、話は最後まで聞け」と一旦、それを静めた。
「母艦航空隊じゃ無いんだよ。俺達ゃ、陸上に転属だ」
「艦載機が手に入らなかったんだな?」
基地航空隊に配置換えと聞いて、ジンは冷静に突っ込みを返した。
頷くアトマイヤー。
「英国のシーベノム辺りを選定中らしいんだが、その前に海軍はパイロット他の傭兵を遊ばせる気は無いから、陸上機に乗れって事らしいぜ」
「MIgか。19なら歓迎するが」
「俺も知らん。だが、念願のジェットに乗れる事だけは確かだぜ」
★ ★ ★
それはメカールの大攻勢が始まる直前の話だった。
俺達は、基地航空隊で酷い目に遭わされる事となる。
〈FIN〉
F7Uも趣味ですね。
『ケネディ騎士団』に出て来る様な機体なんで、何となく好きなんですよ。
陸上で運用する分には、あの離着陸性能の悪さは緩和されるだろうとの妄想も入ってます。まぁ、操ってるのはベテランの傭兵だしね。
追伸、やや加筆しました。